二日酔いが翌日の夕方まで残る理由|お酒に弱くなったのは、体の回復力の貯金が減ったサイン
結論から言うと、以前と同じ量なのに二日酔いが長引くようになったのは、お酒そのものより、体の回復力の貯金が減ってきたサインであることが多いです。
要点は次の3つです。
- 原因:肝臓の分解力、水分、睡眠の質、胃腸の疲れ、緊張の抜けにくさが重なり、翌日に持ち越している
- 整体でできること:体の緊張をゆるめ、自律神経が切り替わりやすく、回復しやすい土台づくりをサポートする(医療行為ではありません)
- この記事は誰向けか:最近お酒が残りやすくなった方、飲む量は変わらないのに翌日がつらい方、休肝日をつくれずにいる方
福岡市早良区・西新の常若整骨院で、25,000人の患者さんを施術してきた経験から、お酒の残り方に出る体のパターンを整理しました。お酒を責める記事ではありません。体が出している知らせを、読み解く記事です。急な変化や強い症状がある場合は、先に医療機関を受診してください。その線引きも、後ほど表にしています。
なぜお酒に弱くなったと感じるのですか
結論として、お酒に弱くなったと感じるのは、アルコールを分解する肝臓の力だけでなく、分解を支える水分、睡眠、胃腸、筋肉量といった土台が少しずつ減っているからです。
アルコールは、主に肝臓で分解されます。このとき肝臓は、体の水分やミネラルをたくさん使います。さらに、アルコールには尿を増やす働きがあるため、飲んだ夜はトイレの回数が増え、水分と一緒に電解質も出ていきます。厚生労働省のe-ヘルスネットでも、二日酔いは分解の途中でできる物質の影響だけでなく、脱水、血糖の低下、睡眠や生活リズムの乱れなどが重なって起こるものとして説明されています。詳しくは厚生労働省 e-ヘルスネットにもまとまっています。
そして年齢とともに、筋肉の量は少しずつ減ります。筋肉は水分を蓄える場所でもあるため、減ると、同じ量を飲んでも血中のアルコール濃度が高くなりやすく、体に残る時間も長くなると言われています。30代から50代の方に飲み会の翌日の様子をうかがうと、「若い頃より回復が遅い」「酔いが長引く」「寝落ちするようになった」とおっしゃる方がとても多くいらっしゃいます。
当院での臨床で見てきたことですが、「急にお酒に弱くなった」と話す方の多くは、お酒の強さが変わったのではなく、その前後の生活の余裕が減っています。眠りが浅い、食事が不規則、休みの日にも気が休まらない。こうした日々の積み重ねで、分解を支える体の土台が細っているのです。お酒は、その土台の薄さを一番わかりやすく映す鏡のようなものです。
もう一つ、見落とされやすいのが、胃腸の疲れです。胃腸は、食べたものを力に変える場所であり、お酒の吸収と分解の通り道でもあります。考えごとが多い時期や、食事が不規則な時期には、この通り道が荒れやすくなります。翌日の胃もたれ、食欲の低下、顔や足のむくみは、お酒のせいだけでなく、胃腸がすでに疲れていたサインとして読み取れることが多いのです。「飲んだから不調」ではなく「不調の上に飲んだから重い」と見ると、見直す場所が変わってきます。
二日酔いとはどのような状態ですか
二日酔いとは、飲酒の翌日に、頭痛、吐き気、だるさ、胃の不快感、動悸、集中力の低下などが出る状態です。
体の中では、いくつかのことが同時に起きています。
- アルコールの分解途中でできる物質が、頭痛や吐き気、動悸の原因になる
- 利尿作用と発汗で、水分と電解質が足りなくなる
- 肝臓が分解に手一杯になり、血糖を保つ働きが後回しになって、低血糖気味になる
- アルコールで寝つきは早くなっても、夜中に眠りが浅くなり、朝にぐったりする
- 胃の粘膜が荒れ、胃もたれや痛みが出る
つまり二日酔いは、肝臓だけの問題ではなく、胃腸、血糖、水分、睡眠、自律神経が一度に疲れた状態です。だから水を飲むだけ、しじみ汁を飲むだけでは、すっきり抜けない日があります。
もう一つ大切なのは、お酒の翌日の不調が、お酒以外の疲れの上に乗っているという点です。仕事で緊張が続いた週の飲み会と、余裕のある週の飲み会では、同じ量でも翌日がまったく違います。体の中に、すでに「ダメージ」がどれだけ溜まっていたかで、翌日の重さは変わります。
