膝の痛み・横座り・お腹のハリ。カギは糖化タンパク質×副交感神経
正座をすると膝が痛むという30代女性(会社員)。
今回の症状
正座をすると右膝~スネが痛い。
イスや床に座ると上半身をまっすぐしていられず、つい横座りになってしまう。
お肉がついてるというレベルじゃなく、お腹がポーンと張る。
今回の施術
膝の痛みをとるには?
→アンモニア(代謝産物)
正座をしてみてもらうと、スネの痛みは消えたものの、膝の痛みは残った状態。
もっと膝を良くするには?
→腰椎2番
再び正座をしてみてもらうと、膝の痛みはほとんどなくなりました。
横座りをしたくなる原因は?
→糖化タンパク質
これで座ってみてもらうと、上半身を支えられない感じは薄れ、体を支えやすい感じがするとのこと。
お腹が張る原因は?
→仙骨
これで立ってみてもらうと、「張りっぱなしだったお腹に伸縮性が出た感じがします」とおっしゃっていました。
解説
■アンモニア(代謝産物):
筋肉運動や食事によって代謝が起こると、結果アンモニアが作られる。
アンモニアは腎臓経由で尿の一部となり、膀胱から尿道を通って排出される。
お肉の摂りすぎなどで体の中にアンモニアが増えると、神経伝達が阻害されてしまう。
■糖化たんぱく質:
血液をドロドロにし、内臓の機能を低下させる物質。糖類を食べるとそのうち数パーセントが体内に蓄積される。
糖化タンパク質によって内臓が弱くなると、内臓体壁反射により周囲の筋肉が引っ張られてしまいます。
すると体を支える筋肉・骨格のバランスが崩れ、良い姿勢を保てなくなります。
この方の場合、糖化タンパク質によって小腸が弱り、内臓体壁反射の範囲である背中~腰が歪んでしまっていました。
お腹のハリは、背中~腰のゆがみによって仙骨が動かなくなっていたことが原因でした。
仙骨は、自律神経のうち副交感神経の集中するポイントです。副交感神経は膀胱・生殖器・直腸と大腸の一部を動かしています。
仙骨はコンマ数ミリのレベルですが可動域がありますが、これが動かなくなると副交感神経の働きが鈍り、膀胱や子宮などのお腹まわりに影響がでてきます。
「そういえば、いつも28日周期で来る生理が、今回もう5日遅れてたんです」
「年末年始、お肉をよく食べていたらお腹が冷える感じがしてました」
と、最近の不調がすべてつながったのでビックリされていました。
※検査結果は、あくまで筋力検査での反応です。
※まずは医師にご相談ください。