呼吸が苦しい!唾が飲めない!喉の詰まりを改善する方法

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


「唾が飲み込みづらい」

「食べ物や飲み物が喉を通っていきづらい」

「のどの筋肉がうまく動かない感じがする」

「呼吸がうまくできなくなって息苦しくなる」

「過呼吸になりやすくて、手足がしびれたりすると怖くてたまらない」

 

こんな、のどの詰まり・息苦しさ・呑み込みづらい感じに悩まされている方が、常若整骨院にはたくさんいらっしゃいます。

そんな喉周りの不調で来院される方をみていて、気付いたことがあります。

それは、「唾液や食べ物を飲み込みづらい」=食道まわりの悩みを抱えている方と、「息が苦しい」=気道まわりの悩みを抱えている方に分かれるということ。

不思議と両方を併発している方はほとんどみられなかったのです。

「のどが詰まる」という一言ではくくれない、それぞれの原因や対策がありました。

 

「のどの詰まり」の原因

のどの周りには、色々な器官が集まっています。

 

・気道(呼吸をするための管)

・食道(食べ物や飲み物を飲み込むための管)

・頸椎(首の骨)

・神経(舌、首、耳、鎖骨などにつながる神経)

・筋肉(胸鎖乳突筋、僧帽筋、頭半棘筋、肩甲挙筋など)

・甲状腺(代謝ホルモンを分泌する器官)

 

これらの器官はお互いに連動して動いています。

ですから、何かのキッカケでひとつの器官の動きが鈍くなってしまうと、他の場所にも影響が出て来ることがあります。

 

「息が苦しい」「飲み込みづらい」という時、一番よく起こっているのが首の筋肉の過緊張です。

何らかの原因で首まわりの筋肉がガチガチに硬くなっていると、ちょっとしたキッカケで飲み込む動きをジャマしてしまうことがあるのです。

では、何によって首まわりがガチガチになってしまっているのでしょう。

一番大きいのは、心身への過度なストレスです。

 

飲み込みづらい人VS呼吸がしづらい人

心身へのストレスとして大きいのは、

■スマホ、タブレット、パソコンの使い過ぎ

■睡眠不足

■働き過ぎで休み時間が足りない

■いつも心配事を頭の中で追いかけている

■いつも仕事ややるべきことを考えていて、頭の切り替えが出来ない

…といったことです。

さらに、「飲み込みづらい」人が抱えやすい考えグセやストレスと、「呼吸がしづらい」人が抱えるストレスにはそれぞれの特徴があります。

 

飲み込みづらい人の特徴

■胃~食道ラインの不調が起こりやすい

■キャパオーバー・頑張り過ぎ・あれもこれもと詰め込み過ぎ

■我が強い・気が強い・おせっかいを焼きがち

■自分の意見を強く押し出し過ぎたり、理解して欲しい気持ちが強すぎてコミュニケーションがうまくいきづらい

■イメージ:小型犬(キャンキャン吠え立てる)

 

息がしづらい人の特徴

■肺~気道ラインの不調が起こりやすい

■パニック・不安・心配性・動けなくなる

■気が弱い・NOが言えない・仕事をおしつけられがち

■自分の意見を言えなかったり、自分がガマンして済むならそれでいいやと思いがちでコミュニケーションがうまくいきづらい

■イメージ:ネズミやウサギ(ビクビク周囲をうかがっている)

 

息苦しさ・飲み込みづらさを改善するセルフケア

息苦しさ・飲み込みづらさといった喉の不調を整えるには、

・心身への過度なストレスを減らすこと

にくわえて、

・飲み込みづらい人向けのセルフケア

・息苦しさに悩んでいる方向けのセルフケア

を取り入れるのが有効です。

 

心身への過度なストレスを減らす

まず押さえておきたいのは、普段の生活から過度なストレスになっているものを減らすことです。

 

■スマホやタブレットを触る時間を減らす

■寝る1時間前からスマホを見るのをやめる

■寝る時は身体から1m以上離れた場所にスマホを置いたり、電源を切る

■頭の中で心配事をおいかけるのをやめて、楽しいことを考える

■「夜9時以降は仕事や心配事について考えない」など、頭を切り替える習慣をつける

■自分のための休み時間を増やす

 

飲み込みづらい人向けのセルフケア

飲み込みづらさに悩んでいる方は、自分の持って生まれた性質に合わない無理をして頑張りすぎている可能性があります。

頑張り過ぎの根っこにあるのは、「私がやらなきゃ他に任せられない」という他人への不信感と、「頑張ってない自分には価値がない」という自信の無さ

他人や自分のあるがままにOKを出す練習をしていくことで、体調を崩すほどの頑張りは減らすことができます。

 

■仕事・家事・育児・勉強など、自分が今抱えているタスクを書き出し、減らせそうな部分を30%削る

■人に仕事を任せる。自分で全部やろうとしない。

■許容量以上に仕事を引き受けるのをやめる。

■カンペキじゃなくても70%ぐらい上手くいけばいいや、と基準をユルくする。

■見栄を張ったり無理をしなくても、「そのままの自分で結構いいかんじ」と思ってみる。

■他人はコントロールできない、と知り、コントロールしようとしたり期待しすぎるのをやめる。

 

息苦しさに悩んでいる方向けのセルフケア

息苦しさに悩んでいる方は、色々な面でガマンしすぎていることが多いようです。

その根っこは、「自分の意見より他人のほうが正しいに違いない」という自分への過小評価。

自分にとっての正解は自分の中からしか出てこないと知り<自分の頭で考え、決断し、行動し、その結果を引き取り次に生かす>ことで、自分への信頼感が高まります。

また、家族が食べたご飯があなたの栄養にはならないように、どんなに近しい人であってもあなたの人生に責任をとることは出来ません。

あなたを本当に守れるのはあなただけ。あなたの心身が何を必要としているのか、耳を傾け、願いを叶えてあげてください。

 

■先回りして考えすぎたり、勝手に心配するのをやめる。

■不安が出て来る度に「これを心配してコトが解決するならいくらでも心配したらいいけど、心配しても解決しないし、心身を痛めつけるだけだからやめよう」と自分を説得する。

物音に耳を澄ますのをやめて、好きな音楽や環境音などを流しておく。

■イヤなことや理不尽なことにはNOを言う練習をする。

■自分の意見や思っていることを人に伝える練習をする。

言わなくてもわかってくれるはず、と期待しない。

■「私が我慢してうまくまわるならそれでいいや」と思ってきた我慢をやめて、周りの人と話し合う。

 

あなた独特の原因をケアして、喉の詰まりを改善

のどの詰まりには、「息がしづらい」というものと、「飲み込みづらい」というものが見られます。

似た症状だけれど、それぞれ別の原因がひそんでいることも。

■スマホ、考えすぎ、睡眠不足など、心身にストレスになるものを減らす

■飲み込みづらい人は、頑張りすぎる・ひとに仕事を任せられないなどのクセを減らす

■息がし辛い人は、NOを言えない・我慢しがちなクセを変える

こういったことで喉の不調を改善しやすくなります。