二日酔いが夕方まで残るのは、体のどこが疲れているからですか
結論として、夕方まで残るときは、肝臓だけでなく、胃腸と回復力の貯金も同時に疲れているケースが多くあります。
次の表は、翌日の出方から、疲れている場所を読み取る目安です。当院の問診でも、必ずお聞きしている内容です。
| 翌日の出方 | 体の背景として考えること |
|—|—|
| 頭が重い、目の奥が痛い、イライラしやすい | 肝の張りつめ。普段から緊張が抜けにくい |
| 胃がもたれる、食欲がない、むかむかする | 脾(胃腸)の疲れ。考えごとや不規則な食事が重なっている |
| 全身がだるい、起き上がれない、夕方まで続く | 腎の消耗。回復力の貯金が減っている |
| 動悸がする、眠りが浅かった、寝汗をかいた | 自律神経の昂りと、水分不足 |
| 顔や手足がむくむ、体が重い | 水の巡りの低下。胃腸と腎の疲れ |
東洋医学で、肝とは、気の巡りと緊張のゆるみを調整する働き、脾とは、食べたものを力に変える胃腸の働き、腎とは、回復力の貯金のような働きです。専門用語として聞こえますが、日常の言葉に置き換えると、「緊張」「胃腸」「貯金」の3つです。
お酒に弱くなる人には、どんな特徴がありますか
結論として、お酒の残りやすさには、体質だけでなく、日々の生活の形がはっきり出ます。
当院の問診で多いのは、次のようなパターンです。
1. 平日は仕事で緊張が続き、飲み会が唯一の気の抜ける時間になっている
2. 休肝日をつくろうとしても、夜の一杯が寝る前のスイッチになっていて抜けない
3. 寝つきのために飲み、夜中の2時から3時に目が覚める
4. 食事が不規則で、飲む日はつまみ中心になっている
5. 休みや趣味と呼べる時間が少なく、発散の入口がお酒だけに偏っている
どれも、特別な話ではありません。むしろ、責任感が強く、まじめに頑張っている人ほど当てはまります。
私たちが現場で大切にしている見方があります。体調が良くない方の多くは、お酒・食べ物・スマホなど、何かで発散して乗り切っています。その「何か」を責めるのではなく、「なぜそれが必要になったのか」を見ます。お酒の量を減らすことは、結果として大切ですが、それだけを目標にすると、かえって緊張が強まります。まず、気を抜ける別の入口を増やす方が、長続きします。
夜中に目が覚めるのは、お酒と関係がありますか
結論として、飲酒の夜に夜中に目が覚めるのは、よくある反応で、眠りの質がお酒で浅くなっているからです。
お酒を飲むと、寝つきは早くなることがあります。ところが、体がアルコールを分解する後半に、交感神経(体のアクセル)が働きやすくなり、眠りが浅くなります。分解の途中でできる物質には覚醒作用もあるため、夜中や明け方に目が覚めて、そのまま寝つけなくなる方が多くいらっしゃいます。
問診では、「夜、目が覚めるとしたら、だいたい何時ごろですか」とお聞きします。
- 夜中の1時から3時ごろ:肝の時間帯。張りつめた緊張が抜けていない、肝臓が働いている最中と考えます
- 明け方の4時から5時ごろ:体温が一日で一番低くなる時間帯。回復力の貯金が減っていると、この底で目が覚めやすくなります
どちらの時間帯で目が覚めるかを知るだけで、整える入口が変わります。夜中ならまず緊張をゆるめる、明け方ならまず体を温めて貯金を守る、というように、順番が決まってきます。
二日酔いに整体はどこまでできますか
結論として、整体は二日酔いそのものを消すものではなく、お酒が残りやすい体の土台を整えやすくするサポートです。
できることと、できないことを分けてお伝えします。
| できること | できないこと |
|—|—|
| 首、背中、肋骨まわりの緊張をゆるめ、呼吸を深くしやすくする | アルコールの分解を早めること |
| お腹と横隔膜の硬さに触れ、胃腸が動きやすい状態を支える | 肝機能の数値を直接変えること |
| 自律神経が切り替わりやすい土台づくりをサポートする | 飲酒量の判断や、依存の見立て |
