長引く痛み・消えない疼きは、甘い物とストレスを減らして軽減!

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


片頭痛、関節痛、背中の痛み、古傷の疼き、歯の疼き、こめかみや目の痛み。

出ては引っ込み、また現れる。こんなしつこい痛みに悩まされたことはありませんか?

クセのようになってしまった痛み・疼きは、痛む部分の不調だけではなく、神経をピリピリさせる生活習慣のせいかもしれません。

 

長引く痛みや疼きの原因は?

「雨が降る前には頭痛がするから、天気予報ができる」

「忙しくてイライラする日が続くと、歯が疼きやすくなる」

といった体験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

痛みとは、「ここに異常がありますよ」ということを知らせる警報装置です。

もし痛みを感じることが出来なければ、ケガをしても手当をせず、そこからばい菌が入って命取りになってしまったり、無理に動かして体の組織を大きく損なう可能性もあります。

 

痛みや疼きなどの感覚は、神経の状態に大きく左右されます。

神経伝達がスムーズであれば、痛みは「ここに異常がありますよ」という警報を出す時(ケガ、炎症など)にのみ発生します。

しかし、何らかの要因で神経が緊張しピリピリ過敏な状態になると、ちょっとしたキッカケで「ここに異常があるかもしれない!」と警報を鳴らし放題になってしまうことがあります。

 

たとえば、低気圧が近づくと体内と体外の気圧の塩梅で血管が広がり、周囲の神経にさわってしまうことがあります。

忙しくてイライラすると首や顔周りの筋肉がガチガチになり、歯のまわりにある神経に影響をおよぼずこともあります。

通常であれば、この程度で警報が鳴ることはありません。けれど神経がピリピリ過敏な人にとっては、こういった刺激でも痛み警報が鳴ってしまいます。

 

低気圧や忙しさがキッカケになって痛みが出ると、お天気や仕事が悪者になってしまいがちです。

が、一番大切なのは、「なぜ、その程度の刺激で警報を鳴らすぐらい、神経が過敏になってしまったのか?」「何によって神経過敏が起こっているのか?」ということ。

その原因は、食事・ストレス・習慣など、いつもの生活の中に潜んでいました。

 

あなたのキモはどれ?神経過敏の原因と対策

神経が過敏になると、痛みや疼きを感じやすくなるだけでなく、不眠・動悸・高血圧などにも悩まされやすくなります。

ですから、神経をゆるめておくのは体調管理の面でもプラスのことばかり!

 

神経過敏の原因になるのは、

①甘い物の食べ過ぎなどの食生活

②あら捜しや完璧主義などの考えグセ

③家族関係や仕事などの日々積み重なるストレス

④スマホやタブレットなどの生活習慣

です。

 

①甘い物の食べ過ぎなどの食生活

痛みや疼き、痺れを感じやすくなる食生活が当たり前になっていると、改善しづらくなってしまいます。

 

■チョコレート、まんじゅう、焼き菓子など、砂糖や甘味料を使ったお菓子をよく食べる

■料理に砂糖や甘味料をよく使う

■ジュース、スポーツドリンク、甘いコーヒー、甘いお茶、乳酸菌飲料など、甘い飲み物をよく飲む

■パン、うどん、ラーメン、パスタなど、小麦粉モノをよく食べる

■揚げ物をよく食べる

■お酒をよく飲む

■タンパク質や野菜に比べて、炭水化物が多すぎる

 

こういった食事は炎症をひどくして、痛みや痺れを強くしてしまいがちですから、なるべくダメージを少なくしていきましょう。

 

■干し芋、焼き芋、甘栗、果物、ドライフルーツ、ナッツなど、自然の甘味をいかしたおやつを食べる

■パンや麺類よりは、ご飯ものや定食を食べる

■休肝日をつくる

■炭水化物:タンパク質:野菜=1:1:1の割合を目安にしてご飯を食べる

■痛みが強い時は、何も食べない方が回復が早くなる

 

②神経質や完璧主義などの考えグセ

痛みや疼き、しびれといった症状は、それを気にすればするほど強くなります。

これは「注目した感覚を大きく拡大する」という脳の特性によるもの。

なので、

■神経質で細かいことが気になる

■完璧主義でちょっとの欠点も見逃せない

■妥協ができず、ついアラ捜しをしてしまう

といったクセを持っている方ほど、痛みやしびれに注目しすぎて間隔を強くしてしまう=痛みやしびれが長引きやすくなる、という傾向があります。

 

