どこに行っても治らなかった聴覚過敏の原因とは?

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

「音が大きく聞こえて神経に障る」

「高い音だけがひどく頭に響く」

「音にビックリすることが多くて、普通に暮らしているだけでもドキドキしたり緊張してしまう」

こういったことに悩まされる聴覚過敏。

常若整骨院には、聴覚過敏でお悩みの方が多く来院されています。

お話をうかがって原因を探っていくと、自律神経の問題、ストレスの問題、東洋医学的内臓バランスの問題に突き当たります。

 

実例:Aさん(30代女性)

「旦那さんがドアを閉めた音が耳に響きビックリして起きてしまう」

という、生活のすべての音が響いて辛い毎日を過ごしていた30代女性のAさん。

聴覚過敏を治したくて病院・整体院に行っても何も変化がなかったそうで、当院に来院されました。

 

1回目は内臓(耳・腎臓、など)メインに治療をしましたが、あまり変化が出ませんでした。

2回目は神経を中心に治療をしましたが、やはり芳しくありません。

 

3回目の治療の際に、

「以前同じように聴覚過敏になったことがありますか?」

と聞いたところ、

「母の看病の時にずっとなってました。母の辛い声と呼び出しのベルが思い出すだけで辛くなってしまいます。その感じと今回は似ています」

とのことでした。

そこで、Aさんの潜在意識にキネシオロジーで尋ねてみることにしました。

Q:お母さんのトラウマを取ったら聴覚過敏は取れる?

→取れる

Q:どこにトラウマが残っている?

→左の側頭脳

この返答の通りに左の側頭脳を調整したところ、頭がスッキリしたとのこと。

4回目の来院時にお話をきいたところ、聴覚過敏はほとんどでなかったそうです。

 

聴覚過敏の原因になるもの

聴覚過敏の原因の多くは、

①自律神経の乱れ(交感神経と副交感神経のアンバランス)

②耳・腎臓の弱り(東洋医学の陰陽五行からの見立て、生命力が落ちている)

③トラウマや過度のストレスで、脳が緊張状態になり誤作動を起こす

です。

 

①なら神経・背骨・骨盤・内臓を柔らかくすることで回復していきます。

②なら腎臓が元気になるように治療し、生活から腎を弱らせるものを減らしていく。

③ならトラウマ・ストレスの除去や発散、ストレス源に対する対策。

 

長い間解決しなかった場合は③の可能性が大です。

悲しい記憶は心や体に深く刺さりそのままになっていて症状として現れることがあります。

 

過度な緊張状態が聴覚過敏をひどくする

また、聴覚過敏の原因全てに関わってくるのが過度な緊張状態

過度な緊張状態とは、

■仕事や家庭の中の問題に、ストレス発散の手立てがないまま取り組んでいる

■小さなことも思い通りにならないと気が済まない

■いつも頭が不安や心配事、問題点などを追いかけている

■過去のつらい出来事を頭の中で繰り返し再生している

■自分や他人のアラがいつも目についてしまう

■親や周囲の人からダメ出しをされたり、不安なことを言われたり、神経質な態度をとられる

■スマートフォンやパソコン、タブレットなどを使っている時間が長い

■症状の情報を検索しまくってしまう

 

などです。

 

過度な緊張状態に置かれていると、自律神経はストレス担当の交感神経ばかりが働くようになります。

交感神経は元来、「危機に瀕したときに、生き延びる対策をとる」ための神経でした。

ですから、交感神経が働いている間、脳と身体は「周囲の危機にいつでも対応できるように」動きます。

具体的には、

■小さな物音に敏感になる

■瞬発的に動けるように筋肉に力が入る

■身体のエンジンである心臓が早く動く

■体温が上がり汗をかく

■戦うために怒りっぽくイライラしやすくなる

…といった状態になります。

 

 

聴覚過敏は、あなたの脳と身体が「私は危機に瀕している」と思い込んでいる証拠でもあります。

何があなたに危機だと感じさせているかといえば、この項で最初に並べた過度な緊張状態です。

ストレス発散ができないまま大仕事をしている。

心配事や不安を追いかける。

過去のつらかった出来事を頭の中で繰り返してしまう。

こういったことが続くと、「私は危険な状態にいるから、備えていなくちゃ!」と思い込んでしまうのです。