膝の内側の痛みが階段で強くなる理由|膝そのものより「上流」を見る東洋医学の整体(福岡市・常若整骨院)
結論から言うと、膝の内側の痛みは、膝そのものが傷んでいるだけとは限らず、内臓の疲れから骨盤の傾きが生まれ、そのしわ寄せが膝の内側に出ているケースが多くあります。痛む場所だけを揉んだり、湿布で様子を見たりしても戻ってしまう方は、この「上流」を見ていないことが少なくありません。
要点は次の3つです。
- 原因:使いすぎや加齢に加えて、内臓の疲れ、骨盤の傾き、足首と腰の冷え、休めない生活が重なって、膝の内側に負荷が集まりやすくなります。
- 整体でできること:骨盤まわりと足の緊張をゆるめ、内臓を休ませる生活の整え方をお伝えし、膝に負担がかかりにくい体の土台づくりをサポートします。
- この記事は誰向けか:階段の下りや立ち上がりで膝の内側が痛む、湿布や注射をしても数か月たっても変わらない、病院では「年齢のせい」と言われた、という福岡市周辺の方です。
腫れや熱感が強い、体重をかけられない、膝が急に腫れた、といった場合は、整体より先に整形外科の受診が必要です。この記事の最後にも受診の目安をまとめています。
膝の内側が痛むのは、どんな状態なのですか
結論として、膝の内側の痛みとは、膝の関節の内側、またはその少し下(すねの骨の内側の上のあたり)に、動いたときや体重をかけたときに出る痛みの総称です。
膝の内側には、体を支える大きな荷重がかかります。日本人の骨格は脚の形がO脚気味の方が多く、立っているだけでも体重が膝の内側に寄りやすいと言われています。そのため、膝の痛みが内側から始まる方は多く、整形外科でも内側の痛みが一番よく見られる訴えのひとつです。
痛み方にも種類があります。当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験では、次のような言葉で訴えられることが多いです。
| 痛みの出方 | 患者さんがよく使う言葉 |
|—|—|
| 階段の下りで出る | 「降りるときだけ、膝の内側がズキッとする」 |
| 立ち上がりで出る | 「座った状態から立つ最初の一歩が痛い」 |
| 歩き始めで出る | 「動き出しは痛いが、歩いているうちに薄れる」 |
| 夜に出る | 「寝返りで膝同士が当たると痛い」「夜に重だるくうずく」 |
| 天気で出る | 「雨の前日や冷えた日に強くなる」 |
階段の下りで痛む方と、夜にうずく方では、背景にあるものが少し違います。前者は動きに伴う負荷が主で、後者は冷えや巡りの滞りが関わっていることが多い、というのが現場での実感です。どの出方に近いかを覚えておくと、受診のときも整体のときも、説明がしやすくなります。
膝の内側が痛むとき、まず疑われる原因は何ですか
結論として、膝の内側の痛みで多い原因は、変形性膝関節症の初期、鵞足炎(がそくえん)、内側半月板の傷み、使いすぎによる筋肉の緊張の4つです。
鵞足炎とは、太ももの内側から膝の下につながる3本の腱が重なる部分に、摩擦で炎症が起きた状態です。ガチョウの足のような形に見えることから、この名前がついています。膝のお皿の下の内側、指2〜3本ぶん下を押すと痛むのが目印です。ランニングや階段の上り下りが多い方に出やすい症状です。
変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減って、関節に炎症や変形が出てくる状態です。年齢とともに増えますが、40代や50代で内側の痛みが始まる方もいます。
内側半月板とは、膝の関節の内側にある、クッションのような軟骨組織です。ひねる動きや加齢で傷むことがあり、膝が引っかかる感じや、水がたまる感じが出ることがあります。
これらは画像検査で確認できる部分があるため、まず整形外科で状態を知っておくことは大切です。詳しい一般的な説明は、メディカルノートの鵞足炎の解説や、日本整形外科学会の変形性膝関節症のページにまとまっています。
