勃起不全は自由診療と保険診療、どちらで相談できますか?

結論から言うと、勃起不全(ED)の相談そのものは保険診療でも自由診療でも可能です。ただし処方薬を使った医学的な対応は原則として自由診療になります。保険が使えるのは、不妊に関する診療を目的として一定の条件を満たす場合と、前立腺がんの手術後などの体の構造そのものに原因がある場合の一部に限られます。

  • 原因は何か:EDへの医学的な対応の多くは保険の対象外で、全額自己負担の自由診療が原則です
  • 整体でできることは何か:血流や自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートすることです。これも自由診療であり、診断や処方はできません
  • この記事は誰向けか:ED相談をどちらで受けるべきか、保険が使えるのかどうかで迷っている方向けです

なぜEDへの対応は自由診療が原則なのですか

結論として、EDは生命に直接関わる病気ではなく、生活の質にかかわる問題として扱われているためです。

日本の健康保険は、病気やけがによって生活に支障が出ている状態への対応を補助する制度です。EDそのものは命に関わる病気と位置づけられていないため、バイアグラ・シアリス・レビトラといった処方薬の費用は、原則として全額自己負担になります。初診料や検査費用も、保険の対象になる病気の検査と合わせて行う場合を除き、自由診療として扱われることが一般的です。

保険診療が使える例外にはどんな条件がありますか

結論として、保険が使える場面は大きく2つに絞られます。1つは不妊に関する診療を目的とする場合、もう1つは体の構造そのものに明確な原因がある場合です。

2022年4月から、パートナーとの間で不妊に関する診療を進めている場合に限り、一定の条件を満たせばバイアグラとシアリスに保険が使えるようになりました。条件には次のようなものがあります。

  • 泌尿器科で5年以上の経験を持つ医師から処方を受けること
  • EDの診断の目安に基づいて、EDと判断されていること
  • 本人かパートナーのどちらかが、6か月以内に不妊に関する診療を受けていること
  • 1回の診療で処方される錠数が4錠以内であること
  • 保険が使える期間は原則6か月までであること

もう1つの例外は、前立腺がんの手術後に残る体の構造的な原因や、脊髄の損傷などによる神経の働きの問題がはっきりしている場合です。この場合、公的保険で認められている対応方法に限り、保険診療として受けられることがあります。ただし、どちらの例外も、窓口でそのまま保険証を出せば自動的に対象になるわけではなく、事前に条件を満たしているかの確認が必要です。

自由診療にはどんな特徴がありますか

自由診療とは、公的保険を使わず、かかった費用をすべて自分で支払う仕組みのことです。

費用は医療機関ごとに自由に決められるため、同じ処方薬でも値段に差が出ます。一方で、保険診療のような細かい制約が少なく、オンラインでの相談や、郵送での受け取りなど、通いやすさを優先した仕組みを用意している医療機関が多いのも特徴です。費用の全体像が分かりやすく、診察料・薬の代金・送料がそれぞれ独立して示されることが多いため、比較検討しやすいという利点もあります。

保険診療にはどんな特徴がありますか

保険診療とは、公的保険の範囲内で決められた対応を受け、費用の一部(原則3割)を自分で支払う仕組みのことです。

対象になるかどうか、どの処方薬をどれだけ使えるかといったルールが厳格に決められているため、自分の状態がその条件に合っているかを確認する必要があります。費用は自由診療に比べて抑えられますが、対象になる処方薬の種類や量に制限があるため、自分に合った対応かどうかは医師との相談が欠かせません。

どちらを選べばいいか迷ったときの基準は何ですか

結論として、不妊に関する診療を進めているかどうかが、最初に確認すべき基準になります。

パートナーとの間で不妊に関する診療を既に受けている、またはこれから受ける予定がある場合は、保険が使える可能性があるため、泌尿器科で条件を確認することをお勧めします。そうでない場合、またはEDの背景に加齢や生活習慣、ストレスなどが関係していると感じる場合は、自由診療のED専門クリニックや泌尿器科での相談が現実的な選択になります。前立腺がんの手術歴や脊髄の損傷など、体の構造そのものに原因がはっきりしている方は、まず執刀医や主治医に保険診療の対象かどうかを確認してください。

常若整骨院ではEDの相談をどう受けていますか

当院では、25,000人の患者さんを施術してきた経験の中で、EDに関する相談を体のケアという形で受けることがあります。これは保険診療・自由診療いずれの医学的な対応とも異なり、血流や自律神経の働きを整えやすい身体づくりをカウンセリング・施術・セルフケアの3つでサポートする立場です。診断や処方はできないため、医学的な対応については医療機関への相談を優先していただいています。

東洋医学ではEDを、腎に蓄えられた生命力(腎精)の減りとして見立てることが多くあります。この見立ての詳しい内容は、当院の別の記事でも扱っていますので、体質のタイプまで知りたい方はそちらもご参照ください。

EDで来られる方に多いのはどんなケースですか

当院の臨床で多く見られるのは、糖尿病や高血圧で通院を続けながら、処方薬の費用負担の大きさに悩んでいる方、不妊に関する診療を進める中で保険の対象になるかどうか分からず困っている方、そして前立腺がんの手術を受けたあと、どこまでが保険の対象か分からないまま時間が過ぎてしまった方です。

