アトピーでお悩みの方に多いのが、便秘と下痢の繰り返し。
出ないときは1週間でないのも当たり前、下痢時期には外出するのも怖くなる…という方もいらっしゃいます。
アトピーと便秘・下痢の繰り返し。どのような関係があるのでしょうか?
便秘と下痢を繰り返す理由
私たちが意識して体を動かす時に運動神経を使うように、意識せずとも働いてくれている内臓は、自律神経という神経によって動かされています。
この自律神経は交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)の2つから成り立っており、どちらかばかりが働いても、働かなくても、体はうまく機能しなくなります。
たとえば、交感神経ばかりがはたらくと、
■寝つきが悪い
■イライラする
■便秘、消化が悪くなる…といったことが起こります。
逆に、副交感神経ばかりがはたらくと、
■体がだるく、やる気が出ない
■うつ状態
■下痢…といったことが起こります。
ここで、便秘と下痢というフレーズが出てきました。
自律神経には「片方が働きすぎて疲れると動けなくなり、もう片方ばかりが働くようになる」という性質があります。
つまり、交感神経が働きすぎて便秘になり、交感神経がダウン・副交感神経が働きすぎて下痢になる…ということを繰り返している可能性があるのです。
便秘と下痢とアトピーの関係
腸には、身体の免疫の7割が集中しています。
入ってきたものを「これは取り入れていいもの」「これは排出するもの」と選別し、身体にとっての異物は攻撃する。これが正常な免疫です。
しかし、下痢と便秘の繰り返しによって腸が荒れてしまうと、選別と免疫の力が低下してしまいます。
敵・味方の区別がつかなくなった免疫は、無差別攻撃を始めます。こうして自分の体に攻撃をしてしまう状態のひとつが、アトピーです。
下痢と便秘の繰り返しを止めるには?
下痢と便秘を繰り返す方は、交感神経が昂りすぎていることがほとんど。
ストレスフルな環境にいたり、PCやスマホを長時間見たり、いつも頭が思考を追いかけ続けている…といった状態にあるかもしれません。
①自律神経のバランスを整える、②腸のケアをする、の2つが大切です。
<丹田呼吸>で自律神経を落ち着かせる
深呼吸は、本来自律神経によって自動的に動かされている気管支を自分の意志で動かす、数少ない「意識的に自律神経に働きかける動作」です。
吸う・吐くをバランスよく行うことで、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができます。
また丹田はおへその下にあるエネルギーの工場。ここに吸った息を送り込むイメージをすると、体の気(エネルギー)が活性化し、自律神経を助けます。
①ゆっくり5秒数えながら息を吸います。この時、吸った空気をおへその下に送り込むイメージ。
②息を1~2秒止め、おへその下に溜めた空気が手足へ流れていくのをイメージ。
③ゆっくり5秒数えながら息を吐きます。体の中のいらなくなったものを一緒に吐き出すイメージ。
<正しい姿勢キープ>で自律神経の通り道を確保
神経は脳から脊椎(首から腰までの背骨)を通って、全身に繋がっています。
首・背中・腰が歪んだり凝ったりしていると、神経の通り道が圧迫されて伝達がうまくいかなくなってしまいます。
<正しい姿勢キープ>はゆがんだ骨とそれを支えるゆがんだ筋肉を正し、本来のバランスに戻してくれます。
①壁に背中を向けて立ちます。
②後頭部・肩甲骨・お尻・ふくらはぎ・かかとの5カ所を壁につけます。
③両手のひらを重ねて腰の後ろにいれ、ちょうどいい隙間があるか確認します。
④腕をおろし、正しい姿勢を2分キープします。
甘いものを控えて、昔ながらの発酵食品をとる
甘いものは消化の際、内臓に大きな負担をかけます。快感とイライラを行ったり来たりさせる麻薬的な効能もあり、自律神経のバランスをどんどん崩してしまいます。
量と質を変えていくと、味よりも体の快適さの方を優先できるようになっていきます。
■クッキーをダークチョコレートに、ケーキを焼き芋に
■白米を玄米に、食パンを全粒粉パンに
■甘いものを食べたくなったら、ルイボスティーやコーン茶などの甘い香りのお茶を飲む
■甘い香りの香水やアロマオイルを嗅ぐ
添加物の入らない昔ながらの発酵食品は、腸をはじめ内臓全体の増強をしてくれます。
■大豆・麦・米・塩・こうじだけを使った味噌や醤油
■岩塩や海塩など、ミネラルがたっぷり残った天然の塩
■梅、塩、シソだけを使った梅干し
■塩、ぬか、昆布、スパイスのみを使った本当に発酵している糠漬け
■納豆(付属のタレを使わない)
健康なお通じはアトピー改善への第一歩!
お通じは、腸からの最もハッキリしたメッセージ。
腸が動きたくないのか、動いているけど機能しないのか、何を食べると元気で何を食べると弱るのか…などなど。
腸が元気になれば、腸のうつし鏡のお肌もキレイになっていきます。
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常若整骨院でございます。