ただ、現場で気になることがあります。画像で「軽度」や「年齢相応」と言われた方でも強く痛み、反対に画像上はかなり変形が進んでいても、ほとんど痛まない方がいる、という事実です。膝の状態と痛みの強さは、必ずしも比例しません。ここに、膝以外の要因が関わっている余地があります。
なぜ検査で大きな異常がないのに、膝の内側が痛むのですか
結論として、検査で大きな異常がなくても痛むのは、膝への負荷のかかり方を決めている骨盤や内臓の状態が、画像には写らないからです。
膝は、上にある骨盤と、下にある足首に挟まれた関節です。上の骨盤が傾けば、太ももの骨の向きが変わり、膝の内側に体重が寄ります。下の足首が冷えて固まれば、足の着地が不安定になり、やはり膝が代わりにねじれを受け止めます。膝は、上と下の不具合を引き受ける中継地点のような場所です。
つまり、膝が痛いという事実は、膝が悪いというより「膝が頑張って受け止めすぎている」という意味であることが多いのです。
当院の見立てでは、原因のほとんどは痛む場所そのものではなく、その上流にあります。次の章で、その連鎖を順に説明します。
東洋医学では、膝の内側の痛みをどう考えるのですか
結論として、東洋医学では、膝の内側の痛みを、内臓の疲れが骨盤の傾きを生み、そのしわ寄せが膝に出たものとして読みます。
当院の見立てでは、この連鎖は次の順に進みます。
1. 食事の乱れや疲れ、考えすぎで、内臓(特に胃腸)が疲れる
2. 内臓の疲れで腹部が硬くなり、骨盤が傾いたりねじれたりする
3. 骨盤の傾きで、太ももや膝に負荷が偏る
4. 負荷が集まった膝の内側に、痛みが出る
だから、痛む場所をいくら緩めても、また戻ってしまいます。上流の内臓と骨盤が変わらないからです。
膝の内側には、東洋医学で言う経絡(けいらく)、つまり体の中を流れるエネルギーの通り道が走っています。膝の内側を通るのは、主に次の2本です。
| 経絡 | 膝のどこを通るか | 関わる臓器と状態 |
|—|—|—|
| 脾経(ひけい) | 膝の内側の前寄りから、すねの内側へ | 脾、つまり消化と栄養を吸収する力。疲れると体が重くなり、むくみやすくなります |
| 肝経(かんけい) | 膝の内側の後ろ寄り、膝の裏の内側へ | 肝、つまり感情の巡りと筋の柔らかさ。張りつめると筋が硬くなります |
膝の内側が痛む方は、この2本のどちらか、あるいは両方が疲れていることが多いです。胃腸が弱い、食後に眠くなる、むくみやすい、といった方は脾の疲れ。気を張りつめて我慢が続いている、イライラや緊張が抜けない、といった方は肝の張りつめが重なっていることがよくあります。
専門用語をやさしく言い換えると、脾は「食べたものを体の力に変える工場」、肝は「体の中の流れを滑らかに保つ役目」です。工場が疲れて力が足りず、流れも詰まると、体のいちばん負荷のかかる部分、つまり膝に痛みが出やすくなります。
膝を見たとき、触れて確かめること
整体の現場では、痛みを聞くだけでなく、次のような所見を確かめます。
- 膝の内側(お皿の内側の下)に、そこだけ冷たい感触がある
- 膝の裏の内側に、板のように硬い張りがある
- お腹、とくにおへその周りの左右どちらかが、硬く張っている
- 足首のくるぶし周りが冷えて、動きが固い
- 立ったときに、骨盤の高さが左右でずれている
この所見が重なっている方ほど、「膝そのものを緩めても戻る」傾向が強いというのが、当院での観察です。
膝の内側の痛みと、左右の違いには意味がありますか
結論として、左右どちらが痛むかは、見立ての手がかりになります。
当院では、右側は仕事や外の世界の負担、左側は家庭や身近な人間関係の負担が体に出やすい、という見方を参考にしています。これはあくまで問診の入り口で、断定ではありません。
たとえば、右の膝の内側が痛む方に「最近、仕事で踏ん張っていることはありますか」と聞くと、すっと話が出てくることがあります。左の方には「家での時間はゆっくりできていますか」と聞くと、ふっと表情がゆるむことがあります。
痛む側を聞くだけで、話を向ける先が決まる。それが問診で左右を聞く理由です。もちろん、当てはまらない方もたくさんいますので、見立てが外れていたら手放します。