| 睡眠、食事、休みの取り方を一緒に整理する | 薬や検査の判断(医師に相談してください) |
整体は医療行為ではありません。肝機能の数値が気になる方、お酒をやめたくてもやめられない方、飲まないと眠れない状態が続いている方は、先に医療機関に相談してください。そのうえで、整体は体の緊張をゆるめ、回復しやすい体づくりを支える役割で、併用していただけます。
福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
結論として、体の中の話まで説明してくれて、医療との線引きをはっきり言ってくれる院を選ぶのが安心です。
選ぶときの目安は次の5つです。
- 最初に生活、睡眠、食事、お酒の量などをていねいに聞いてくれるか
- 「すぐに改善します」「必ず良くなります」と言い切らないか
- 受診を勧める目安(黄疸、黒い便、体重の急な減少など)を伝えてくれるか
- 筋肉や骨だけでなく、内臓や呼吸、自律神経の話をしてくれるか
- 通う頻度や期間の見通しを、無理のない形で示してくれるか
お酒の悩みは、人に話しにくいものです。「飲みすぎでしょう」と一言で片づけられると、次から相談しにくくなります。患者さんを否定しない、今までの暮らしをよくやってきたと受け止めてくれる、という姿勢も、長く通う上で大切な目安です。
常若整骨院では、お酒が残りやすい体をどう見ていますか
結論として、当院では、お酒の量ではなく、お酒を必要とする背景と、翌日の回復力を見ています。
最初のカウンセリングでは、次のことをお聞きします。
- 飲む頻度と、飲む時間帯(休みの日の昼なのか、仕事終わりの夜なのか)
- 飲んだ翌日の一番つらい時間と、その症状
- 眠りの状態と、夜中に目が覚める時刻
- 食事の時間とパターン、水分の摂り方
- 仕事や家庭での、緊張が抜けない場面
そのうえで、体に触れて確認します。臨床でよく感じる所見は、次のとおりです。
- 右の肋骨の下がこわばって、深く息を吸うと突っ張る感じが出る
- みぞおちからお腹にかけて、押すと硬く、冷たい
- 首の付け根から背中の上部が、板のように張っている
- ふくらはぎや足首が冷たく、むくんでいる
これらは診断ではなく、体の緊張のしかたを知る手がかりです。呼吸、お腹、背中の順にゆるめていくと、お酒の残り方が変わってくる方もいらっしゃいます。当院では、カウンセリング、施術、セルフケアの3つをセットで進めます。施術だけを受けても、生活の中の補う入口が閉じたままだと、戻りやすいからです。
東洋医学では、お酒の残り方をどう考えるのですか
結論として、東洋医学では、お酒の残り方を「肝の疲れ」と「回復力の貯金の減り」の組み合わせで読みます。
専門用語を日常の言葉に置き換えると、次のようになります。
- 肝(かん)とは、気の巡りを整え、緊張とゆるみを調整する働きです。怒りや我慢、長時間の集中で疲れやすいと考えます。
- 脾(ひ)とは、食べたものを力に変える胃腸の働きです。考えすぎで疲れやすいと考えます。
- 腎(じん)とは、回復力の貯金のようなものです。働きすぎや睡眠不足、不安が続くと減ります。
お酒は、東洋医学では「湿」と「熱」を生むものとされます。胃腸に水分が滞り、そこに熱がこもると、むかつきや頭の重さ、顔の火照りとして出ます。この湿と熱を処理する力が、脾と肝、そして腎の貯金です。貯金が潤沢なうちは、一晩寝ればさらりと流れます。貯金が減ると、流しきれない分が翌日、翌々日まで残ります。
当院では、次の3つのタイプで体を見ています。2つが重なっている方も多くいらっしゃいます。
| タイプ | 体に出やすいサイン | 背景にある傾向 |
|—|—|—|
| 肝の張りつめ型 | 頭痛、イライラ、夜中に目が覚める、肩首の張り | 責任感が強く、気を抜けない。飲み会が唯一の発散 |
| 脾の疲れ型 | 胃もたれ、食欲低下、むくみ、頭がぼんやり | 考えごとが多く、食事が不規則。つまみ中心 |
| 腎の消耗型 | 全身のだるさ、起き上がれない、明け方に目が覚める | 睡眠不足や無理が長く続き、貯金が減っている |
