「お尻から足にかけて、痛いししびれるんです…」
「5分も歩くと足がしびれてきて、休憩しないといけなくなります」
こういった症状をうったえられるのが、坐骨神経痛でお悩みの方々です。
坐骨神経痛が起こるのにはヘルニアや狭窄症などよく知られた原因がありますが、実は痛みやしびれに拍車をかけている要因があるってご存知でしたか?
実例:Aさん(50代男性)
お尻から左足にかけての坐骨神経痛で悩んで来院されたAさん。
左足は常につっているような状態で、痛みとしびれのため、左足に体重がかけられないそう。
座るとお尻にビリッと来るのも辛い…ということでした。
お体をみてみると、背中がこわばってずっと緊張状態です。
これは内臓がかなり機能低下している証拠。
お話をうかがってみると、
「5年前からお腹が空いたことがありません。食べなきゃいけないとか味が欲しいから食べています。炭水化物が大好きで…」
「常に下痢気味です」
「サウナと水風呂を行ったり来たりするのが好きなんです」
とのこと。
検査を行ってみると、すい臓(血糖値をコントロールする内臓)と膀胱経(経絡)がひどく疲れ切っている状態。
この2つの調子を整えると、お尻から左足にかけての痛みやしびれが消え、つった感じもしなくなりました。
「食生活が乱れすぎて、すい臓が疲れ切っています。お腹が空いたと感じることもできなくなっているのはかなりキケンです。甘い物と炭水化物はひかえて、できるなら明日は一日プチ断食をしてみてください。お腹がすくまでは食べないようにするだけです」
とアドバイスしました。
坐骨神経痛の原因と、治らない理由
坐骨神経痛とは、腰から足にかけてはしる神経が何らかの原因によって圧迫されたり刺激されたりして出てくる症状です。
■お尻から足にかけての痛み、しびれ
■歩くと足が痛み、休むとおさまる
■夜、お尻や足がうずいて眠れない
■足が痛くて体重がかけられない
■常に足がつっているような状態が続く
このような悩みに見舞われます。
腰椎のヘルニアや狭窄症によって生じることが多いのですが、その痛みに拍車をかけてしまうのが食生活をはじめとした生活習慣です。
今すぐやめたい、坐骨神経痛をひどくする習慣
甘い物や炭水化物
甘い物や炭水化物といった糖類は、体内で糖化タンパク質という物質に変化します。
作られた糖化タンパク質のうち数パーセントは体内に蓄積され、血管にへばりついたり、血液をドロドロにしたり、内臓機能を低下させたりと、とても厄介。
血液がドロドロになったり内臓機能が低下するということは、体の自己治癒能力がうまく働かなくなるということです。
すると、坐骨神経痛をはじめとした体の痛みに拍車がかかってしまいます。
また、内臓は機能低下すると本来の位置から下がったり、周囲の筋肉や骨を歪めてしまいます。
その結果、坐骨神経への刺激・圧迫が起こってしまう場合もあります。
お腹がすく時間がない
内臓にとって最も負担がかかるのは、食べたものを消化・吸収すること。
食べ過ぎ・早食い・常に何か口に入れている…という状態が続くと、内臓はブラック企業状態で休む暇がなくなってしまいます。
休む暇がなければ、疲労を回復することができず、機能低下を起こしてしまいます。
次第に「お腹が空いた」という指令(お腹が鳴る、脳との伝達)を出すことも出来なくなってしまいますが、これはかなりキケンな状態。
■内臓疲労により、自己回復力が低下する
■内臓の位置がズレて、筋肉骨格を引っ張り、神経を圧迫する
などの可能性が出てきます。
サウナや激しすぎるスポーツ
サウナと冷水風呂を行ったり来たりする、激しい運動を行うなどは、健康な方にとっては良い刺激になりますが、自己回復力が低下している方にとっては大きな負担になります。
とくに高温サウナと冷たい水という温度差は疲労している自律神経をさらに混乱させ、自律神経の動かしている内臓・神経・連携している脳の視床下部などに負担をかけます。
すると自己治癒能力が落ちる、疲れやすくなる、内臓の位置が下がる、骨盤や腰まわりの骨がズレる、といった坐骨神経痛に拍車をかける状態になってしまいます。
お尻から足にかけての痛み・しびれに悩んでいるなら、ぜひ実行して
坐骨神経痛は、骨や神経だけの問題とは限りません。内臓の疲労や機能低下、位置のズレも大きく関わってきます。
それらを招く大きな要因は、食生活や生活習慣。
ちょっと見直してみるだけで、痛みやしびれが軽減していきます。
「自分の力だけじゃ心細い…」
という時は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。
お電話ありがとうございます、
常若整骨院でございます。