自律神経と、膝の痛みはどう関係していますか
結論として、自律神経が乱れると、筋肉が緊張しやすくなり、痛みを強く感じやすくなるため、膝の痛みにも影響します。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。活動するときはアクセル(交感神経)、休むときはブレーキ(副交感神経)が働きます。アクセルが入りっぱなしだと、筋肉が緩むことなく、太ももやふくらはぎが常に硬く張った状態になります。硬い筋肉は膝を引っ張り、内側に負荷をかけます。
さらに、疲れや睡眠不足が続くと、痛みを抑える体の仕組みの働きが弱まり、同じ刺激でも痛みを強く感じやすくなります。夜に膝がうずいて眠りにくく、眠れないからさらに痛む、という悪循環に入る方もいます。
膝の痛みが長引く方に、肩の力が抜けない、夜眠りが浅い、といった様子を併せて聞くことが多いのは、こうした背景があるからです。膝だけを見るのではなく、体全体の緊張の状態を見ることが大切です。
膝の内側が痛む方に、整体はどこまでできますか
結論として、整体は、膝に負担がかかりにくい体の土台づくりをサポートできますが、骨の変形や半月板の損傷そのものを変えるものではありません。
整体でできることは、次の4つです。
- 骨盤まわりと股関節の緊張をゆるめ、膝への荷重の偏りを減らす
- 足首と足裏の動きを整え、着地の安定を取り戻す
- お腹の硬さに働きかけ、内臓の疲れが抜けやすい状態をつくる
- 生活の中で、膝への負担を減らす工夫と、内臓を休ませる食べ方をお伝えする
できないこと、あるいは整形外科にお任せすることは、次の通りです。
- 骨折や靭帯断裂、強い半月板損傷の診断と対応
- 関節内の強い炎症や、水がたまった状態の処置
- 画像検査による状態の確定
整形外科と整体は、どちらかを選ぶものではありません。画像で状態を確かめつつ、通院しながら、体の土台を整える目的で整体を併用される方もたくさんいます。
福岡市で、膝の痛みの整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
結論として、膝の痛みで整体を選ぶときは、痛む場所だけを施術する院ではなく、骨盤や内臓まで含めて説明してくれる院を選ぶのが安心です。
次の点を確認してみてください。
| 確認する点 | 理由 |
|—|—|
| 初回に、痛む場所以外も丁寧に聞いてくれるか | 膝の痛みの背景は、生活や内臓にあることが多いため |
| 画像検査や通院の状況を尊重してくれるか | 医療と対立せず、補い合う姿勢かを見るため |
| 「必ず良くなる」と断言しないか | 医療行為ではないことを理解している院かを見るため |
| 通う頻度や期間の目安を説明してくれるか | 先が見えないまま通い続けるのを避けるため |
| 生活の中でできることを教えてくれるか | 施術の時間だけでなく、日常で回復を支えるため |
膝が痛いからと、膝を強く押し続ける施術は、人によっては痛みを増やすことがあります。どのような考え方で膝を見る院なのか、初回に聞いてみてください。
常若整骨院では、膝の内側の痛みをどう見ていますか
結論として、当院では、膝の痛みを「上流の結果」として捉え、お話を丁寧に聞いたうえで、骨盤、お腹、足首の順に確認していきます。
福岡市早良区、西新駅から徒歩圏にある常若整骨院は、整体と気功を軸に、施術歴20年、25,000人の患者さんを施術してきました。膝の痛みで来られる方の多くは、すでに整形外科に通い、湿布や注射、リハビリを経験されています。それでも変わらなかった、という方がほとんどです。
当院では、まず次のことをお聞きします。
- 痛むのは右か左か
- 階段の上りと下り、どちらがつらいか
- いつから痛むか(きっかけがあるか)
- 食事のリズム、冷たいものや甘いものの量
- 睡眠と、家や職場での休める時間
痛みだけでなく、食事や休み方、気を張りつめている場面まで聞くのは、それが膝の負担を決めているからです。
