痰・唾液過多・喉の詰まりは、梅雨のダメージから胃を守って改善!

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

「痰がよく絡む」

「のどが詰まった感じがする」

「唾液がやたらと出て食欲がない」

梅雨時になると、こんなお悩みを抱えた方が多くなります。

 

梅雨は、東洋医学では<土>の季節。

湿気の害(湿邪)によって、胃や脾臓をやられやすい時期でもあります。

胃の状態は、のど・食道・口の中の状態ととても密接にリンクしているんです。

もしもあなたが痰・唾液過多・のどの詰まりなどに悩まされているなら、胃が梅雨の湿気にやられているからかもしれません。

 

それでは、どうすれば胃からはじまる不調を減らすことができるのでしょうか?

 

こちらの記事は、

  • 痰が絡みやすい
  • のどが詰まった感じがする
  • 胸がつかえる
  • 飲み込みにくさを感じる
  • 唾液が沢山出て、食欲が湧かない
  • 胃もたれしやすい
  • 梅雨になると肌荒れがひどくなる

といった方にオススメです。

 

実例:Xさん(10代男性)

春の終わりごろから、痰と唾液過多で悩んでいるというXさん。

■唾液が常にあふれてきて、食欲がなくどんどんヤセてしまう

■食べた後がきつい

■痰が絡んで息苦しい

という状態でした。

 

お体をみせていただくと、お腹がフニャフニャで胃が弱っている状態。

首や頭蓋骨も硬く、内臓や神経への指令が行き届きにくい状態になっていました。

お話をうかがってみると、勉強と部活のストレスがかなり大きいとのこと。

考えすぎることによって胃と頭~首に負荷がかかっていたようです。

 

胃と首の状態を整えるよう施術していくと「身体がポカポカしてきた」とお帰りになりました。

2回目のご来院時には「唾液の量が減って、今までよりも食欲が出てきた」とのことでした。

 

東洋医学的・梅雨と不調のカンケイ

東洋医学には、季節・身体の部位・感情・味などを5つの属性に分ける五行学説という考え方があります。

梅雨の季節は<土>という属性に分類されます。

同じように<土>に分類される身体の部位や感情は、梅雨の影響を受けやすかったり、出て来る症状を強めてしまう傾向があるのです。

 

<土>に分類されるもの

季節:梅雨・残暑

気候:湿気

内臓:胃・脾臓

身体:肌や肉・口・唇・よだれ

感情:思い煩う・考えすぎる

味覚:甘い物

 

こうしてみると、梅雨(残暑)は、

■胃がやられやすく(食欲不振・胃もたれ・夏バテなど)

■お肌や口まわりに湿疹などのトラブルが出やすく

■よだれが出すぎたり、逆に口の中が乾きやすくなったり

■ものごとをクヨクヨ思い煩ったり、頭だけで考えすぎたり、ストレスを感じやすく

■甘い物を食べ過ぎると胃・肌・口まわりに症状が出やすい

季節といえます。

 

梅雨に胃をやられると…?

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梅雨のダメージを受けやすい胃や脾臓。

胃は、よだれによって胃酸を中和するなど、食道・喉・口の中と連携をとって動いています。

ですから、胃の調子が慢性的に悪くなると、胃のはたらきをカバーしようとして食道・のど・口の中のはたらきが過剰になったり疲れたりしてしまいます

結果、

■痰がからむ

■喉がつかえる、詰まる

■よだれの量が増える

■胃酸が上がってくる感じがする

といった不調が出やすくなるのです。

 

梅雨に負けない!今すぐできる、胃を整える方法

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湿気の害から胃を守り整えることで、痰・唾液過多・喉の詰まりを改善しやすくなります。

コチラでは、日常生活ですぐに実践できる胃を整える方法をまとめました。

 

①朝晩、白湯を飲む。

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朝起きてすぐと夜寝る前、白湯を飲みましょう。

白湯を飲むと内臓があたたまり、胃のはたらきを助けてくれます。

デトックス効果や水分補給にも白湯は最適。

歯磨き粉を使わずに歯磨きをしてから白湯を飲むと口の中のいらないものを取り入れずに済むので、より効果的です。

 

②甘い物を減らす

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梅雨の湿気と同じく<土>に分類される甘い物。

甘い物・お菓子・炭水化物をとりすぎると、弱った胃や働きすぎの胃に余計な負荷をかけてしまいます。

 

■甘い香りの香水やアロマオイルを嗅ぐ

■ストレス解消目的で食べているなら、笑える本や動画をみたり友達とバカ話をする

■毎日甘い物を食べているなら2日に1回にしたり、全体量を減らす

■コンビニやスーパーで買うのではなく、デパートやパティスリーで上等のお菓子を買って大事に食べ、量を減らす

■パスタ・パン・うどん・ラーメンなどの小麦粉モノ、揚げ物などの酸化した油も同様に減らすと効果倍増!

 

このような対策をとると、意外なほど身体がラクになっていきます。

 

③クヨクヨ思い悩む時間を減らす。

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考えてもどうしようもないこと、やらなければいけないことなどを考え続けていると、胃にどんどん負担がかかります。

頭や心に休憩をとることも、体調管理にはとても大切。

 

■寝る2時間前になったら、イヤなこと・仕事・問題について考えないと決める

■頭に浮かんで来たらメモだけして、明日考える

■どうしても問題に追われている時は「トイレに行った時は考えない」「お風呂の最中は考えない」などのルールを決め、頭の休憩時間を確保する

 

考えすぎてしまう人はそれがクセになっているので、頭が勝手に心配や不安ややらなければいけないことを追いかけようとします。

そこに理性でストップをかける訓練をすると、徐々に頭の切り替えが上手にできるようになりますよ。

 

④深呼吸

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唾液の分泌・気道の開閉・胃をはじめとした内臓などを動かしているのが自律神経です。

自律神経を整えるということは、身体全体の機能が整うということ。

自律神経を最もカンタンで効果的に整える方法が、深呼吸です。

 

■13秒吐いて7秒吸う(苦しければ10秒吐いて5秒吸う)

■この呼吸を2分~好きなだけ続ける。

■深呼吸を続けているうちに頭に色々な考えが浮かんで来たら、追いかけず秒数を数えることに気持ちを戻す。

 

吐く時間が長いのは、リラックス効果を得やすくなるから。

深呼吸中に考えが浮かぶ→秒数に気持ちを戻す、を繰り返していると、瞑想状態になり頭の中が整理されるため、仕事や家事などの集中力がアップする効果もあります。

 

胃を整えることは、自分の心と体をいたわること

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痰や唾液過多、喉のつまり、胸のつかえなどを引き起こす胃の不調。

胃は、梅雨時の湿気はもちろん、ストレス・考えすぎ・甘い物・油ものなどによってダメージを受けやすい場所です。

■白湯を飲む

■甘い物・炭水化物・油ものを減らす

■問題について考えない時間を作る

■深呼吸をする

などのセルフケアによって、胃・唾液・食道などの不調を整えることができます。

 

胃は、心と体のストレスを受けやすい場所。

胃をいたわるということは、ご自身の心と体をいたわることでもあります。

もしもあなたがこの梅雨時期に調子を崩しているとしたら、「少し生活を見直して欲しいな」という心身からのメッセージを受け取っているということです。

ぜひ心身の声に耳を傾け、本当の意味で快適な生活に近づけていってくださいね。