このところ、常若整骨院の院長は一汁一菜に梅干しを添えた粗食に夢中。
元々お菓子大好きで大食いだった院長ですが、「あまり食べないほうが施術の効果が上がる」と感じて以来食事を徐々に変え、今は小麦粉や甘いものを摂らない糖質制限もすんなりと受け入れている様子です。
しかし人によっては、簡単に食べ物を変えられない場合もあるようで…。
実例:Aさん(40代女性・会社員)
むくみに悩んで来院されたAさん。
現在、症状を改善するために菜食寄りの「まごわやさしい」食事を実践されています。
お体をみせていただくと、むくみがあまりにひどいため、右わき腹に痛みが出る状態。
検査をしていくと、経絡(気の通り道)のうち胃経に反応がありました。
胃経を疲れさせている原因を探ってみると、出てきたのはストレス。ここを調整すると、右わき腹の痛みが消えました。
施術後にお話をうかがってみると、
「今までずっとお肉やパンが大好きでそればかり食べていたので、症状改善のためにそれが食べられないこと、好きじゃないものを食べないといけないことがすごくストレスです」
とおっしゃっていました。
食事を変える時に見つめ直したいこと
毎日のことである・体を作るものであることから、食餌療法は大変有効な手段です。
ですが、そのために大きなストレスで体を痛めつけては元も子もありません。
パンや麺類といった糖質は強い依存性を持っていますから、いきなりそれを全く摂らない生活にシフトするには、よほど強い意志や周囲のサポートが必要になります。
また、確かにAさんの不調は長年のパン食・肉食によるところも大きいといえます。
けれどただ食事を変えれば良いかというと、それは早計。実際Aさんは食事療法で大きなストレスを抱えてしまいました。
まず最初に考えるべきは「なぜ私は小麦粉モノばかり食べてしまうんだろう?」ということです。
そこに、「糖質カットでストレスを感じる理由」「食事療法に行き詰まる理由」がひそんでいます。
<超合理主義>が糖質を欲しがっている?
Aさんは超合理主義といっていいほど決断と行動が早く、まさに出来る経営者タイプ。
その反面、Aさんという個人の想いや感情は「無駄だから」「そこに時間を割いても実にならない」と切り捨てられがちだったようです。
体は精神の現身です。
Aさんの想いは排出できないまま体内に居残り、ひどいむくみという形であらわれてきました。
超合理主義は少ない行動で最大の利益を得ようとするため、結果に直結するものを選択させます。
食べ物でいえば、精製された炭水化物や甘いもの(分解過程の少ない糖類)・肉(タンパク質+脂質の基礎栄養)などがその代表。
しかし、人の体は自然のものをじっくり分解して栄養を抽出するように出来ています。
そこに精製されたもの・直接的な栄養をどんどん放り込むと、体はどんどん甘やかされて機能が落ちていきます。
子供に毎月100万円を渡していたら、働くのをやめてニートになってしまった…というイメージでしょうか。
糖質をやめられない超合理主義の方には、
■結果を急がず、コツコツやることが一番速いと思い替える
■無駄に思えるけれど自分が楽しかったり納得することにエネルギーを注ぐ
■悲しい・悔しい・怒りなどの感情は、その都度吐き出す(人に話す・日記に書くなど)
■自炊をする時、あえて下ごしらえに時間のかかる根菜・乾物などを選んでみる
…といったことが現状打破の一歩としてオススメです。
あなたの考え方が、食べたいものや体に現れている
例えば一発逆転を狙う方は機能性栄養食品やサプリメント。寂しさや甘えたい気持ちを抱えている人は甘いものを好みます。
何かを溜め込んでいる方は脂肪やむくみで体がふくらみますし、これまでの人生を総ざらいしている最中の方はどんどん余分なお肉が落ちていきます。
その人の考え方や生き方は、その人の体や食の好みにも現れます。
ご自身や周囲の方でそこを照らし合わせてみるのも面白いですし、食餌療法をうまくいかせるヒントにもなります。
とても興味深いので、ぜひちょっと振り返ってみてくださいね。
お電話ありがとうございます、
常若整骨院でございます。