施術では、膝を強く押さえず、骨盤とお腹と足首を中心に整えていきます。膝が痛いのに膝に触れる時間が短いことに、驚かれる方もいます。上流が整うと、膝は自然に軽くなっていくからです。
膝の内側の痛みで来られる方に多いのは、どんなケースですか
結論として、多いのは「体重増加や使いすぎだけでは説明できない」「数か月以上、変わらない」というケースです。
当院での観察では、次のような傾向があります。
- 浅いもの:運動を始めた、体重が増えた、長く歩いた、といった負荷の理由が分かりやすく、休むと軽くなる
- 深いもの:きっかけがはっきりせず、数か月以上続き、休んでも変わらない。内臓の疲れが続き、骨盤の傾きが戻らない状態
数か月以上続いている膝の痛みを、「使いすぎ」や「年齢」で片付けないことが大切だと考えています。浅いものは生活の調整で落ち着くことも多く、深いものは上流を整える必要があります。
もうひとつ、よく見られる傾向があります。膝が痛む方には、人のために動くことが多く、自分のことを後回しにしてきた方が少なくありません。「曲げたくないことがあるのに曲げ続けている」という読み方もあり、体は我慢を膝で受け止めている場合があります。ただし、これを「あなたの性格のせい」と読むのではありません。頑張り続けてきた体が、ここで一度立ち止まる合図を出している、という捉え方です。
実際に、膝の痛みが楽になった方はどんな経過でしたか
結論として、膝そのものを施術するより、体の上流と気持ちの緊張に目を向けた方に、変化が出ていく傾向があります。ここでは、当院に寄せられた口コミをもとに、個人が特定されないよう属性だけを残してご紹介します。
50代女性|肩・股関節・膝の痛み
両肩が上がらず、服を着るのもつらい。股関節と膝が痛み、車に乗るときは手で脚を持ち上げ、長く立つことも苦痛で、歩くことさえ困難な状態でした。
通ううちに、この方が一番よかったと話されたのは、「なぜそのような事態になったのかを知ることができたこと」でした。どれほど自分を大切にせず、「人のために」を優先してきたかに気づけた、と書かれています。体の使い方だけでなく、自分の扱い方を見直したことが、回復しやすい土台につながったケースです。
10代男性|サッカー後の膝・足首の痛み
サッカーの練習後に、両膝と左足首が痛み、膝をかばって歩くようになりました。ご家族は、サッカーが原因だと考えていたそうです。
施術では「膝の痛みの原因が膝にあることは、あまりない」とお伝えしました。頭の緊張が、体の弱い部分に痛みとして出ることがある、という見方です。施術を重ねるごとに気持ちが楽になり、体が軽くなって、痛みが落ち着いていかれました。「自分の気持ちを優先していいんだよ」という言葉が、本人に響いていたようです。
70代女性|冷え・ほてり・多汗・膝痛・雨の日の頭痛・胃もたれ
冷えとほてりに悩み、膝の痛みもありました。通ううちに冷えとほてりが楽になり、膝の痛みも軽くなり、雨の日の頭痛も出にくくなって、体が動くようになりました。胃腸の動きも整い、食事をおいしく食べられるようになったそうです。
膝の痛みと、胃もたれや冷えが同じ方に重なっていたことが印象的です。胃腸の疲れと膝の痛みが、つながっていた一例です。
どの事例も、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
膝の内側の痛みを長引かせやすい生活の場面はありますか
結論として、あります。膝そのものとは関係なさそうに見える、座り方、食事の時間、足元の冷えが、膝の内側の痛みを長引かせていることが少なくありません。
当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験から、問診で必ず確かめる場面を挙げます。
| 生活の場面 | 膝の内側に影響する理由 |
|—|—|
| 脚を組んで座る、横座りが多い | 骨盤が片側に傾き、同じ側の膝の内側に荷重が偏ります |
| 夕食が遅い、夜に食べる量が多い | 寝ている間も胃腸が働き続け、お腹が硬いまま朝を迎えます |
