だるい・起きれない・唾液過多…神経の過緊張を緩める方法

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

「やる気が出ないし、身体もだるい」

「朝、起き上がれない」

「唾液がずっと出続ける」

自律神経の乱れによってこういった症状に悩まされている方が、常若整骨院にはよく来院されます。

 

こういった症状は、神経の過緊張から起こります。

けれど、「自律神経の乱れによるもの」「神経の過緊張」とは言っても、何が原因でそうなったのか?どうすれば改善するのか?がわからなければ不安なままですよね。

あなたの不調は、

 

①原因をつくる生活習慣やストレス

②神経の過緊張

③起き上がれない・だるさ・唾液過多・痛みなどの症状

 

という段階を経て出てきています。

原因をつくる生活習慣やストレスを突き止めて減らし、過緊張を改善させ、困った症状を出ないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?

 

神経の過緊張って?

自律神経は、

■交感神経:日中・ストレス・活動などをつかさどる神経

■副交感神経:夜間・リラックス・休息などをつかさどる神経

の2つから成り立っています。

この2つの神経がバランスよく働くことによって、内臓の働き・体温調整・体内気圧の調整・血流・発汗・分泌・免疫・生殖など、生命維持活動を行ってくれます。

 

しかし、忙しさやストレスが長期にわたってかかり続けると、交感神経ばかりが働く状態になってしまいます。

すると、眠れない・口が乾いたりネバネバする・便秘・カゼをひきやすい・イライラや不安・動悸・息切れなどの不調が出やすくなってきます。

 

ストレスがかかり続けていると、交感神経が働きすぎる状態は長くは続きません。

働き過ぎた交感神経は頭打ちになり、機能低下に入ります。

すると副交感神経ばかりが働く状態になり、今度は起き上がれない・倦怠感・やる気が出ない・痛みや痒みに敏感になる・唾液が出すぎるなどの症状が出始めます。

 

これが、神経の過緊張です。

神経の過緊張状態になると、自力だけではなかなか改善しづらくなってしまいます。

表面的に出ている症状は副交感神経にまつわるものですが、その裏に潜んでいるのは交感神経の疲れであり、本当に必要なのは働き過ぎて緊張しすぎている神経を休ませること。

そのためには、

①何によって私は過緊張状態になったのか?

②過緊張状態をとくにはどうしたらいいか?

を見つける必要があります。

 

何によって私は過緊張状態になったのか?

ストレスにはいくつかの種類があります。

すべてを取り除くことはできなくても、どれかひとつだけでも手をつけることが出来れば、その分負担を軽くすることができます。

 

①外からのストレス

過緊張状態をまねくのは、長期にわたるストレスです。

たとえば、

 

■仕事・家事でひどく忙しい

■育児で寝る時間がとれない

■職場や学校での人間関係

■近所の騒音がひどい

■家族と性格が合わない

 

こういったことが続くと交感神経疲労を起こしやすくなります。

 

②自分から引き起こすストレス

過去のイヤなこと・未来の心配事を頭の中で繰り返し考え続けることも非常に大きなストレスになります。

「事故が起こったらどうしよう」と心配し続けることは、その度に事故に遭っているのとおなじだけのストレスを自分に押し付けていることになります。

また、ストレスは逃げるほどに大きく感じられるという特性があるため、やらなければならないことを先延ばしにするとどんどん苦しくなってしまいます。

 

■「またああなるんじゃないか」という不安

■人に言われたりイヤなこと、自分の失敗などを頭の中でリピートする

■家族や自分が老いたり弱っていくことへの恐怖

■やらなければいけないことを先延ばしにしている

 

不安に対して具体的な対策をとることができるなら、こういった危機感は無駄ではありません。

しかし不安になるばかりの状態なら、単なるストレスでしかありません。

 

③生活習慣からのストレス

自分に合わない生活習慣を続けていると、知らず知らずのうちに心身にストレスをかけることになってしまいます。

 

■食べ過ぎ・飲み過ぎ

■甘い物や炭水化物のとり過ぎ

■コンビニご飯・お菓子・お惣菜・レトルト食品など添加物のとり過ぎ

■日光に当たらない

■確保できる睡眠時間が短い

■スマホやテレビをダラダラみている

 

神経の過緊張をゆるめる対策3つ

神経の過緊張をゆるめるには、上記の3つのストレスを見直すことが必要です。

 

①外的ストレスに対処する

「言っても変わらないし仕方ない」

「今更どうしようもない」

そう割り切ったつもりでいても、外的ストレスはずっとあなたに負担をかけ続けます。

全てを思い通りにすることはできなくても、出来ることから少しずつ状況を変えてみましょう。

ほんの10分睡眠時間が延びるだけでも、身体は案外しっかりと答えてくれます。

 

■睡眠時間を10分20分でいいので多めにとる

■残業を30分でいいので短くする

■月に1度でいいので、お子さんを預けてお出かけする

■騒音対策用に耳栓(ライブ用耳栓など)を買う

■家族と仲良くできる距離感や話し方を探す

 

②自分で自分をイジめるのをやめる

イヤなことを考えてしまうのも、悪習慣や合わない環境から抜け出さずにいるのも、すべて自分自身でしていることです。

中には、被害者でいたい気持ちからすすんで自分を辛い目に遭わせている人もいます。

「なんだ、自分で自分の首を絞めてただけなのか!」

そう気づくのは時には辛いことですが、同時に人生の主導権を自分の手に取り戻すことでもあります。

 

■頭の中でイヤなことをリピートしているのに気が付いたら、「またやってる~」と中断する

■頭の中でモヤモヤしていることをノートに書き出し、破って捨てる

■面倒くさいと感じることほど手をつける

 

③自分に合わない生活習慣をやめ、合う習慣を探す

食べ物も生活習慣も様々なやり方がありますが、あなたにどれが合うかを知っているのはあなた自身の身体です。

多くの人が糖類・添加物のとり過ぎ、スマホやPCの触り過ぎで体調を崩しがちです。

その先の「合うもの」「合わないもの」は、実際に試してみて自分の身体がどう反応しているか?を観察することで見つけていきましょう。

 

■糖類(砂糖・人工甘味料・お菓子・ジュース・パン・パスタ・うどん・ラーメン・ピザなど)を減らす

■スマホ・PC・テレビと距離をおく(寝る時は別の部屋に置くなど)

■添加物(スーパーのお惣菜・コンビニご飯・レトルト食品・カップ麺など)を減らす

■身体に合う食べ物(たとえば鶏肉・豚肉・牛肉・魚など、自分が食べた後快適なタンパク質は何か?)を探してみる

■健康法や食事法は一定の期間(2週間、ひと月など)を決め、やってみて効果的なら取り入れ、効果がなければやめる

 

内外のストレスを減らして、過緊張をほどきましょう

あなたを悩ませる、だるさ・起き上がれない・唾液過多・つらい痛み。

これらは、長く続くストレスによって交感神経が疲れ切ってしまった状態=神経の過緊張によるものです。

外から来るストレス(仕事・家庭・人間関係・騒音など)、内から来るストレス(イヤなことを考え続けるなど)、合わない生活(甘い物・炭水化物・添加物のとり過ぎなど)がいくつも絡み合うことによって、神経の過緊張が起こります。

神経の過緊張をほどくには、これらのストレスをできるところから減らしていくことが第一です。

 

「自分でストレスを見つけるのが難しい」

「できるだけ早く改善したい」

という方は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。

施術とアドバイスで、元気な日々を取り戻すお手伝いをいたします。