「くしゃみをするとき身構えてしまう」
「パンティライナーが欠かせない」
「恥ずかしくて相談もしづらい」
なかなか人に言いづらい悩み・尿もれ。
妊娠中や出産後、お年を重ねた方に多い症状ですが、最近は若い女性にも増えてきています。
どうしてこういった方に尿もれが起こってしまうのでしょうか?
尿漏れの仕組み
尿もれの最大の原因は筋肉の衰えです。
尿道の開閉に関わるのは骨盤底筋という筋肉で、その名のとおり骨盤の底にハンモックのように存在し、子宮や卵巣、膀胱といった内臓を支えています。
この筋肉がゆるむと尿道の出口をしっかりと締めておくことができず、ふとした瞬間に尿もれが起こってしまいます。
骨盤底筋がゆるむ理由
では、なぜ骨盤底筋がゆるむのでしょうか?
①妊娠による膀胱の圧迫&骨盤のゆるみ
妊婦さんのお腹で赤ちゃんがどんどん大きくなってくると、子宮の他の内臓が押しのけられ、圧迫されます。
すると膀胱も圧迫され、頻繁に小用を足したくなる状態になります。
同時に出産に備えてリラキシンというホルモンを分泌し骨盤をゆるめているため、骨盤底筋も力が入りにくくなります。
これらの要因が重なって、尿漏れしやすくなっているのです。
出産後の尿漏れも、この影響が続いているためです。
③加齢などによる筋肉の衰え
お年を召してくると、全身の筋肉が衰えてきます。
骨盤底筋も例外ではなく、これまで普通に出来ていた尿道の戸締りが、くしゃみなどの衝撃によってゆるむようになってきてしまいます。
ですが、筋肉はお年に関係なく鍛えることが出来ます。10代20代の時とは負荷のかけ方などに注意が必要な面もありますが、日々の積み重ねでいくらでも挽回可能です。
また、加齢の他には座りっぱなしなどの運動不足も挙げられます。
③子宮・卵巣の疲れ
骨盤底筋は子宮・卵巣などの内臓を支えています。内臓は筋肉でできており、周囲の筋肉としっかりと支えあっています。
この子宮・卵巣がストレスや冷えによってダメージを受けると、働きが落ちて硬く凝ってしまいます。するとつながっている骨盤底筋も引っ張られて硬くなり、尿道の開閉に支障をきたしてしまうのです。
脱・尿もれのための方法3つ
1:骨盤底筋を鍛える
最も手軽に行えるのは、おしっこを一度に出してしまわず、2秒に1回止めること。
こうすると自然と骨盤底筋が鍛えられ、尿道を締めておきやすくなります。
また、骨盤底筋を鍛える方法として有名なのはケーゲル体操です。
①仰向けで横になり、足を肩幅に開いて膝を立てる。
②身体の力を抜き、肛門と会陰(膣・精嚢)に意識を集中する。
③息を吸いながら肛門と会陰を背中の方へ引き上げるイメージで締め、その状態で5秒数える。
④息を吐きながらゆっくりと肛門と会陰をゆるめる。これを5回繰り返す
2:腰回り・お尻を温める
腰回りが冷えると子宮・卵巣が硬くなり、骨盤底筋に悪影響を及ぼします。
ハラマキやひざ掛けなどを使い、腰回りを冷やさないように心がけましょう。沸かしたお湯を60℃程度に冷ました白湯は、体を温めつつデトックス効果も期待できます。
冷たい飲み物やアイスクリーム、トマトやナスなどの夏野菜は、子宮を冷蔵庫のように冷やしてしまいます。飲み物はできるだけ常温で、真夏以外の夏野菜は避けましょう。
3:ストレスを流す・こまめに発散する
ストレスは子宮や卵巣に過大なダメージを与えます。
ストレス環境そのものを変えることは難しいかもしれませんが、「ストレスを受けた」と感じたら、できるだけ早く気分転換をするようにしましょう。
本を読む、お気に入りの音楽を聴く、好きなお茶を飲む、映画を見る、などなど、自分が「コレをしていると気持ちが晴れる」ということをメモにいくつか書き出しておくと、それがそのままストレス対処法になってくれます。
また、常若整骨院では「ストレスの受け皿」=トラウマをなくしていく施術も行っています。
例えば、何かを触ろうとして「ダメ!」と強く手を叩かれた人は、その痛みと声の大きさがトラウマになり、誰かに注意されるとその時の痛みと声(に対する恐怖)が再生され、体がすくむようになります。
すると口調や内容に関係なく、注意されること自体にストレスを感じるようになります。これがストレスの受け皿にストレスがたまる状態です。
この人から「ダメ!」と手を叩かれたトラウマを取り除くと、注意されても「あ、ダメなんだ」と納得するだけになります。ストレスの受け皿がなくなったためストレスがたまらなくなる=これまでストレスだったことがストレスでなくなるのです。
恥ずかしいけど大切なこと。自分の体をいたわるきっかけに。
常若整骨院に来院される方の中にも尿漏れでお悩みの方はチラホラいらっしゃいますが、初めからカルテに書いてくださる方はごく少数。施術を受けていく中で「そういえば…」と教えて下さることがほとんどです。
中には、「尿漏れしてたんですけど、施術を受けていたらいつの間にかなくなりました!」という事後報告(?)も。
そういった方はほぼ皆さん、子宮・卵巣を強くする施術を受けていました。尿漏れは尿道や骨盤底筋だけの問題ではなく、子宮や卵巣からのSOSサインともいえるかもしれません。
もしも尿漏れにお悩みなら、子宮をはじめとした内臓のケアを始めるキッカケとして受け止めてみてください。
お電話ありがとうございます、
常若整骨院でございます。