学生さんの起立性調節障害解決法

朝起きられない、学校に行くのが辛い、授業中に気分が悪くなる…。起立性調節障害に悩む学生さんは年々増えています。「怠けている」「甘えている」と周囲から誤解されることも多く、本人も家族も心を痛めているケースをよく目にします。

私は常若整骨院で10年以上にわたり、多くの学生さんの起立性調節障害と向き合ってきました。今回は、特に中学生・高校生・大学生の方々に向けて、学校生活と両立しながら起立性調節障害を解決していく方法をお伝えします。

学生さんに起立性調節障害が増えている理由

まず、なぜ現代の学生さんに起立性調節障害が増えているのでしょうか。これには、現代特有の生活環境が大きく影響しています。

1. スマートフォンとブルーライトの影響

現代の学生さんは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどのデジタル機器に囲まれて生活しています。これらの機器から発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、質の良い睡眠を妨げます。

また、SNSやゲームなどのコンテンツは強い刺激を脳に与え続け、交感神経を優位にします。本来、夜間は副交感神経が優位になり、体をリラックスさせる時間帯ですが、就寝直前までスマホを見ていると、自律神経のリズムが乱れてしまうのです。

2. 学業のプレッシャーとストレス

受験競争の激化、部活動と勉強の両立、将来への不安…。現代の学生さんは、様々なプレッシャーに晒されています。こうした持続的なストレスは、自律神経のバランスを崩す大きな要因となります。

東洋医学では、ストレスは「肝気鬱結(かんきうっけつ)」という状態を引き起こすと考えます。肝は気の流れをスムーズにする役割を持ちますが、ストレスでこの機能が低下すると、全身の気の流れが滞り、様々な症状が現れるのです。

3. 運動不足と体力低下

昔の子どもたちは放課後に外で遊ぶことが一般的でしたが、現代は室内での活動が中心になっています。運動部に所属していない学生さんは特に、日常的な運動量が著しく不足しています。

適度な運動は筋肉ポンプの働きを活性化し、血液循環を促進します。運動不足により、この機能が低下すると、立ち上がった時に脳への血流を維持する力が弱まり、立ちくらみやめまいが起こりやすくなるのです。

4. 不規則な生活リズム

休日に昼過ぎまで寝て、夜は遅くまで起きている…。こうした生活リズムの乱れは、体内時計を狂わせ、自律神経の調節機能に大きな負担をかけます。

特に思春期は、体の成長に伴い自然と睡眠リズムが後ろにずれる傾向がありますが、社会生活では朝早く起きる必要があるため、睡眠不足や体内リズムとのミスマッチが生じやすくなります。

学生さんのための起立性調節障害改善5ステップ

では、実際にどのように改善していけばよいのでしょうか。当院で効果を実感されている学生さんたちが実践している5つのステップをご紹介します。

ステップ1: 朝の起床習慣を変える

朝起きられないのは、起立性調節障害の最も一般的な症状です。ここを改善することが、回復への第一歩となります。

具体的な方法:

  1. 起床時間を少しずつ早める: いきなり早起きするのではなく、5分ずつ起床時間を早めていきましょう。
  2. 朝日を浴びる: 起きたらすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びましょう。これにより体内時計がリセットされます。
  3. 起床後すぐに水分補給: 枕元に常温の白湯や麦茶を置いておき、起床後すぐに飲みましょう。脱水状態を解消し、血液循環を促します。
  4. ゆっくり起き上がる: いきなり飛び起きるのではなく、まずベッドの上で深呼吸し、少しずつ体を起こしましょう。

私のクライアントである16歳の高校生は、この方法を実践して2週間後、「朝のめまいが減った」と報告してくれました。起床時間を15分早めただけで、朝の体調が改善し、遅刻の回数も減ったそうです。

ステップ2: 学校生活に適応するための体力づくり

立っていることや長時間座っていることがつらい学生さんは、段階的に体力をつけていくことが大切です。

具体的な方法:

