なぜKさんは潰瘍性大腸炎を繰り返すのか。常若式カウンセリングで原因&対策を発見!

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

「なんでめまいなんかになったんだろう?」

「何しても変わらない、この症状の本当の原因はなんなの?」

そう思われたことはありますか?

食事のせい、仕事環境のせい、育児が忙しいせい、昔のケガのせい…

理由らしきものはいくつも挙げられますが、実は本当の原因は全く別の場所にありました。

今回は実例として、潰瘍性大腸炎でお悩みのKさんにブログ上で実際にカウンセリングを受けて頂きます。

 

なぜこうなったの?体調を崩す流れ

人が体調を崩す時、ケガや感染症以外の症状はほとんどの場合<考え方や思っている事>から始まります。

 

①親・環境などによって自分の体に負担をかける考え方が作られる

(~でなければならないという義憤・感情を表に出せない・恐怖や不安・考えてばかりで実行に移せない、等)

②考え方や思考に対応した経絡・神経・内臓が機能低下する

(消化できない想い→消化器、恐怖や不安→腎臓まわりや生殖器、~でなければならないという義憤→肝臓や胆のう、等)

③機能低下や抱え込んでいる思考・感情を補うような生活をする

(甘えたい気持ちや不安→甘いものを食べる、消化できない想い→消化に良さそうで実は腸を攻撃する小麦粉モノ、~でなければならないといった義憤→怒りの炎を燃やすお酒、等)

④機能低下した経絡や内臓沿いに症状が出始める

(~でなければならないという義憤→胆のうや肝臓の不調やアルコール依存、感情を表に出せない→消化不良や消化器の不調、甘えたい気持ちや不安→低血糖やむくみ・生殖器の不調)

 

食事と体調不良

体調不良の時、食事を見直す人はとても多いものです。

けれど、一見不調の原因に見える食事の偏りも、考え方の偏りから派生したものにすぎません。

考え方や思っている事がそのままだと、いくら食事を変えようとしてもなかなか定着しません。

よしんば食事を変えられたとしても、そもそもの原因である考え方が変わらなければ、症状は軽減しても別の所に出てきます。

食事や生活を変えると同時に、自分が抱えてきた感情や考え方から自由になることも大切なのです。

 

ブログ上でバーチャルカウンセリング♪Kさんの場合

それでは、実例としてKさん(40代男性 自営業)の症状を紐解いていきましょう。

 

お悩みと現状

■3回目の潰瘍性大腸炎。

■強い腹痛と下血。トイレに一日20回程度行く。

■夜中に3回は腹痛&トイレで目が覚め、まともに眠れない。

■下痢の為食欲がなく、小食。主に野菜を食べている。小麦粉・動物性の油・甘いもの・大豆はとらないようにしている。

■右の腰痛が4~5年続いている。

■肝臓の圧迫感、胃の部分に圧痛。

■今までなかった頭痛が最近はじまった。

■昨年の10月から経営について悩み初め、12月・1月は大きなストレスを感じていた。

 

■過去の症病歴:

・高校1年…左ひざの前十字靭帯断裂

・高校2年…右肘関節脱臼

・36歳…潰瘍性大腸炎になり、3カ月で回復

・38歳…潰瘍性大腸炎になり、8カ月で回復

 

大腸炎を紐解いてみる

大腸は、感情で言うと<悲しみ>です。

東洋医学の陰陽五行説では<金>に分類されます。

理不尽さにじっと耐える、過去の悲しみを抱え続けている、消化できない想いや出来事などが考えられます。

余談ですが、小さいお子さんのアレルギーやアトピー(アレルギーは腸から始まります)などは、親御さんの言うままに行動して自分の意見をうまく伝えられないことが原因になっていることが多くあります。

 

下血・下痢・小食という状態は、「自分の中で処理できるもののキャパオーバー」ともいえます。

何度もトイレに行くことは、「はやく現状を終わらせてしまいたい、抜け出したい」とも考えられます。

肝臓は<木>、感情なら<怒り、義務感、こうあらねばならない>です。周囲に対してかご自分に対してか、「もっとこうだったらいいのに」という不満が強くなっているかもしれません。

胃は<土>、感情なら<プライド、考えすぎて先に進めない、育む、依存>といった状態です。膠着した現状に体が悲鳴を上げ始めているようです。

 

