アトピーがストレスで悪化するのはなぜですか|福岡市の整体からの答え
結論から言うと、ストレスがかかると自律神経とホルモンの働きが乱れ、皮膚のバリア機能を守る力が落ちると同時に、かゆみを感じる神経そのものが敏感になるためです。
原因は気持ちの問題ではなく、体の中で実際に起きている反応です。整体でできることは、緊張しっぱなしになっている体をゆるめ、自律神経が本来の働きを取り戻しやすい状態をつくることです。この記事は、福岡市でアトピーがストレスの多い時期だけ悪化する方、忙しくなると決まって肌が荒れる方、気持ちの問題だと片づけられて納得できずにいる方に向けて書いています。
なぜアトピーはストレスで悪化するのですか
結論として、ストレスによって自律神経のバランスが交感神経優位に傾き、皮膚を守る働きと、かゆみを抑える働きの両方が同時に落ちてしまうためです。
体は緊張すると、血管を細くして血流を減らし、皮膚に届く栄養や潤いを後回しにします。これは、体が「今は肌の心配をしている場合ではない」と判断して起こる自然な反応です。ところがアトピー体質の方は、もともと皮膚のバリア機能が生まれつき弱いため、この一時的な血流低下がそのまま乾燥と炎症の悪化につながりやすくなります。気持ちの持ちようで片づけられる話ではなく、体の防御システムの配分が変わることで起きている現象だと考えてください。
ストレスがかゆみを強くする仕組みはどうなっていますか
結論として、ストレスを受けた皮膚の神経から、かゆみを引き起こす物質が直接放出されるためです。
強いストレスがかかると、皮膚の末梢神経からサブスタンスPや神経成長因子と呼ばれる物質が放出されます。これらが皮膚の中にあるマスト細胞という免疫細胞を刺激し、ヒスタミンが分泌されて、かゆみの信号が一気に強まります。かゆくて掻く、掻くことで皮膚がさらに荒れる、荒れた刺激がまたストレスになる、という輪が一度回りはじめると、本人の我慢強さとは関係なく止まりにくくなります。この神経を介した反応があるため、精神論で「気にしないようにする」だけでは悪循環を断ち切れないのです。
ストレスホルモンのコルチゾールはどう関係していますか
結論として、アトピー体質の方はストレスに対して本来出るはずの抗炎症ホルモンが十分に働きにくい傾向があるためです。
通常、体はストレスを受けると視床下部から下垂体、副腎へと信号が伝わり、コルチゾールという抗炎症作用のあるホルモンが分泌されて炎症を抑えにいきます。ところがアトピー体質の方の一部では、この視床下部・下垂体・副腎という連携の反応が乱れやすく、必要な場面で十分な量のコルチゾールが出にくいことが分かってきています。ブレーキが利きにくい状態でアクセルだけが踏まれ続けるようなもので、炎症が長引きやすくなります。さらにストレスが慢性的に続くと、免疫のバランスがかゆみや炎症を起こしやすい方向に傾き、悪化と回復を繰り返す土台ができてしまいます。
東洋医学ではストレスによる悪化をどう考えますか
結論として、当院ではストレスによる悪化を、気の巡りを担う「肝」の働きが滞ることと、「金(肺・大腸)」という手放す力の弱りが重なった状態として見ています。
東洋医学でいう気とは、体と心を巡るエネルギーの流れのことです。ストレスを溜め込みやすい方は、この気の巡りが胸のあたりで滞りやすく、これを肝気鬱結(かんきうっけつ)と呼びます。気が滞ると熱がこもりやすくなり、心火亢進(しんかこうしん)というタイプでは夜になるとかゆみが強まる傾向が出ます。さらに当院では、アトピーそのものを、腸で出しきれなかったもの、汗で出しきれなかったものが最後に皮膚から出ようとしている状態として見ており、この手放す力の弱りは、気を使いすぎる、優しすぎる、人のことを優先しすぎるという性格の傾向と重なっていることを、これまでの臨床で繰り返し確認してきました。ストレスは、この二つの弱りを同時に強めるスイッチのような役割を果たします。
ツボでは、足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみにある太衝(たいしょう)、手首の内側、しわから指三本ぶんひじ側にある内関(ないかん)を目安にしてください。押して張りを感じる、あるいは反応が鈍いと感じる場合は、気の巡りが滞っているサインと考えています。
整体はストレスによる悪化にどこまでできますか
整体でできるのは、緊張しっぱなしになっている体をゆるめ、自律神経が交感神経に偏りすぎない状態に戻りやすくする土台づくりまでです。