  1. 短時間ウォーキングから始める: まずは5分間の散歩から始め、徐々に時間を増やしていきましょう。
  2. スクワットなどの下半身運動: 下半身の筋力を高めることで、立ち上がった時の血圧調整がスムーズになります。1日5回から始めて徐々に回数を増やします。
  3. 腹式呼吸法: 1日3回、5分間の腹式呼吸を行いましょう。腹式呼吸は副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えます。
  4. 入浴時の半身浴: 38〜40度のお湯に10〜15分つかり、下半身の血行を促進しましょう。

15歳の中学生の男子は、この体力づくりを3ヶ月続けたところ、体育の授業でも倒れることがなくなりました。「体に自信がついて、友達と遊ぶことも増えました」と笑顔で報告してくれました。

ステップ3: 学校でのエネルギー管理法

学校は刺激の多い環境です。人間関係や授業のストレスでエネルギーを消耗しやすいため、エネルギーを管理する方法を身につけることが重要です。

具体的な方法:

  1. 休み時間の効果的な使い方: 休み時間は騒がしい教室を離れ、図書室や保健室など静かな場所で過ごす時間を作りましょう。
  2. 水晶などのエネルギーアイテムの活用: 小さな水晶やパワーストーンをポケットに入れておくと、他人のエネルギーから身を守る助けになります。
  3. 呼吸を意識する: 授業中に緊張を感じたら、3回深呼吸しましょう。呼吸は自律神経に直接働きかけます。
  4. 昼食の選び方: 給食や学食では、温かいおかずを中心に食べ、冷たい飲み物は避けましょう。体を温める食事が自律神経を整えます。

17歳の女子高生は、この方法を実践して「授業中のめまいや頭痛が減りました。友達との関係も良くなったような気がします」と語ってくれました。特に水晶を持ち歩くようになってから、人混みでの疲労感が減ったそうです。

※効果には個人差があり、回復を保証するものではありません

ステップ4: 受験勉強や課題と向き合うための工夫

勉強のプレッシャーは起立性調節障害を悪化させる大きな要因です。効率的に学習しながら、体調を維持するための工夫を取り入れましょう。

具体的な方法:

  1. 25分勉強・5分休憩のポモドーロテクニック: 集中力を維持しながら、適度な休息を取る方法です。
  2. 勉強姿勢の工夫: 同じ姿勢で長時間いることを避け、時々立ち上がって体を動かしましょう。
  3. 優先順位をつける: すべてを完璧にこなそうとせず、重要なことから取り組む習慣をつけましょう。
  4. 睡眠を最優先する: 夜更かしして勉強するより、早く寝て早起きする方が記憶の定着に効果的です。

大学受験を控えた18歳の生徒は、この方法で勉強しながら体調を維持することができました。「以前は夜遅くまで勉強して、翌日は体調不良で学校を休むことがよくありました。でも今は睡眠を優先することで、かえって勉強の効率が上がり、成績も上向きになりました」と話しています。

ステップ5: 家族や学校の協力を得る方法

起立性調節障害は、周囲の理解と協力があると、格段に改善しやすくなります。特に家族や学校の先生の理解は重要です。

具体的な方法:

  1. 正しい情報を共有する: 起立性調節障害は「怠け」ではなく、自律神経の調節障害であることを説明しましょう。
  2. 具体的な協力を依頼する: 「朝起こすときは、いきなり電気をつけずに、まず声をかけてほしい」など、具体的な要望を伝えましょう。
  3. 段階的な登校計画を立てる: いきなり毎日フルタイムで通学するのではなく、午後からの登校や短時間登校から始めることも検討しましょう。
  4. 医師の診断書を活用する: 必要に応じて医師の診断書を提出し、学校での配慮を受けられるようにしましょう。

14歳の中学生は、保健室の先生と段階的な登校計画を立て、3ヶ月かけて完全登校できるようになりました。「先生が理解してくれたことで、クラスメイトも優しく接してくれるようになった」と話しています。

