身体は心が作っていた!部位別・心の状態判別表

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東洋医学では、身体の部位や臓器と感情には深いかかわりがあると考えられています。

これは陰陽五行説という考え方で、すべてのものは木・火・土・金・水のいずれかの属性に分けられるとされているからです。

例えば肝臓・胆のう・怒り・義務感は木。大腸・肺・悲しみ・断ち切れない想いは金。…といった具合です。

この考え方をふくらませていくと、身体にあらわれている状態は心の状態によって作られているということができます。

同時に、不調の出ている部位や状態から、自分がどんなことで心に引っ掛かりを作っているのかも推測できるのです。

 

文学にみる、考え方と身体の関係

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オペラ「椿姫」、徳富蘆花「不如帰」といった古典~近代の作品では、悲恋とともに結核や肺炎などでわずらう描写が多くみられます。

悲しみ・断ち切れない想いといった感情と深くかかわっています。

 

「言いたいけれど言えない事」

「言葉にならない悲しみ、寂しさ」

「断ち切らなければと思いながら出来ずにいる想い」

 

こういった感情は、まさに結核や肺炎につながります。

 

百人一首をはじめとした平安時代の和歌をよんでみると、

 

「思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり」(道因法師)

「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする」(式子内親王)

「長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこそ思へ」(待賢門院堀河)

 

など、多くの詠み手がしのぶ恋をしては体調を崩したり死にそうになっています。

 

恋しく想う・嫉妬・過剰な喜びといった感情は、心臓と深く関わります。

しのぶ恋では肺をわずらうことが多かったでしょうし、移り気な人に恋をした場合は心臓をわずらうことが多かったかもしれません。

恋と胸の病気は、物語のセンチメンタルな舞台装置ではなく、実際に裏付けのある関係だったのです。

 

身体の部位別・心の状態判別表

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ここで書いているのは、例のほんの一部です。全てではありません。

連想ゲームのように、キーワードとあなたが置かれている状態を照らし合わせてみてください。

■右…男性的側面・理性的・左脳・男性からの影響

■左…女性的側面・感覚的・右脳・女性からの影響

部位 五行 感情 メタファー
思い悩むことがある、「頭を抱える」状態、先のことに思い悩む
「首がまわらない」状態、現状に行き詰まっている
仮面。嘘や体裁に疲れている。本音と建て前。
手・腕 手段や方法、技術、得意なこと。「手が出ない」状態。
責任や重圧が「肩にかかっている」状態。「肩肘張っている」=かしこまっている。緊張。
背中 責任や重圧を「背負っている」状態。背負い込みすぎ。
人生の最も重要だったポイント。過去の栄光に縛られている。行動できない。
お尻 「お尻が重い」面倒くさがり、億劫な気持ち
曲げたくないことがある。頑固。甘え。
すね 「スネに傷」=過去のあやまちを気にしすぎている。
立場・生まれ育ちなどに対する違和感やコンプレックス。地に足がつかない。

 

部位 五行 感情 メタファー
怒り・義務 「目くじらを立てる」。見たくないものがある。肝臓や胆のう。
喜び・嫉妬 「二枚舌」=ウソつき。しゃべりすぎ。心臓や小腸。
安定・依存 しゃべりすぎ。しゃべらなさすぎ。胃や脾臓。
悲しみ・心の鎧 「鼻が高い」=プライドの高さが邪魔をする。肺や大腸。
恐怖・不安 「耳が早い」=アンテナ。聞きたくないことがある。恐怖感の強い小動物は耳がいい。
「咀嚼する」=噛み砕く力。理解力。わかろうとする意志。

 

部位 五行 感情 メタファー
悲しみ・心の鎧 呑み込めないことがある。「喉から手が出る」=欲望。自分の欲求をおしこめている。
悲しみ・心の鎧 「溜息をつく」=言葉にできない想いに悩んでいる。腸で排出できないものがある。
心臓 喜び・嫉妬 一時の快楽。淫乱。恋煩い。嫉妬。心を熱くさせるものがありすぎる・なさすぎる。
安定・依存 ストレスで胃が痛い=「理想的な状態で安定」と望みすぎているからズレをストレスに感じる。支配欲。
肝臓 怒り・義務 怒っている。「こうあらねばならない」「許されることではない」という義憤。義務感にとらわれている。
胆のう 怒り・義務 怒り・義務感・義憤によって、肝臓より先にやられがち。
小腸 喜び・嫉妬 消化吸収。相手の好意を受け取れない。
大腸 悲しみ・心の鎧 排泄できない。断ち切れない。マザコン。親の過保護。自分から行動を起こせない。
腎臓 恐怖・不安 水に流せないことがある。濾過できない=過去から学べない。感情にとらわれて現実が動かせない。
膀胱 恐怖・不安 水に流せないことがある。過去の不安や恐怖を抱え込み続けている。
子宮 恐怖・不安 女性性の否定。子供を育てることへの不安や違和感。母親・祖母・娘との関係。
卵巣 恐怖・不安 女性性の否定。子供を作ることへの不安や違和感。
乳房 女性性の否定。美やモテ、女性としての扱いなどに対しての不安や違和感。
精巣 恐怖・不安 男性性の否定。子どもを作ることへの不安や違和感。
前立腺 恐怖・不安 男性性の否定。子どもを作ることへの不安や違和感。性への不安。父親・祖父・息子とのつながり。
甲状腺 頑張りすぎ。頑張りたくないけど頑張らなきゃ(亢進)。もう頑張れない(低下)。死んでも頑張りたくない(がん)。

 

状態 五行 感情 メタファー
動悸 エンジンをふかしている。アイドリング。やる気の空回り。
めまい 処理能力オーバー。情報過多。
耳鳴り 聞きたくないことがある。耳をふさいでいる。
むくみ 溜め込んでいるものがある。表現力が足りない。言いたいことを言えない。感情の処理ができていない。
白髪 生命力の低下。将来への不安。若い頃への固執。
シミ 心のしみ。過去の汚点を気にしすぎている。過去を断ち切れない。
肌荒れ 肌から排泄している。腸が排泄できずにいる。
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