リーキーガット(腸漏れ)という言葉をご存知ですか?
腸内に穴があいてしまい、そこから体内へ悪いものが漏れてしまう状態のことです。
免疫力やバリア機能の低下、アトピーやアレルギーの大きな原因として注目されているリーキーガット。
一体どのような人が、どのような原因で腸漏れを起こしてしまうのでしょうか?
リーキーガットを東洋医学的に考えてみる
東洋医学では、万物を木・火・土・金・水のいずれかの属性に分ける「五行学説」という考え方を使います。
リーキーガットが起こる大腸は、五行で言うと<金>にあたります。
<金>に当たるものはその他、肺・鼻・皮膚・悲しみ・断ち切れない想い・辛い物などです。
さらに、伝統医学的には「その人のフタをした心の状態が体に表現される」と考えます。
ですから、もしあなたがリーキーガットになっているとしたら、あなたの中に<金>を弱らせるような想い・考え方・過去があり、それを手放せずにいるからかもしれません。
あなたをリーキーガットにした原因は?
リーキーガットの原因としてまず挙げられるのが食生活をふくめた生活です。
■腸を攻撃するグルテンが含まれた小麦(パン・うどん・パスタ・ラーメンなど)
■添加物たっぷりのコンビニご飯やレトルト食品、外食
■お酒やカフェインの多いコーヒー
■甘い物
■お薬の常用
こういったものは腸内環境を荒らし、細菌バランスを崩してリーキーガットを引き起こしやすくなります。
さらにここからもう一歩踏み込むと、
「なぜ私はこういった食生活を続けてきたのだろう?」
という問いかけができます。
五行学説や伝統医学的な考え方を応用すると、
■甘い物や炭水化物…甘えたい気持ち、プライド、ストレス解消、依存体質、ラクな方に流れる
■お酒…怒り、正義感や義務感を燃やすためのガソリン
■添加物の多い手軽な食事…目先の利益ややらないといけないこと優先で、本当に大事なことややるべきことを後回しにしている
■お薬の常用…臭いものに即フタをしたがる、直視したくない、休息への罪悪感
…といった解釈ができます。
今までよく食べていたものとそれの持つ意味合いを照らし合わせ、自分の中にある心の原因を見つけることで、回復はグッと早くなります。
原因を見つけたら、どうする?
「私がアトピーーになったのは、リーキーガットのせい。リーキーガットになったのは、どうやら甘えたい気持ちを持て余して、炭水化物ばかり食べていたかららしい」
と気付いたとします。
そこで取るべき対策は2つ。
①炭水化物を減らし、発酵食品・野菜・タンパク質を増やす
②リーキーガットでアトピー状態になることによってどのような得をしているか(目的)を見つける
です。
「アトピー状態になる目的なんかあるわけない!」
と思われるかもしれませんが、意外にも「不調でいたい人」というのは多いものなのです。
「アトピーでいれば、周りが自分を大切に扱ってくれるし心配や注目をしてくれる」
「リーキーガットでいれば、カゼや体調不良で家事を手抜きする言い訳ができる」
こういった心理が隠れていると、その人はアトピーやリーキーガット状態を保持したがります。
そのため、頭ではわかっているのにパンや甘い物をやめられず、苦しい思いをすることになってしまいます。
まずは、
「表層意識ではわからないけど…もしかしたら、私はアトピーやリーキーガットになることで、何か目的を果たしているのかもしれない」
と、可能性を認めてみましょう。
そして「じゃあ何が目的なのか」「アトピーやリーキーガットを言い訳にしてやらすにいること・やっていること」を大まかに洗い出してみます。
そこで例えば「アトピー状態でいれば、仕事に積極的になれない言い訳になる。仕事に積極的でなければ、失敗を避けられる」という考え方が浮き彫りになったとします。
つまり「仕事で失敗しないこと」というのがこの人にとって一番の目的ということです。
仕事の失敗を避けるには、アトピーやリーキーガット以外にもたくさんの方法がありますし、失敗は成功の基!という考え方もできます。
目的を把握し、手段を変えることで、この人はリーキーガットによるアトピーを維持する必要がなくなるのです。
腸だけじゃなく、体だけじゃなく、心まで含めて眺めてみて
リーキーガットは腸だけの問題ではありません。
腸を痛めつけるような生活や、そんな生活をしてしまう心、症状を起こす目的などによって引き起こされています。
同じような食生活を送っているのに、リーキーガットになる人とならない人がいるのは、こういった理由からです。
あなたがリーキーガットやそれに伴うアトピーやアレルギー、免疫機能の低下によって果たしたい目的はなんですか?
そこが見えてくると、どんどん回復していきますよ。
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常若整骨院でございます。