お酒が残りやすいとき、体のどこに触れるといいですか
ツボは、体のサインを受け取る目安として使います。強く押す必要はありません。気持ちいいと感じる程度で十分です。
- 足三里(あしさんり):膝のお皿の下のくぼみから、指4本ぶん下がったところ。すねの骨の外側のきわです。胃腸の力を意識するときに使います。
- 太衝(たいしょう):足の甲の、親指と人差し指の骨が合わさるあたりのくぼみです。緊張をゆるめたいときに使います。
- 太渓(たいけい):内くるぶしとアキレス腱のあいだの、くぼみです。回復力の貯金を意識するときに使います。
- 内関(ないかん):手首の内側のしわから、指3本ぶん肘の方へ上がった、2本の筋のあいだです。むかむかや吐き気が出るときの目安にします。
全部やらなくて構いません。手が届きやすいところを一つだけで十分です。
自律神経と二日酔いはどう関係しているのですか
結論として、お酒の翌日のだるさや動悸には、自律神経(体のアクセルとブレーキ)の切り替えの乱れが深く関わっています。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。昼間は交感神経(アクセル)、夜は副交感神経(ブレーキ)が優位になって、体は休まります。ところがお酒を飲むと、寝つきのブレーキは早くかかる一方、夜の後半にアクセルが強く入り、眠りが浅くなります。翌朝、ブレーキから戻る力が弱いと、起き上がれない、頭が働かない、胃が動かない、という状態になります。
自律神経の乱れが背景にあることは多く、そちらについては別の記事で詳しく書いています。
二日酔いの日に動悸や手の震えを感じる方は、このアクセルが入りすぎた状態です。お酒を飲む習慣が長いと、このアクセルとブレーキの切り替えが、お酒がないと入りにくくなっていくことがあります。「飲まないと眠れない」が続くときは、体の切り替え力が落ちているサインですので、早めにご相談ください。
呼吸も大切なつながりです。肋骨と横隔膜が硬いと、深い呼吸がしにくく、ブレーキがかかりにくくなります。当院では、お酒の悩みでも、まず呼吸と肋骨まわりを確認する理由がここにあります。
二日酔いで来られる方に多いのはどんなケースですか
結論として、お酒の残りやすさで来られる方には、飲む量よりも、生活の余裕の少なさが共通しています。
当院の臨床で多いのは、次のような方々です。
1. 40代から50代で、仕事の責任が重くなり、翌日に持ち越すと仕事に響く方
2. 在宅勤務でオンとオフが切り替わらず、夕方の一杯が習慣になった方
3. 育児や介護で休む時間がなく、夜に一人で飲む時間だけが自分の時間になっている方
4. 若い頃は平気だったのに、最近は翌日の夕方まで体が重い方
5. 休肝日をつくろうとして何度も挫折し、自分を責めている方
最後の項目は、特に多いです。休肝日をつくれない自分を責める方は、まじめで責任感の強い方が多く、その責める気持ちが緊張となって、かえって夜の一杯が必要になる、という循環が起きます。お酒をやめるかどうかよりも、まずこの循環をほどくことが先です。
実際にお酒の残りが軽くなった方はどんな経過でしたか
当院の口コミや症例には、お酒そのものの相談は多くありません。そのため、ここでは、臨床でよく見る典型的なパターンを、特定の個人が分からない形にまとめた一般例として3つ書きます。実際の患者さんの口コミを装うものではありません。
一例目は、40代の会社員の方です。責任ある立場になって以降、飲み会の翌日は夕方まで頭が重く、午後の会議に集中できない状態が続いていました。病院の健康診断では、大きな異常はないと言われていました。問診で、夜中の2時ごろに必ず目が覚めることがわかり、右の肋骨の下と首の付け根に強い張りがありました。肝の張りつめ型と見立て、呼吸と肋骨まわりから整えていきました。数回の来院を重ねるうちに、「飲んだ翌朝の頭の重さが、午前中で引くことが増えた」と話されるようになりました。