※効果には個人差があり、回復を保証するものではありません

学生さんのための東洋医学的セルフケア

東洋医学の知恵を取り入れたセルフケアも、起立性調節障害の改善に効果的です。当院の学生クライアントに特に好評のセルフケア法をご紹介します。

1. 気の流れを良くするツボ押し

東洋医学では、経絡(けいらく)と呼ばれる気の通り道に沿ってツボがあります。以下のツボを1日3回、各30秒ほど押すと効果的です。

合谷(ごうこく): 親指と人差し指の付け根にあるツボで、気の流れを整え、頭痛を和らげます。 足三里(あしさんり): 膝の下、すねの外側にあるツボで、全身の気を補い、消化機能を高めます。 三陰交(さんいんこう): くるぶしの上4横指にあるツボで、気と血を調整し、冷えの改善に効果的です。

2. 自律神経を整える五行茶

五行(木・火・土・金・水)のバランスを整える漢方茶も、自律神経の調整に役立ちます。

朝のエネルギーチャージ茶: 緑茶(木)+ 生姜(火)+ シナモン(火) 午後の集中力アップ茶: ウーロン茶(土)+ クコの実(肝腎強化) 夜のリラックス茶: 甘草茶(土)+ カモミール(火を鎮める)

これらは市販のティーバッグを組み合わせるだけで簡単に作れます。

3. エネルギーを守る習慣

繊細な学生さんは、知らず知らずのうちに周囲のエネルギーを吸収しすぎてしまうことがあります。エネルギーを守る習慣を取り入れましょう。

朝の浄化: 起床後に、両手で体全体を上から下に向かってなでおろすように撫でます。これにより、寝ている間に溜まった滞ったエネルギーを流します。

天日塩の活用: 週に2〜3回、お風呂に天日塩を一握り入れて入浴すると、一日で受けたネガティブなエネルギーを洗い流す効果があります。

神社参拝: 試験前や調子が悪いときには、近くの神社に参拝すると、清らかなエネルギーを受け取ることができます。

学校生活との両立に成功した実例

当院で起立性調節障害を克服し、学校生活との両立に成功した学生さんたちの事例をご紹介します。

中学2年生・男子(14歳)の例

症状: 朝起きられない、立ちくらみがひどく、週に2〜3日しか登校できない状態が半年続いていました。

改善プラン:

  1. 朝のルーティンを確立(深呼吸→白湯→ゆっくり起き上がる)
  2. 下半身の筋力トレーニング(スクワット5回から始めて徐々に増加)
  3. エネルギーを補う食事(温かい朝食、特に脾を強化する黄色い食材を意識)
  4. 気功を取り入れた施術(月2回のペース)

3ヶ月後の変化: 朝のめまいが減少し、週4日は登校できるようになりました。保健室登校から始め、徐々に教室で過ごす時間を増やしていきました。

本人の声: 「最初は半信半疑だったけど、ちょっとずつ変化があって驚きました。特に朝のルーティンと筋トレが効果ありました。今では友達と昼休みにサッカーができるまでになりました」

※効果には個人差があり、回復を保証するものではありません

高校3年生・女子(17歳)の例

症状: 受験勉強のストレスから起立性調節障害を発症。頭痛、めまい、集中力低下に悩まされ、成績が急落していました。

改善プラン:

  1. 勉強時間の管理(ポモドーロテクニック)
  2. 水晶を使ったエネルギー防御
  3. 気の流れを整えるツボ押し
  4. 東洋医学的な体質に合わせた食事指導
  5. 整体と気功施術(集中期には週1回)

4ヶ月後の変化: 頭痛の頻度が減少し、1日6時間の勉強が可能になりました。モックテストでは成績が回復し、志望校への自信を取り戻しました。

本人の声: 「受験生なのに体調が悪くて焦っていましたが、先生のアドバイスで勉強法を変えたら、かえって効率が上がりました。水晶を机に置いておくと、なぜか集中力が続くんです。無事に志望校に合格できました」