いずれも、医学的な対応そのものの選び方に迷っているだけでなく、誰にも相談しづらいまま一人で抱え込んでいることが共通しています。

実際に相談された方はどんな経過でしたか

50代の男性は、糖尿病で通院を続けながら、ED用の処方薬の費用が毎月の負担になっていました。保険が使える条件には当てはまらなかったため、自由診療のまま継続することを選び、当院では費用面の負担とは別に、下腹部の冷えと自律神経の緊張に向き合う体のケアを並行して行いました。体の緊張がゆるみやすくなったという声をいただいています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

30代の男性は、パートナーと不妊に関する診療を進めており、保険が使えるかどうかを泌尿器科で確認したところ条件を満たしていました。保険診療で処方薬を使いながら、当院では生活のリズムと体の緊張を整えるための施術とセルフケアを続け、眠りが深くなりやすくなったとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

60代の男性は、前立腺がんの手術を受けたあと、どこまでが保険の対象になるのか分からないまま数年が過ぎていました。主治医に改めて確認したところ、一部の対応は保険診療の対象になることが分かり、当院では手術後の体の緊張と血流の滞りに向き合う施術を続けました。生活でできることが少しずつ増えていったという声をいただいています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でどうケアすればいいですか

  • 湯船にゆっくりつかり、下腹部と足先を温める
  • 寝る前のスマホの時間を減らす
  • 深呼吸を3回、吐く時間を長くする

これらはどれか1つからで十分です。できない日があって当然です。費用や選択肢のことで頭がいっぱいになっているときほど、体の緊張はゆるみにくくなります。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先が違うだけだと捉えてください。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

結論として、医学的な対応が必要かどうかの判断は、必ず医療機関に確認してください。特に糖尿病や高血圧の既往がある方、急に症状が強くなった方、排尿の異常や血尿を伴う方は、整体より先に医療機関を受診してください。整体は医療行為ではなく、体のケアとストレス管理によって回復しやすい身体づくりをサポートする立場です。必要に応じて医師など専門家と連携しながら進めていきます。

よくあるご質問

EDの相談はまず何科に行けばいいですか?

泌尿器科が基本です。糖尿病や高血圧がある方は、まずかかりつけの内科で相談してから紹介を受ける方法もあります。

ED用の処方薬はすべて自己負担ですか?

原則そうです。不妊に関する診療を目的とした一部の場合に限り、条件を満たせば保険が使えます。

不妊に関する診療を受けていなくても保険は使えますか?

使えません。保険が適用されるのは、パートナーとの不妊に関する診療を進めている場合に限られます。

前立腺がんの手術を受けた人は必ず保険が使えますか?

必ずではありません。体の構造的な原因がはっきりしていて、公的保険で認められている対応方法に当てはまる場合に限られます。

自由診療のクリニックとED専門クリニックは同じ意味ですか?

多くのED専門クリニックは自由診療で運営されています。泌尿器科の中にも自由診療でEDに対応しているところがあります。

オンライン診療でもEDの相談はできますか?

対応しているクリニックは多くあります。初診から対応可能かどうかは医療機関ごとに異なるため、事前に確認してください。

保険診療と自由診療、どちらが安全ですか?

どちらも医師の診察を受けていれば安全性に大きな差はありません。費用と制約のバランスで選ぶ問題です。

整体でEDの相談をするのは保険が使えますか?

使えません。整体は医療行為ではないため、体のケアとして自由診療の扱いになります。

EDは心が弱いから起こるのですか?

そうではありません。感じる力が強く、責任感のある方ほど緊張を体にためやすい傾向があります。心の弱さの問題ではありません。

常若整骨院でEDの相談はできますか?

体のケアという形でのご相談は可能です。医学的な対応については医療機関への相談を優先しつつ、カウンセリングと施術、セルフケアで並行してサポートいたします。

保険が使える条件に当てはまるかどうか、自分で判断してもいいですか?

自分で判断せず、必ず泌尿器科など医療機関の窓口で確認してください。条件の一つひとつは細かく決められており、年齢や既往、パートナーの診療状況によっても当てはまるかどうかが変わるため、自己判断では見落としが起こりやすくなります。

まとめ

EDの相談先をどちらで受けるべきか迷っている方へ。処方薬を使った医学的な対応の多くは自由診療が原則ですが、不妊に関する診療を進めている場合や、体の構造そのものに原因がはっきりしている場合には、保険診療という選択肢も残されています。まずは泌尿器科やかかりつけ医に、自分の状態がどちらに当てはまるのかを確認することが第一歩です。常若整骨院では、医療機関への相談と並行できる体のケアを、カウンセリング・施術・セルフケアを通じてサポートしています。

EDそのものの原因や東洋医学的な見立てについては、当院の別の記事でも詳しく書いています。体の不調にスピリチュアルな意味はあるのか、という視点に関心がある方はこちらの記事もご参照ください。

より詳しい情報は、日本泌尿器科学会「勃起力が低下した」も参考にしてください。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人の患者さんを施術してきた経験を持つ。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。東洋医学の見立てをもとに、カウンセリング・施術・セルフケアを組み合わせた施術を行う。

季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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