二例目は、50代の主婦の方です。家族の世話が忙しく、夜に一人で飲む一杯が一日で唯一の時間でした。翌朝は胃がもたれ、食欲がなく、むくみも強くなっていました。脾の疲れ型と見立て、お腹の硬さに触れ、食事の時間を整える提案をしました。「一杯やめる」ではなく「寝る前の別の楽しみを一つ足す」ことを一緒に考えたところ、飲む量が自然に減り、翌朝の胃の重さが軽くなっていきました。
三例目は、30代の自営業の男性です。休みがなく、睡眠が4時間ほどの生活が数年続き、少し飲んだだけでも二日間残るようになっていました。明け方の4時ごろに必ず目が覚めて、体が冷えていました。腎の消耗型と見立て、まず睡眠時間と体を温める習慣から整えていきました。お酒の量よりも、貯金を戻すことを優先した結果、「同じ量でも翌日の残り方が軽くなった」と話してくださいました。
いずれも、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。大切なのは、お酒の量を責めるのではなく、体の貯金と補う入口を見直したことです。
お酒が残りやすい人は、日々の生活のどこを見直せばいいですか
結論として、お酒の量を減らす前に、補う入口を増やすことのほうが、体は動きやすくなります。
見直す場所は、次の4つです。
1. 睡眠:寝る時間を決めるより、寝る前のスマホの時間を少し減らす
2. 食事:飲む日の夕食を抜かず、空腹で飲み始めない。温かいものを一品入れる
3. 水分:飲んだ日は寝る前にコップ1杯の水か白湯を飲む。お酒の合間にも少しずつ水を挟む
4. 休み:週に1回でも、頭を切り替える時間を意図的につくる
「完璧にやめる」より「7割できたらよし」と考えるほうが、実際には続きます。食事も飲酒も、完璧を目指すとストレスが増えて、かえって悪化します。まじめな方ほど、これを意識してください。
二日酔いの朝は、自宅でどうケアすればいいですか
結論として、二日酔いの朝は、水分、温かい食べ物、体を温めることの3つを、できる範囲でゆるやかに整えるのが基本です。
- 白湯か常温の水を、少しずつ口にする。冷たい水を一気に飲むと胃が驚く
- 食べられるなら、おかゆ、味噌汁、温かいうどんなど、消化のよいものを少量
- お腹と背中を温める。シャワーだけでなく、ぬるめの湯に入るか、カイロや蒸しタオルを使う
- 深呼吸を3回。息を長く吐くことを意識する
- 無理に運動しない。午前中は予定を詰めすぎない
この中の「どれか1つ」だけで十分です。できない日があって当然です。二日酔いの朝に、あれもこれもやろうとして、できなかった自分を責めると、その緊張がさらに回復を遅らせます。頭が痛い日はお湯を飲むだけでも構いません。
また、迎え酒は、一時的に楽に感じても、分解の負担を延ばすだけで、体の貯金を減らします。避けるほうが安心です。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、強い症状や急な変化があるときは、先に医療機関を受診してください。整体は、そのうえで体の土台を整えるサポートとして使います。
次のような場合は、整体より先に受診が必要です。
| 状態 | 優先すること |
|—|—|
| 白目や皮膚が黄色い、尿が濃い茶色になる | すぐに医療機関を受診 |
| 黒い便、血を吐く、激しい腹痛が続く | すぐに医療機関を受診 |
| 手が震える、幻覚のようなものが見える、汗が止まらない | 早急に受診(飲酒をやめたときの離脱の可能性) |
| 体重が急に減った、食欲が戻らない | 医療機関で検査を |
| 健康診断で肝機能の数値を指摘された | かかりつけの医師に相談し、指示に従う |
| 飲まないと眠れない、朝から飲んでしまう | 専門の医療機関に相談 |
| 意識がもうろうとする、呼びかけに反応しない | 救急要請 |
整体は医療行為ではありません。診断や薬の判断は、必ず医師に相談してください。そのうえで、検査では異常がないのに、お酒の残り方が重くなった、疲れが取れにくいという方が、体の緊張や回復力の面から整えていく、という位置づけです。必要に応じて、医師など専門家と連携しながら進めます。
よくあるご質問
二日酔いは何時間くらいで抜けるのが普通ですか?