※効果には個人差があり、回復を保証するものではありません

大学2年生・男子(20歳)の例

症状: 一人暮らしを始めてから生活が乱れ、朝の授業に出られず、単位を落とす危機にありました。

改善プラン:

  1. 睡眠環境の整備(21時以降のブルーライトカット、就寝前のストレッチ)
  2. 自炊による規則正しい食事(特に朝食と腎を強化する黒い食材)
  3. 週1回の神社参拝(エネルギーリセット)
  4. 整体による背骨調整と気功施術

2ヶ月後の変化: 朝の一限から出席できるようになり、午前中の集中力も向上。アルバイトと学業の両立ができるようになりました。

本人の声: 「自分ではどうしていいか分からない状態でした。特に自炊を始めたことと、週末の神社参拝が良かったと思います。今は朝6時に起きて軽いジョギングをしてから大学に行ける生活リズムが作れました」

※効果には個人差があり、回復を保証するものではありません

学校との連携方法

起立性調節障害の改善には、学校の理解と協力も重要です。以下は、学校と効果的に連携するためのアドバイスです。

担任の先生との相談ポイント

  1. 症状を具体的に説明する: 「朝は8時までに起きるのが難しい」「午前中は頭痛がひどい」など、具体的な症状を伝えましょう。
  2. 医師の診断書を提示する: 可能であれば医師の診断書を用意し、正式な診断があることを示しましょう。
  3. 段階的な登校計画を提案する: いきなり完全登校ではなく、午後からの登校や短時間登校など、段階的な計画を提案しましょう。
  4. 定期的な報告と調整: 状況の変化を定期的に報告し、計画を調整していく姿勢を示しましょう。

保健室の先生との連携

保健室の先生は、起立性調節障害についての知識があることが多く、重要な味方になってくれます。

  1. 休憩場所としての活用: 調子が悪いときに休憩できる場所として保健室を活用させてもらいましょう。
  2. 体調記録の共有: 毎日の体調を記録し、保健室の先生と共有することで、改善の傾向を一緒に確認できます。
  3. 専門家との橋渡し: 必要に応じて、医師や専門家への紹介をお願いすることもできます。

起立性調節障害と進学・進路選択

起立性調節障害があっても、夢をあきらめる必要はありません。症状に合わせた進路選択と準備が重要です。

受験勉強との向き合い方

  1. 体調を最優先する: 無理な詰め込み勉強より、体調を整えながらコンスタントに勉強する方が効率的です。
  2. 得意科目を伸ばす戦略: 全教科万遍なく勉強するより、得意科目を伸ばして総合点を上げる戦略も検討しましょう。
  3. オンライン教材の活用: 調子の良い時間帯に集中して学べるよう、オンライン教材やビデオ講義を活用しましょう。

進路選択のポイント

  1. 自分の体調リズムに合った環境: 朝が苦手なら午後からの授業が多い学校、体力面で不安なら通学時間の短い学校など、自分の状態に合った環境を選びましょう。
  2. 少人数制や個別対応が充実した学校: 個々の事情に配慮してくれる学校や、少人数クラスの学校は適応しやすい傾向があります。
  3. 興味と情熱を持てる分野: 好きなことなら体調が多少優れなくても続けられることが多いので、本当に興味のある分野を選びましょう。

最後に:あなたの症状は必ず改善できます

起立性調節障害で苦しんでいる学生さんへ。あなたの症状は決して「怠け」や「甘え」ではありません。れっきとした身体的な不調なのです。そして、適切なアプローチで必ず改善できます。

当院では、東洋医学と気功、整体を組み合わせた独自のアプローチで、多くの学生さんの起立性調節障害改善をサポートしてきました。一人で悩まず、ぜひ専門家に相談してみてください。

あなたの体は本来、自然治癒力を持っています。その力を引き出し、本来の健康な状態を取り戻すお手伝いをさせてください。まずは一歩踏み出す勇気を持つことが、回復への第一歩です。

学校生活を楽しみ、夢に向かって進む力を取り戻しましょう。私たちはそのサポートを精一杯させていただきます。


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