| 冷たい飲み物と甘いものが毎日ある | 脾、つまり消化の力が弱り、むくみと重だるさが膝にたまりやすくなります |
| 足首を出した薄着、素足でのスリッパ | 足首が冷えて固まり、着地の衝撃を膝が代わりに受け止めます |
| 休みの日も動き続けている | 回復する時間がなく、ダメージが回復を上回り続けます |
| 片側の足ばかりに体重をかけて立つ | 立ち方のクセがそのまま膝の片側の負担になります |
ここで大切なのは、全部を直そうとしないことです。当てはまるものが3つあっても、まず1つ変えるだけで十分です。真面目な方ほど「全部やらなければ」と力が入りますが、その力みが肝の張りつめを強め、膝の筋肉をさらに硬くします。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先を、頑張ることから休むことへ少し変えるだけです。
朝いちばんの動き出しが痛い方は、前の晩の食事の時間と量、そして足首の冷えを振り返ってみてください。夕方になると重くなる方は、日中の座り方と、気を張りつめる時間の長さを見直す手がかりになります。
膝の内側が痛むとき、自宅ではどうケアすればいいですか
結論として、膝そのものを揉んだり強く伸ばしたりするより、足首と腰を温め、内臓を休ませることを優先してください。
ここで先にお伝えします。次の4つを全部やる必要はありません。どれか1つからで十分です。できない日があって当然ですし、できなかった日に自分を責めないでください。きちんとやろうとする緊張のほうが、回復を遅らせることがあります。
1. 足首と腰を温める:足首にレッグウォーマーを巻く、腰に使い捨てカイロを貼る(低温やけどを避けて、衣類の上から)。膝より、その下と上を温めるのがコツです。
2. 内臓を休ませる:夕食を腹八分にし、冷たい飲み物と甘いものを少し減らす。完全にやめようとせず、7〜8割守れれば十分です。
3. 痛む場所を強く揉まない:膝の内側をグリグリ押すのは避けて、手のひらでやさしく温めるくらいにとどめます。
4. 膝の内側を通るツボを、やさしく押す:三陰交と陰陵泉です。
ツボの場所は次の通りです。
| ツボ | 場所と探し方 |
|—|—|
| 三陰交(さんいんこう) | 内くるぶしの頂点から、指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわ。押すとじんわり響く場所です |
| 陰陵泉(いんりょうせん) | 膝の内側の下で、すねの骨が太くなり始める手前のくぼみ。すねの内側を膝に向かって指でなぞり上げ、止まるところです |
| 血海(けっかい) | 膝のお皿の内側の角から、指3本ぶん上の太ももの内側。筋肉が少しふくらんだところ |
押す強さは、気持ちいいと感じる程度で、1か所10秒ほどを数回で十分です。強く押して痛みが出る場合は、すぐにやめてください。
階段の下りで痛むときは、手すりを使い、体を少し斜めにして一段ずつ降りる、片足ずつそろえて降りる、といった工夫も有効です。
膝の痛みで、病院と整体のどちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、次のような場合は、整体より先に整形外科を受診してください。
- 膝が急に腫れた、熱を持っている
- 体重をかけられない、歩けない
- 転倒や衝撃の後から痛む
- 膝が引っかかって動かない、ロックされる感じがある
- 夜、じっとしていても強く痛み、眠れない
- 発熱を伴う
- 赤く腫れて、触れると熱い
これらは、骨折や強い炎症、感染症などが隠れていることがあります。整体は医療行為ではありませんので、診断と処置は医師にお任せください。
一方、検査で「大きな異常はない」と言われた、湿布や注射で一時的には楽になるが戻る、という場合は、整体で体の土台を整える意味が出てきます。通院を続けながらの併用も問題ありません。診断や薬の判断は、必ず医師に相談してください。
よくあるご質問
膝の内側の痛みは、年齢のせいなのでしょうか?