飲んだ量や体格によりますが、一般的には飲酒後8時間から14時間ほどが一つの目安です。夕方まで残る場合は、お酒以外の疲れも重なっていることがあります。
年齢とともにお酒に弱くなるのは当たり前ですか?
はい、加齢で筋肉量や水分量が減り、分解や回復に時間がかかるようになるのは自然な変化です。ただし、急に弱くなった場合や、少量でも強い症状が出る場合は、体調の変化が隠れていることもあります。
二日酔いに効く食べ物や飲み物はありますか?
特定のものが決定打になるわけではありませんが、水分、温かい汁物、消化のよい炭水化物を少量とることは、水分と血糖を補う上で役立ちます。食欲がない日は、白湯からで十分です。
休肝日は週に何日つくればいいですか?
目安としては週に2日以上と言われますが、無理に完璧を目指す必要はありません。まずは週に1日からで構いません。つくれない日があっても、自分を責めないことのほうが大切です。
飲まないと眠れないのですが、大丈夫ですか?
それが続くときは、眠りの切り替えがお酒に頼る形になっているサインです。早めに医療機関や専門の窓口に相談してください。そのうえで、体の緊張をゆるめる整体を併用する方もいます。
お酒を飲んだ翌日に動悸がするのは危険ですか?
軽い動悸は、脱水や自律神経の昂りで起こることがあります。ただし、胸の痛み、息苦しさ、冷や汗を伴うときや、毎回強く出るときは、先に医療機関を受診してください。
二日酔いで整体を受けても大丈夫ですか?
強い吐き気や頭痛が残る日は、無理をせず休むことを優先してください。落ち着いている日であれば、当院では強い刺激を避け、呼吸とお腹の緊張をゆるめる範囲で行います。
肝臓のためにできる生活習慣はありますか?
睡眠をしっかりとる、飲む日に食事を抜かない、休肝日をつくる、といった基本が中心です。肝臓は自覚症状が出にくい臓器ですので、年に1回は健康診断で数値を確認してください。
お酒をやめられない自分は意志が弱いのでしょうか?
そう考える必要はありません。お酒が緊張をほどく唯一の入口になっていることは多く、意志の問題ではなく、他の入口が少ないことが背景にあります。まず別の気の抜ける時間を一つ足すことから始めてください。
福岡市でお酒が残りやすい体の相談ができる整体院はありますか?
福岡市早良区・西新の常若整骨院でご相談いただけます。お酒の量を指摘する場ではなく、翌日の回復力と生活の背景を一緒に整理する場として、カウンセリングから始めています。
西新駅から通える範囲で、お酒の残りが気になる相談もできますか?
はい、西新駅から徒歩圏で通いやすい立地ですので、お仕事帰りや休日にご相談いただけます。診断や投薬は行いませんが、体の緊張や回復の土台を整える面でサポートします。
薬や検査で異常がなくても、お酒の残りが重いことはありますか?
あります。検査の数値に出ない範囲で、睡眠の質、胃腸の動き、自律神経の切り替えが落ちていることがあります。数値に出ない疲れを見ていくのが、整体の役割の一つです。
二日酔いの予防に、飲む前にできることはありますか?