「神経質や完璧主義は性格だから治らない!」

と思われるかもしれませんが、身体の不調を呼び込むような性質は、ほとんどの場合単なるクセです。

爪を噛むクセなどと同じように、「していることに気づく」「やめる」「他のことに気を逸らす」という3stepで改善しやすくなります。

 

①痛みやしびれを確認したり追いかけていることに気づく

②「また痛みに注目してたわ。気にする程ひどくなるんだった。やーめた!」とやめる

③本を読んだり仕事をしたり、他のことをして気を逸らす

 

この繰り返しで、痛みやしびれは軽減しやすくなります。

 

③家族関係や仕事などの日々積み重なるストレス

神経の緊張を招く最も大きな要因はストレスです。

長引く痛みや疼きの場合、ドカンと大きな出来事によるストレスよりも、「安らぐべき時に安心できない」「毎日チクチクと嫌な目に合っている」「慣れたつもりだけど日々我慢している」というようなストレスの方が影響が大きい傾向があります。

 

■家族とうまくいっていない

■家の中に緊張感が漂っている

■騒音や悪臭などに悩まされている

■上手くいっていることより、上手くいっていないことに目が行く

■つい心配をしがちだったり、不安で頭の中がグルグルする

■思い通りにならなくてイライラすることが多い

■人からよく相談や愚痴話を聞かされていて、なかなか断れない

■家事や仕事や介護などに忙殺されて、ゆっくりする時間がない

■自分のことを後回しにして、ひとの世話ばかり焼いている

■「なんで私ばっかり?」と感じる境遇にいる

■周囲に口が悪い人がいて、罵詈雑言を聞かされている

■ストレス源に対処せず、「つらい、きつい」と感じる状態を維持している

 

こういったストレスがあるなら、「この状況を変えよう!」と決め、出来ることから整理整頓をしてみましょう。

 

■不安が浮かんでくるたび、「不安になって解決するんだったらいくらでも不安になったらいいけど、不安になっても問題は解決しないよね?神経へのダメージの方が大きいよね?じゃあやめよう」と、追いかけるのをやめて気持ちを切り替える。

■どうやったら一緒に仲良く生きていけるか、家族と話し合う

■ものごとの悪い所よりも、いい所を見るようにクセをつける

 

④スマホやタブレットなどの生活習慣

現代では普通になっている様々な生活習慣によって、神経は常に緊張状態にさらされています。

 

■スマートフォンやタブレットの使い過ぎによる、電磁波によるダメージ+情報過多による脳の疲労

■LINEをはじめとしたSNSの使い過ぎにより、常にチェックしないと落ち着かない依存状態や、通知が気になっていつも気が散っている状態

■電話・メール・SNSで常に外界と接続しているので、プライベートなリラックス時間がない

■運動不足

■山・海・川・土など、自然と触れ合う時間が極端に少ない

■流行や情報の消費スピードの極端な速さによって、いつも新しい何かを探し回るような飢えた気分になっている

 

知らず知らずのうちに緊張状態を強いる習慣からは、ササッと距離をとりましょう。

 

■スマートフォンやタブレットの電源をこまめに切る

■スマホを家に置いて散歩に出る

■寝る時はスマホを別の部屋に置いたり、電源を切る。目覚まし時計を買う。

■筋トレ、ヨガ、ウォーキングなど、身体を動かす習慣をつける

■週に1回は山、海、川、公園、神社、家庭菜園など、自然と触れ合う時間を作る

■テレビやネットなどバーチャルな世界から少し離れ、リアルに触れられる世界の愉しみを増やす

■友達、家族、好きな人たちと直接会って話す時間を増やす

 

長引く痛みや疼きを断ち切る!

頭痛、関節痛、歯の疼きなどの長引く痛みや疼きの原因は、緊張にさらされ続けた神経が過敏になってしまっていること。

神経過敏の原因になるのは、

■甘い物の食べ過ぎなどの食生活

■あら捜しや完璧主義などの考えグセ

■家族関係や仕事などの日々積み重なるストレス

■スマホやタブレットなどの生活習慣

…といった、今まで当たり前にしてきた生活や考え方のクセです。

こういったダメージになるものを減らし、代わりに元気になれるものを増やすことで、痛みや疼きを軽減していくことができます。

 

「もう体質だから仕方ないし」

と思いつつ…症状をなんとかしたい気持ちをお持ちなら、一度「これが当たり前」と信じていた生活を見直してみる機会かもしれません。