当院で触れさせていただくと、ストレスで悪化しやすい方は、みぞおちやわき腹、股関節の付け根に板のようなこわばりを抱えていることが多くあります。これは、常に気を張って過ごしてきた結果、体が緊張を解く方法を忘れてしまっている状態です。この緊張をゆるめることで呼吸が深くなり、自律神経の働きが整いやすくなります。ただし、皮膚が広範囲でびらん状態になっている、発熱を伴う、体重が急に減っているといった場合は、感染症や別の疾患が隠れている可能性があるため、医療機関での確認が優先です。整体は医療行為ではなく、体のケアとストレス管理を通じたサポートという立場です。
常若整骨院ではストレス由来のアトピーをどう見ていますか
当院では、ストレスで悪化するアトピーを「性格が弱いから」ではなく「体を守る力が、外に向けて張り出しっぱなしになっている状態」として見ています。
25,000人を施術してきた中で共通して見られるのは、忙しい時期や大事な予定の前ほど症状が強く出やすい方が多いということです。責任感が強く、周りに気を配ってしまう方ほどこの傾向が出やすく、そのこと自体が悪いわけではなく、気を張る力の向け先が体の外側に偏りすぎているだけだと考えています。カウンセリングでは、どんな場面で悪化しやすいか、直前にどんな出来事があったかを丁寧にお聞きし、施術と、日常で少しずつ気を抜ける場面を増やしていく提案をセットでお伝えしています。自律神経の乱れについてはこちらの記事でも詳しく触れています。
実際にストレスによる悪化が落ち着いた方はどんな経過でしたか
一人目は、ステロイドの後遺症で肌から汁が出るほどの状態が続いていた福岡県の10代男性です。特に大事な予定がある時期ほど症状がひどく出てしまい、悔しい思いを重ねていました。考え方や我慢しすぎている点を一緒に振り返る中で、少しずつ自分の気持ちを言葉にできるようになり、肌の状態も落ち着いていったそうです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
二人目は、ステロイドが効かなくなるほどアトピーが悪化していた福岡県の20代女性です。疲れやすく、イライラして過食に走ってしまうこともあり、そのたびに体調がさらに崩れるという悪循環に陥っていました。自分の体の声を聞くことを教わってから、無理を重ねる前に休む選択ができるようになり、肌荒れの波が穏やかになっていったと話してくださいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
三人目は、子どもの頃からの乾癬と頭痛、慢性的な疲れに悩んでいた福岡市の20代男性です。忙しい時期になると症状がまとめて強まる傾向があり、施術を重ねる中で疲労感が解消されやすくなり、皮膚の状態も含めて全体的に楽になっていったとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
ストレスで悪化しやすい人は自宅でどうケアすればいいですか
セルフケアとして次の三つをお伝えしますが、どれか一つからで十分です。
一つ目は、寝る前に深呼吸を三回だけ行うことです。息を吐く時間を長くすることで、交感神経に傾いた体を少し緩めやすくなります。二つ目は、忙しい日ほど、五分でもいいので何もしない時間を作ることです。三つ目は、悪化した日の前後に何があったかをメモしておくことです。二、三回繰り返すと、自分がどんな場面で悪化しやすいかのパターンが見えてきます。
できない日があって当然です。忙しい時期には深呼吸すら忘れてしまうこともあるはずです。真面目な方ほど「今日は何もできなかった」と自分を責めがちですが、真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先が違うだけです。一つでもできた日があれば、それで十分だと考えてください。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、皮膚が広範囲でジュクジュクしている、発熱を伴う、体重が急に減っている、といった場合は、まず医療機関を受診してください。感染症の合併や別の疾患が隠れている可能性があるためです。
こうした急を要するサインがなく、ストレスの多い時期に決まって悪化する、という範囲であれば、体のケアとして整体を活用いただけます。ステロイドなどの医療的なケアを否定するものではなく、必要に応じて医師と連携しながらサポートする立場でご案内しています。ストレスとアトピーの関係についてはアレルギーiでも解説されています。
よくあるご質問
なぜ忙しい時期ほどアトピーが悪化するのですか?