飲む前に食事をとる、水を一杯飲む、前日の睡眠を確保する、といった準備が役立ちます。飲んでいる間も水を挟み、寝る前にコップ1杯の水か白湯を飲んでおくと、翌朝の重さが違うことがあります。
飲み会が続く時期に、体を守るコツはありますか?
連続して飲む日を避け、一日でも体を休める日を入れることが基本です。飲んだ日は食事を抜かず、寝る前に白湯を一杯とり、翌朝の予定に余白を持たせてください。
二日酔いのときに頭痛薬を飲んでも大丈夫ですか?
薬の判断は、かかりつけの医師や薬剤師に相談してください。アルコールが残っている状態では、薬の種類によって胃や肝臓に負担がかかることがあります。
女性のほうがお酒の影響を受けやすいと聞きますが本当ですか?
一般に、女性は体内の水分量が少なく、同じ量でも血中の濃度が高くなりやすいと言われています。生理前や更年期の時期は、翌日の不調が強く出やすいと感じる方もいます。
二日酔いのつらさを、冬は強く感じるのはなぜですか?
寒さで胃腸の動きが鈍り、血の巡りも落ちるためです。東洋医学では、冬は腎の貯金を使いやすい季節と考えます。温かい飲み物と、睡眠の確保を意識してください。
忘年会や飲み会が続く時期は、体にどんな負担がかかりますか
結論として、飲み会が連日続く時期は、お酒の量以上に、回復する時間が削られることが負担の中心になります。
11月から12月にかけては、忘年会や付き合いが増え、さらに寒さで体が冷えやすくなります。冷えると血の巡りが落ち、胃腸の動きも鈍くなるため、同じ量でも翌日の重さが増します。東洋医学では、寒さは腎の貯金を使う季節でもあります。ここに睡眠不足が重なると、貯金が一気に減ります。
当院の臨床では、この時期に次のような相談が増えます。
- 3日連続で飲んだ後、休みの日になっても体が動かない
- 飲み会が終わっても、1週間ほど胃の重さが残る
- 風邪をひきやすくなり、口内炎が出る
- 夜中に目が覚めて、寝直せない
飲み会が続く週は、連続させない日を一日でもつくる、帰宅後に温かい飲み物を一杯入れる、翌朝の予定に余白を残す、といった小さな工夫が効きます。全部は要りません。一つだけで十分です。
お酒が残りにくくなってきたあと、どんなことに気をつければいいですか
結論として、軽くなってきた時こそ、元の生活にそのまま戻らず、補う入口を一つ残しておくことが大切です。
調子が良くなると、また忙しさに戻り、休みが消え、同じ循環に入ってしまう方がいらっしゃいます。調子が良い時に、睡眠、食事、休みの3つのうち、どれか一つだけを習慣として残しておいてください。それだけで、貯金が減るペースが変わります。
まとめ
福岡市で、お酒の残りやすさや二日酔いの重さに悩んでいる方へ。
お酒に弱くなったのは、あなたが弱くなったからでも、意志が足りないからでもありません。体の回復力の貯金が減って、分解を支える土台が薄くなっていることが多いのです。まじめさが悪いのではなく、まじめさの向け先が、頑張る側だけに偏っていたのかもしれません。
まず、強い症状や数値の指摘があれば医療機関で確認し、そのうえで、睡眠、胃腸、呼吸という土台を少しずつ整えていく。セルフケアは、どれか一つで十分です。できない日があって当然です。
一人で抱え込まず、まずは体の緊張をゆるめることから始めませんか。当院では、カウンセリング、施術、セルフケアを組み合わせて、回復しやすい体づくりをサポートしています。気になる方は、いつでもご相談ください。
院長プロフィール
冨高誠治(柔道整復師・鍼灸師)。施術歴20年、25,000人の患者さんを施術。福岡市早良区・西新の常若整骨院にて、東洋医学の見立てをもとに、自律神経・内臓・呼吸から体の土台を整える施術を行っています。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
▼ 常若だより 登録はこちら
https://rondo.tocowaca.net/s/tsunewaka
整体師・鍼灸師の方へ。同業の先生だけが集まっているオープンチャットで、毎朝1本、現場の見立ての話を書いています。オープンチャットはこちら。









