常若整骨院には、パニック症(パニック障害)からくる息苦しさに悩む方が何人もいらっしゃっています。
パニック症は、発作が起こると激しい動悸、汗、震えなどと共に息が苦しくなり、命の危険さえ感じるつらい状態です。
エレベーターや電車といった逃げ場のない空間では「ここで発作が起きたらどうしよう」という不安が強くなり、実際に発作が起こってしまう…という方も少なくありません。
パニック症で息苦しさに悩む方々には、いくつかの共通点があります。その共通点を改善するため、実際に常若整骨院で指導しているセルフケアを紹介していきます。
パニック症で息苦しい方の共通点
背中がガチガチに硬い
呼吸困難になりやすい方のほぼ100%が、背中の筋肉がガチガチになっています。
背中が硬いと肋骨をギュッと締め付け、肺が満足にふくらまず息がしづらくなります。
また、背骨には沢山の神経が通っているので、背中の筋肉が硬いと神経伝達が悪くなってしまい、呼吸に関する神経や内臓がうまく機能しなくなってしまうのです。く
自律神経のバランスが崩れている
自律神経は交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)の2つから成り立っている神経です。
普段私たちが意識して動かせる筋肉(随意筋)は、体性運動神経という神経によって指令を受けて動いています。よく「運動神経がいい・悪い」と言われるアレですね。
心臓をはじめとした内臓を作る筋肉(不随意筋)は、この自律神経によって指令を受けています。
つまり、自律神経のバランスが崩れる=内臓のはたらき全体が滞るということでもあります。
呼吸に関する部分でいうと、肺(気管支)は交感神経で広がり、副交感神経で収縮します。ですから交感神経ばかり働く状態だと過呼吸になりやすく、副交感神経ばかり働く状態だと息が浅くなってしまいます。
首筋(胸鎖乳突筋)が硬い
パニック症の方は交感神経が異常に高ぶった状態(ストレスにさらされ続けている状態)です。
交感神経が昂ると、甲状腺が働きすぎて硬くなります。甲状腺が働きすぎると心臓のはたらきが促進され、動悸・息切れを引き起こします。
加えて甲状腺は首筋(胸鎖乳突筋)の裏にあるので、隣接している首筋も硬くこわばります。すると、のどが2重に締め付けられた状態になり、息がしづらくなっていきます。
いますぐ出来るパニック症の息苦しさ対策
必要なのは壁だけ。首筋と背中をゆるめる<正しい姿勢キープ>
①壁に背中を向けて立ちます。
②後頭部・肩甲骨・お尻・ふくらはぎ・かかとの5カ所を壁につけます。
③両手のひらを重ねて腰の後ろにいれ、ちょうどいい隙間があるか確認します。
④腕をおろし、正しい姿勢を2分キープします。
<正しい姿勢キープ>は、ゆがんだ状態で固まっている筋肉をゆるめ、正しい姿勢を作る筋肉を鍛えてくれる一石二鳥のストレッチです。
肩・首・背中のコリで止まっていた血流・神経伝達もスムーズになるので、頭痛・イライラ・内臓疲労・肌荒れ・お顔のたるみ・バストの下垂などにも効果アリ。
デスクワークなど同じ姿勢を続けることが多い方は1~2時間に1回、その他の方はトイレに立った時などやりやすい時に、ぜひ取り入れてください。
深い呼吸を体に教える<丹田呼吸>
①ゆっくり5秒数えながら息を吸います。この時、吸った空気をおへその下に送り込むイメージ。
②息を1~2秒止め、おへその下に溜めた空気が手足へ流れていくのをイメージ。
③ゆっくり5秒数えながら息を吐きます。体の中のいらなくなったものを一緒に吐き出すイメージ。
丹田とは、おへその数センチ下にある気(エネルギー)の工場です。ここに吸い込んだ空気を送り込むと外から取り込んだエネルギーを体内に循環させることができます。
息苦しさで悩んでいる方は浅い胸式呼吸になっていることが多いのですが、<丹田呼吸>は腹式呼吸。ゆっくりと深い呼吸をすることで、自律神経のバランスも整っていきます。
不安を受け入れ&手放す
①「息が苦しくなったらどうしよう」という不安を、頭ではなく胸で感じます
②胸にいる不安に「いいよ、不安でもいいよ」「いいよ、息苦しくなってもいいよ」とやさしく声をかけます
③「今までありがとう、さようなら。愛してるよ」と言いながら、風船を空に離すイメージで不安を手放します。
「青いネコのことを考えてはいけません!」と言われると、ほとんどの人が青いネコを思い浮かべますよね。
同じように、「不安になってはいけない」「息苦しくなりたくない」と考えていると、ますます不安で息苦しい状況を呼び寄せてしまいます。
逆に「不安でもいいよ」「息苦しくなってもいいよ」と許可すると、不思議とそれに対する想いが弱まり、手放しやすくなります。
毎日の積み重ねで、パニック症の辛さは減らせる!
いかがでしたか?
常若整骨院で行っている<自律神経整体>は、ストレスによる症状だけでなく「ストレスの受け皿」を小さくしていきます。同じ環境にいても、ストレスや不安を感じにくくなっていきます。
けれども、施術と同じくらいセルフケアも重要です。毎日の小さな積み重ねで、「あれ?そういえば最近気にならないかも?」と思う位さりげなく変わっていきます。
できることから少しずつ、快適な生活を取り戻してみませんか?
お電話ありがとうございます、
常若整骨院でございます。