日本人の半数が悩んでいるとも言われる肩こり。
そもそも肩こりとは、肩の筋肉が何らかの原因によって硬く伸びなくなり、動きの悪さ・血行不良・痛み・重だるさといった症状が出てくる状態のことです。
しかし、マッサージ・整体院・カイロプラクティックといった場所がこれだけたくさんあるのに、肩こりで悩む方がなかなか減少していかないのはなぜなのでしょうか。
それは、肩こりを治すカギが筋肉以外の場所に潜んでいるからです。
肩こりと自律神経の関係
あなたは、ご自分の肩こりの原因は何にあると思いますか?
「デスクワークとか、同じ姿勢が続くこと」
「ストレスっていうのもよく聞くし、それかな~」
「緊張すると肩がキュッって上がっちゃう」
「肩の狭いジャケット着た後は肩がこるなあ」
確かに、そういった理由で肩こりになっていきます。
では、なぜその原因がわかっているのに、あなたの肩こりは改善していないのでしょう?
そこでキーになってくるのが自律神経です。
自律神経には、体温や体内気圧をはじめとした現状を維持しようとする働き=ホメオスタシスという機能が備わっています。
このホメオスタシスは、現在の体調を維持しようとします。
ですから、肩こりがない健康な人は、ちょっとデスクワークでムリをしてもすぐに健康な状態に戻されます。
逆に、肩こりでガチガチな方は、ちょっとストレッチやマッサージを受けても、すぐにガチガチな状態に戻ってしまうのです。
自律神経を攻略して、肩こりを改善する方法
自律神経の持っている現状維持機能=ホメオスタシスによって、あなたの肩こりは維持されています。
自律神経は緊張担当の交感神経・リラックス担当の副交感神経から成り立っていますが、肩こりの場合、交感神経の働きすぎによって長引き悪化しています。
ですから、交感神経を休ませることが肩こり改善の最短攻略ルートといえるのです。
寝る前にPC・スマホ・テレビを見ない
夜は交感神経が静まり、副交感神経が活発になるリラックス時間です。
この時にパソコン・スマホ・テレビを見ていると、発せられる光や情報によって静まるべき交感神経を高ぶらせてしまいます。
寝る1時間前にはPC・スマホ・テレビを見るのをやめ、暇があれば本を読んだりラジオや音楽を聴いて過ごしましょう。
また、寝る時に体のそばにスマホを置くと、電磁波の影響を受けやすくなります。
寝室とは別の場所に置くか、せめて体(とくに頭の周囲)から1メートル以上離れた場所に置いておきましょう。
首にある神経・血液の通り道を確保する
脳からあらゆる指令は、首~背骨沿いに通っている神経の束を伝って、全身に伝わります。
また、首には頭へ血液を送る太い血管がありますから、首がガチガチになっていると神経も血液も通りが悪くなってしまうのです。
これを改善するのが<良い姿勢キープ>。
①後頭部・肩甲骨・お尻・ふくらはぎ・カカトを壁につける
②ウエストのうしろに手を2枚重ねられるスキマがあるか確認する(スキマが広い・狭い場合は骨盤を傾けて調整)
③手を下ろし、気をつけの姿勢で2分キープ。これを2時間に1回行う。
糖類(甘いもの・パスタ・うどん・パン・ラーメン)を減らす
自律神経は内臓を動かす神経です。なので、内臓の調子が悪いと、自律神経も疲れてしまいます。
内臓を疲労させる最大の原因は食事。
とくに糖類(甘いもの・パスタ・うどん・パン・ラーメン)は、血糖値調整ですい臓・副腎、消化で胃・腸に大きなダメージを与えます。
さらに糖類は痛みや炎症を促進しますから、肩こりや四十肩・五十肩で悩む方にはとくに控えて頂きたいところ。
毎日甘いものを食べているなら、1日おきに。
パスタやラーメン、うどんといった小麦粉モノを食べる時は、一日1品までにしておきましょう。
肩こりは肩首だけの問題じゃないと気づくことから始めよう
体は全身がつながっていて、関わり合っています。
ですから、「肩こりがあるから整体へ」「頭痛がするからペインクリニックへ」「膝が痛いから整形外科へ」と症状別に分断して考えると、迷路に迷い込むことになってしまいます。
肩こりを早く治したいなら、自律神経のこと、そしてこれまでの生活や健康について思い返してみましょう。
もし、もっと早く治したいなら、お気軽に常若整骨院へご相談くださいね。
お電話ありがとうございます、
常若整骨院でございます。