左肩甲骨の痛みは心臓のせい?内臓体壁反射の部位まとめ

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


常若整骨院には、毎日大勢の患者さんが来院されています。

皆さんのお体をみていると、「あれ?またこのパターンだ」という法則性のようなものが見えてきます。

背中の左上に痛みがある人は、心臓が疲れている。

右肩が下がっている人は、肝臓が疲れている。

股関節がガクガクする人は、大腸の調子が悪い。

たとえばこんな感じです。

 

実例:Aさん(40代男性)

背中の痛みで来院されたAさん。

体をねじると左の肩甲骨あたりに痛みが出る状態でした。

お体をみていくと、心臓と副腎がかなり疲労している様子。

お話を伺ってみると、仕事でクレームを受けることが多くイライラした毎日を送っていたそう。

心臓と副腎のこわばりをやわらげると、体をねじっても背中の痛みが出なくなりました。

 

内臓体壁反射って?

心臓・大腸・胃といった私達の内臓は、筋肉で出来ています。

内臓が疲れたり機能低下を起こしたりすると、内臓を構成する筋肉は硬くなり、動きが悪くなります。

すると、周囲にある体を動かすための筋肉が、硬くなった内臓をサポートするために必要以上の動きを行うことになります。

結果、筋肉が疲れたり傷ついたりして痛みやコリが生じます。

 

このように特定の内臓の機能低下によって対応する筋肉に痛みや症状が出る事を、内臓体壁反射といいます。

 

どことどこが関連してる?内臓体壁反射する部位まとめ

今あなたが痛みやコリを感じている場所から、どの内臓が疲れているのかを推し量ることができます。

 

■左の肩甲骨あたり・・・心臓

■背中(肝臓あたり)・・・腎臓

■腎臓で痛みが出る場所のすぐ下・・・小腸

■すい臓:左の背中・・・脾臓

■胸(大胸筋)・・・肺・肝臓・腎臓

■股関節・・・大腸

 

もっと大まかな症状から、どこに問題が生じているかを探すこともできます。

 

■立っている時 右肩が下がっている・・・肝臓

■むくみ・・・腎臓・心臓・肝臓

■食べてもないのに体重が増えた・・・むくみ

■股関節が歩いているとガクガク音が鳴る・・・骨盤周りの内臓

■腰痛、左の股関節が硬い・・・膵臓

■上の背中が痛い・・・肺・心臓

■真ん中の背中が痛い・・・肝臓・胃

■下の背中(腰)が痛い・・・小腸・膵臓

 

疲れた内臓を見つけて、集中ケア!

内臓疲労は、食生活やストレスからダメージを受けていることがほとんどです。

イライラや嫉妬は心臓・肝臓・副腎などに負担をかけますし、甘い物の食べ過ぎは膵臓や腸の機能を落とします。

「私の痛みからして、この内臓が疲れてるのかな?」

「じゃ、この内臓を疲れさせる要素を取り除こう」

そんな風にこまめなケアを積み重ねれば、内側から元気な体になっていきますよ。