Kさんのバックグラウンド

実際にお話をうかがってみると、

■31歳の時に結婚をして、なんにでも口を出す方だったが今までよりも我慢することが増えた。

■お父さまが亭主関白で力で抑え込むタイプの方で、「こうはなるまい」と思っていた。2~3歳の時におばあ様に「常に父親の目線を気にして行動している」と指摘された

ということでした。

 

幼少期に自分がおかれていた状態を、無意識に再現することを<投影>といいます。

投影をするということは、自分が幼少期に与えられた役割から抜け出せていないということ。「自分が悪いんだ」という罪悪感や「自分が我慢すれば丸く収まる」といった義務感を知らず抱えている場合があります。

Kさんは「お父さんのように力で押さえつける亭主関白な人になりたくない」と思っていらっしゃいました。

半面、ご結婚されて「力任せの亭主関白にはなるまい」と我慢することが増えた結果、体に出てしまっています。

これは、奥様にお父さまを投影することで、幼少期のガマンする役目を知らず知らず再現している可能性があります。

同時に「お父さんのようになりたくない」という想いが強すぎて「お父さんのような人」が潜在意識に刻まれ、ご結婚前のなんにでも口を出す性格が形作られていたかもしれません。

 

本来のKさんと、今のKさんのズレ

四柱推命でKさんをみてみると、性格の基本となる日干が、中心星が劫財

五行では<土>に分類され、山のようにゆったりと落ち着きがあり、現実的でリーダータイプの戊。頑固な面があり、自分から動くよりも相手の動きを受け止めることが得意ですが、動き出したら豪快。考えすぎて行動できないような場面はストレスを感じます。

中心星の劫財は、集団やグループを作り守ることが得意です。人当たりがいい頑固もの。上下関係をあまり感じず対等に接しますが、戊の場合、それがアダとなってお人好し過ぎる状態になることもあります。

 

このように、Kさんの中には「豪快なリーダー」という亭主関白に通じる気質があります。

同時に「お人好し過ぎる」という相手に合わせて無理をしてしまう気質もあります。

しかしKさんはお父さまの存在から、亭主関白を否定する考えを持っていました。これは自分の一部を否定するのと同じです。

結果、奥様との関係やお仕事の中で「お人好し過ぎる」「言いたいことを我慢する」ことがより際立ってしまいました。

「お人好しゆえの我慢や理不尽」→「<金>がゆがむ」→「大腸に負担」→「大腸炎」という流れが生じてしまったのです。

 

じゃあ、Kさんはこれからどうしていけばいい?

潰瘍性大腸炎は、「消化できないものを我慢して消化しようとしたしわ寄せ」

小食なのに下痢をするのは「処理能力の低下とキャパオーバー」

こんな風に考えられます。

Kさんに必要なのは、心身ともに「消化できないものは取らない」「我慢しない」「処理能力の強化」です。

 

■食事:無理して食べず、週末断食で腸を一旦休ませ、回復時間を作る。

■家庭:我慢せず、奥様がわかってくれそうな言い方で、言いたいことを言ってみる。(相手が受け入れてくれるかどうかより、口にだすことが重要)

■仕事:自分一人で抱え込まず、周囲に仕事を振る。専門家を頼る。

■心:自分の中の亭主関白な部分を認め、どうすればのびのびと表現できるかを考えてみる。

■日々の行動:自分と何かを約束し、やり遂げる(「今日は朝晩歯磨きする」「白湯を飲む」など本当に簡単なことでOK)ことで、自分への信頼感=自信を強化する。

■施術:お父さまに関するトラウマの除去・奥様への不満(実際は自分がそう仕組んでいた)の自覚と解放・腸を正しい状態に整える

 

こういった対策をたてることができます。

 

あなたの抱える症状は、あなたの蒔いた種が育った姿

施術を受け始めたばかりのKさんですが、トイレの回数が減り、下痢はあるものの体調がいいと感じることが増えたそうです。

カウンセリングを元にしたセルフケアも行っていただくようになり、これからますます元気になっていらっしゃるはずです。

 

あなたが悩んでいることの原因も対策も、実はあなたの中に潜んでいます。

自分の心身と向き合ってみたいと思われたら、考え方のひとつとして、常若式カウンセリングも参考にしてみてくださいね。