年齢だけが原因とは限りません。加齢で軟骨がすり減ることは確かにありますが、同じ年齢でも痛む方と痛まない方がいます。差を生むのは、骨盤の傾きや足首の冷え、内臓の疲れ、休み方といった、日々の積み重ねであることが多いです。「年齢だから仕方ない」と決めてしまう前に、上流を見直す価値があります。
階段の下りだけ膝の内側が痛むのはなぜですか?
下りでは、体重の数倍の負荷が膝にかかり、太ももの前の筋肉が踏ん張ってブレーキをかけるため、膝の内側に負荷が集まりやすいからです。骨盤が傾いている方や、足首が固い方は、その負荷がさらに偏ります。膝そのものだけでなく、骨盤と足首の状態を確かめることが大切です。
膝の内側が痛いとき、湿布は貼ってもいいですか?
痛みが強いときに、一時的に貼るのは問題ありません。ただし、湿布は痛みをやわらげる助けにはなっても、痛みが出る背景を変えるものではありません。長く貼り続けても変わらない場合は、上流の骨盤や冷えを見直すサインです。肌がかぶれたときは中止し、医師や薬剤師に相談してください。
膝の内側の痛みは、冷やすのと温めるのと、どちらがいいですか?
腫れや熱感が強い急な痛みは冷やし、慢性的に続く重だるい痛みや冷えで強まる痛みは温めるのが基本です。迷うときは、膝の周りを触って熱いかどうかで判断してください。熱いなら冷やし、冷たいか普通なら、足首と腰を温めます。腫れや熱が強い場合は、受診を優先してください。
鵞足炎と変形性膝関節症は、どう見分ければいいですか?
自分で完全に見分けるのは難しく、画像検査を含めた診察が必要です。目安として、膝のお皿の下の内側を指で押して痛むなら鵞足炎、関節の内側のすき間あたりが痛み、立ち上がりや歩き始めで強いなら変形性膝関節症の可能性があります。どちらにしても、まず整形外科で確認してください。
膝の内側の痛みで、整骨院や整体に通っても大丈夫ですか?
大丈夫です。ただし、急な腫れや強い熱感、体重をかけられない場合は、先に整形外科を受診してください。それ以外で、検査で大きな異常がなく痛みが続く場合は、整体で体の土台を整えることを併用される方が多くいます。通院中の方は、その旨を最初に伝えてください。
膝の内側の痛みで、運動はしたほうがいいですか?
痛みが強い間は、無理な運動を控え、痛みの出ない範囲での散歩程度にとどめてください。落ち着いてきたら、太ももやお尻の筋肉を無理のない範囲で動かすことが、膝の安定を支えます。ただし、完璧にやろうとせず、できる日にできる分だけで十分です。痛みが増える運動は中止してください。
膝の内側の痛みが、お腹や胃腸と関係すると言われるのはなぜですか?
胃腸が疲れるとお腹が硬くなり、骨盤の傾きにつながって、膝への負荷が偏るという見立てがあるからです。東洋医学では、膝の内側を通る経絡が脾、つまり消化の力と関わるとも考えます。胃もたれや冷え、むくみを併せ持つ方に、膝の痛みが重なっていることは現場でよく見られます。
膝の内側の痛みが、夜に強くなるのはなぜですか?
夜は体が休む時間帯で、日中の緊張が抜けるときに、冷えや巡りの滞りが痛みとして感じやすくなるためです。また、静かな環境では痛みに意識が向きやすくなります。寝返りで膝同士が当たる痛みには、膝の間にクッションをはさむと和らぎやすいです。じっとしていても強く痛み、眠れないほどなら、受診してください。
サポーターは着けたほうがいいですか?
