生理痛、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣嚢腫など、常若整骨院にはさまざまな子宮・卵巣まわりでお悩みの女性がいらっしゃっています。
女性だけでなく、妊活や前立腺肥大などでお悩みの男性もお越しになります。
そういったことでお悩みの方に共通するのは、食生活が乱れがちで、なかなか修正がうまくできないこと。
そんな方にこそオススメしたいのが、日本古来の「一汁一菜」の食事です。
体=生命力は、食べたもので作られる
人の体とエネルギーを作り出すのは、その人が食べたものです。
お肉が大好きな方であれば、筋肉が硬くなりやすく、血の気の多い体質に。
甘いものが好きな方であれば、冷えや頭痛、イライラ、生殖器まわりの悩みが多い体質に。
お米が好きな方は、体温が高くエネルギッシュな体質に。
…おおざっぱではありますが、このように言うことができます。
日本人の体には日本人の食べてきたものを
海苔を栄養として消化できるのは日本人だけ、という話をご存知ですか?
長らく海苔を食べ親しんできた日本人はビタミンAなどの栄養を吸収できますが、海苔に親しみのなかった海外の方はそのまま排出してしまうのだそう。「海苔=消化に悪い」とすら言われているそうです。
ということは、日本人が食べなれていない食物は、たとえそれに栄養が含まれていたとしても十分に吸収されず、むしろ体に負担をかけるといえます。
日本人の体は、長らく穀物(米、ひえ、あわ、きび等)、漬物、季節の野菜で簡素に作られたご飯を食べてきました。
しかし戦後、外国から輸入された食生活によって状況はガラリと変化します。
牛乳、お肉、パンなどはずっと海外の人を支え続けてきた食べ物です。日本人の体になじみのないそれらは、生活習慣病、生理痛、不妊症、前立腺肥大などを引き起こすようになってしまいました。
もしもあなたが「今まで平気だった食事がなんだかもたれる、消化が良くない」「原因がわからない不調・病気」といったことで悩んでいるなら、食事の方向転換をはかる時期かもしれません。
日本の食卓は一汁一菜を基本に!
生命力をアップさせる日本古来の食卓は、
■お米(主食)
■味噌汁(一汁)
■季節野菜のおかず(一菜)
の3つを基本に、お漬物などを添えて完成です。
毎日・毎食は難しくても、2日に1食くらいの頻度から取り入れていってみてください。
お米の基本
お米は、精製された白米よりも玄米、分つき米を選びます。
お米本来の栄養素がギュッと閉じ込められていて、体に活力を与えてくれます。
可能であれば無農薬のものを選びましょう。
お味噌汁の基本
お味噌は米・麦・大豆・塩・麹のみを使った、昔ながらの作り方をされたものを。
お醤油やお酢などもそうですが、余計なものが入っていない、きちんと(できれば3年)発酵されたものは、体をあたためる力・栄養・酵素の力が段違いです。
お味噌汁の具は旬のお野菜をメインに使います。
春ならキャベツや春菊や玉ねぎ、夏はかぼちゃ、秋は人参やゴボウ、冬は大根やさつまいも…といったもの。
出汁は、前夜に鰹節と昆布をお水につけておき、朝沸騰直前まで火を入れて濾すのがオススメです。
季節野菜のおかずの基本
季節野菜は、簡単に言うと「その時期にたくさん出回って安くなっているもの」。
キャベツや大根、玉ねぎと言った野菜は年中手に入りますが、旬の時期はそれぞれ違います。
旬の野菜を、栄養素を壊さない程度に煮たり焼いたりして頂くと、「その時期に日本人の体に必要な栄養素」がカンタンに摂取できます。
理想的なのは、
・地元で採れた
・無農薬で原種に近い
・旬の野菜
です。可能な範囲でぜひ取り入れてみてください。
お漬物の基本
一番身近なお漬物と言えば、なんといっても梅干し。
原材料が梅・塩・シソのみのものを選ぶのがポイントです。
お家で漬物を作るなら、糠漬けがオススメ。すでに発酵して漬けるだけの糠床も売っていますが、選ぶときは塩・ミョウバン・ぬか・トウガラシや山椒などのスパイス・昆布、以外の物が入ってないものを。
日本古来の食事で、あなたの生命力は増強される♪
おいしいものが沢山ある昨今ですが、やはり日本古来の食事はパワーが違います。
カロリーや数字的な栄養だけではなく、日本人の体に取り入れられやすく、効率的に心身を元気にしてくれます。
効率的に取り入れられるということは、内臓や血液に負担をかけず、健康な状態を保てるということ。
作る人には、手間をかけずに済むというオマケつき。ぜひ取り入れてみてくださいね。