忙しさによる緊張状態が続くと、自律神経が交感神経に偏り、皮膚のバリア機能を保つ力が後回しにされやすくなるためです。気持ちの問題ではなく、体の防御反応の配分が変わることで起きています。
ストレスを感じていないのに悪化するのはなぜですか?
自覚のないストレスも体には影響します。気を張っている状態が習慣になっていると、本人がリラックスしているつもりでも、体の緊張が抜けきっていないことがあります。
アトピーは整体で良くなりますか?
体の緊張をゆるめて自律神経の働きを整えやすくすることで、皮膚の回復力が発揮されやすい体の土台づくりをサポートできます。医療的な効果を保証するものではありません。
ステロイドと整体は併用できますか?
はい、併用は可能です。医師の指示によるケアを続けながら、体のケアとして整体を取り入れている方は多くいらっしゃいます。薬の使用や中止の判断は必ず医師にご相談ください。
気を使いすぎる性格は直さないといけませんか?
性格そのものを否定する必要はありません。優しさや気遣いは長所でもあります。大切なのは、その気遣いを向ける先を少しずつ自分自身にも配分することです。
子どものアトピーもストレスと関係がありますか?
はい、関係することがあります。子どもの場合は本人のストレスだけでなく、親御さんの忙しさや疲れを子どもが感じ取っているケースもあり、家庭全体の状態を見ることが大切です。
悪化する場面がはっきり分からない場合はどうすればいいですか?
悪化した日とその前後の出来事を簡単にメモしておくことをおすすめします。二、三回繰り返すことで、自分に多いパターンが見えてくることがあります。
リラックスする時間がなかなか取れません。どうすればいいですか?
長い時間を確保しようとしなくて大丈夫です。深呼吸を数回するだけでも、緊張を緩める練習になります。まずは一日一回から始めてください。
ストレスで悪化したアトピーは、ストレスがなくなればすぐ治りますか?
すぐに治るとは限りません。悪化までに時間がかかっているぶん、落ち着くまでにも時間がかかることが多くあります。焦らず、体の緊張をゆるめることを続けていくことが大切です。
精神的に強くなればストレスによる悪化は防げますか?
精神力の問題ではありません。強くなろうとするより、気を張る場面を少しずつ減らし、体を緩める時間を意識的に作るほうが現実的な対策になります。
カウンセリングだけを受けることはできますか?
体の状態と生活の状況をあわせてお聞きしたうえで、施術方針をご提案しています。まずはご相談ください。
まとめ
福岡市でストレスがかかるとアトピーが悪化すると感じている方へ。それは気持ちの弱さではなく、自律神経とホルモンの働きが実際に変化して起きている体の反応です。一人で抱え込まず、まずは体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリングと施術、そして日々のセルフケアをセットでサポートしています。
院長プロフィール
冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、これまで25,000人を施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。東洋医学と気功を軸に、体の緊張をゆるめ、回復しやすい身体づくりをサポートしている。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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