痛みが強いときや、長く歩く日の補助として使うのは問題ありません。ただし、常に着けっぱなしにすると、筋肉が働く機会が減ることがあります。着ける日と外す日を分け、膝の周りの血行を妨げない程度の締め付けにしてください。違和感があれば、外して様子を見ましょう。
膝の内側が痛む子どもにも、整体は受けられますか?
受けられます。成長期の膝の痛みは、使いすぎや成長に筋肉が追いつかないことが背景にある場合が多く、練習量の見直しも大切です。ただ、腫れや夜間の強い痛み、片足をかばう歩き方が続くときは、先に整形外科で確認してください。当院にも、サッカーをする10代の方が通われた例があります。
膝の内側の痛みは、何回くらい通えば変化が出ますか?
痛みの深さや生活によって個人差が大きく、一概には言えません。数回で軽さを感じる方もいれば、数か月かけて少しずつ変わる方もいます。変化が出る方に共通するのは、施術以外でも、足首と腰を温める、内臓を休ませるといった生活の調整を、無理のない範囲で続けられた点です。効果を保証するものではありません。
膝が痛くて、体重を減らすように言われました。それも関係していますか?
体重が増えれば、膝への負荷は確かに増えます。ただ、無理な食事制限はストレスになり、かえって体を緊張させます。当院では、完全にやめようとせず、7〜8割守れることを目標に、腹八分、冷たいものと甘いものを少し控える、といった方法をおすすめしています。
膝の内側の痛みが、朝いちばんに強いのはなぜですか?
寝ている間に膝の周りの動きが少なくなり、血のめぐりが落ちて、関節周りがこわばるためです。夜遅い食事で胃腸が働き続けていたり、足首が冷えていたりすると、さらに強まりやすくなります。起き上がる前に、布団の中で足首をゆっくり回し、足裏を温めてから立つと、最初の一歩が楽になる方がいます。
膝の内側が痛いとき、正座やあぐらはしてもいいですか?
痛みが強い間は避けてください。深く曲げる姿勢は、膝の内側に負荷が集まりやすいためです。落ち着いてきたら、座布団を重ねて膝の角度をゆるくするなど、無理のない形で試してください。椅子の生活に切り替えるのも、立派な膝のケアです。
膝の内側の痛みで、整体を受けた当日に気をつけることはありますか?
施術後は体が緩んでいるため、当日は長時間の運動や深酒を避け、ぬるめのお風呂で足首と腰を温めてお休みください。だるさが出る方もいますが、多くは一時的です。痛みが急に強くなる、腫れや熱が出るといった変化があれば、整形外科を受診してください。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
まとめ|膝の内側の痛みで、ひとり悩んでいる方へ
膝の内側の痛みで、湿布や注射をしても数か月たっても変わらない、病院では年齢のせいと言われてしまった、という福岡市の方へ。
膝が痛いのは、膝が悪いからというより、膝が上と下の不具合を受け止めて頑張ってくれているからかもしれません。痛む場所だけを追いかけるのをやめて、足首と腰を温める、内臓を休ませる、休める時間を少し増やす。まず、どれか1つから始めてみてください。できない日があっても大丈夫です。
腫れや熱感が強い、体重をかけられない、急に悪化した、といったときは、迷わず整形外科を受診してください。そのうえで、検査で大きな異常がないのに痛みが続くなら、体の土台を整える選択肢があることを知っておいてください。当院の考え方は、こちらの記事にもまとめています。
一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめるところから、一緒に始めましょう。カウンセリング、施術、セルフケアの三つで、回復しやすい体づくりをサポートします。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年。整体と気功を軸に、25,000人の患者さんを施術してきました。福岡市早良区、西新駅から徒歩圏の常若整骨院で、東洋医学の見立てと生活の整え方を組み合わせ、痛みや不調の背景を一緒に見つけていく施術を行っています。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
▼ 常若だより 登録はこちら
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整体師・鍼灸師の方へ。同業の先生だけが集まっているオープンチャットで、毎朝1本、現場の見立ての話を書いています。オープンチャットはこちら。









