昨今、よく聞くようになったストレートネック。
首の自然なカーブが真っすぐになってしまい、肩こりや頭痛と言った様々な症状を引き起こすと言われています。
そんな症状の中に、あの痛くて不便な肩の不調も含まれているってご存知ですか?
実例:Aさん(60代女性)
ストレートネックによる首・右肩の痛みで来院されたAさん。
肩の痛みはこれで3回目の五十肩によるものと診断されているそうで、検査したところストレートネックが判明したそうです。
「孫を抱っこしないといけないことが多くて、それが原因だと病院で言われたけど、やめることはできないから…」
とおっしゃっていました。
仰向けで寝た状態で後頭部を手のひらで支えて持ち上げると、普通の人は顎が鎖骨につくように傾くのですが、Aさんはそのまま垂直に持ち上がってしまいます。
また、仰向けで右肩がベッドから浮いてしまう状態でした。
お体をみていくと、頸椎の2番がねじれて固まってしまい、首全体の動きをロックしてしまっている状態。
「何によって頸椎2番がねじれてしまっていますか?」と尋ねてみると、「肝臓」「糖化タンパク質(糖質をとると生じる物質)」に反応がありました。
肝臓が糖化タンパク質を解毒しようと頑張りすぎて疲労し、右肩が内側に入るように落ちてしまっています。
そこにお孫さんの抱っこが拍車をかけ、頸椎2番のねじれ・右肩の痛みが生じていました。
糖化タンパク質の影響に向けて施術を行なうと、頭を持ち上げた時に顎が鎖骨に向かって傾くようになり、右肩がベッドにつくように。
首や肩の痛みも軽減しました。
ストレートネックが四十肩を引き起こす?
ストレートネックとは、頸椎(首の骨)の正常な湾曲が真っすぐになってしまっている状態のこと。
脊椎(首~背中~腰までの骨)は、健康な状態だとゆるやかなS字カーブを描いています。
が、首が何らかの原因で真っすぐに固定されてしまうと、周囲の骨や筋肉を引っ張り、痛みやコリ、頭痛などを生じさせます。
中でも四十肩は動かしづらさ・痛み共に生活に支障をきたす症状です。
整体などの施術を受けると回復が早くなりますが、もし再発を繰り返すようならストレートネックなど肩以外の場所に原因がある可能性が高いといえます。
ストレートネックになる原因
ストレートネックになったことには必ず原因があります。
その原因を取り除かなければ、いくら矯正してもまたストレートネックに戻ってしまいますし、肩こり・頭痛・四十肩といったストレートネックにまつわる症状も再発することになります。
原因①糖類やアルコールによる内臓への負担
肝臓やすい臓といった背中側にある内臓が疲労すると、筋肉伝いに骨を引っ張り、頸椎が歪んだり固まってしまいます。
このようなことを引き起こす要因が、炭水化物(パン・ラーメン・パスタ・うどん等)や甘い物(砂糖・はちみつ・黒砂糖・人工甘味料等)、食品添加物、アルコールなどです。
■炭水化物や粉モノをよく食べる
■お菓子や甘い物をやめられない
■お酒をよく飲む
■出来合いのお惣菜やコンビニご飯、加工食品をよく食べる
こういった方は肝臓やすい臓が疲れやすく、首が歪みやすい=ストレートネックになりやすい状態です。
「姿勢が悪いせいだと思うんですけど…」
とおっしゃる方のほとんどは、疲れた内臓によって筋肉や骨が引っ張られることによって猫背になってしまっています。
もし上記の食生活に思い当たることがあり、四十肩・頭痛・首コリ・肩こりなどに悩まされているなら、量や食べる頻度をいつもの半分に減らしてみてください。
原因②事故やケガによる歪み
過去の交通事故によるむち打ち・ケガをかばうための歪みが治りきっていないと、首の骨がズレた状態で固まってしまうことがあります。
衝撃が大きくのちのちまで残りやすいのは交通事故によるものですが、気付きにくく解決しづらいのが昔のケガです。
学生時代の足首の捻挫が、痛みをかばう形に歪んだまま固定されてしまうと、膝の歪み→骨盤の歪み→背骨の歪みとズレが登ってゆき、首の骨にまで及んでしまうことも少なくありません。
こういう場合は首の骨だけをみていても解決できません。
過去のケガや病歴を確認し、全身の動き(可動域検査)をみて、どこにズレの原因があるかをチェックすることで、ストレートネックを根本的に解決することができます。
ストレートネックを改善して、四十肩を解決!
四十肩・肩こり・首こり・頭痛などの原因になるストレートネック。
首だけをみているとなかなか改善しづらいと思われがちですが、体全体を通して歪みの原因を追いかけていくと、意外なほどカンタンに解決することができます。
症状の元になっているストレートネックが改善すれば、四十肩をはじめとした痛みも連鎖的によくなっていきますよ。
お電話ありがとうございます、
常若整骨院でございます。