脱・砂糖依存。減り続ける体重は、やめられないお菓子=糖化タンパク質のせいだった
体重の減少と肩首の痛みでお悩みの40代女性(会社員)。
今回の症状
・右首と右肩の痛みが続いている。
・動悸がする。
・食べても食べても満腹感がない。
・水分と空気が上がってくる感じがして、一度に沢山食べられないため、ダラダラ少しずつ食べ続ける。
・体重が減っているのが気になり、たくさん食べようとしてしまう。
今回の施術
体重は内臓(とくに腸)が回復したらもとに戻る?
→YES
腸の動きを良くするには?
→脾経
この時点で患者さんが「お腹がグルグル鳴り出しました」とおっしゃいました。
満腹感をちゃんと感じられるようにするには?
→糖化タンパク質
糖化タンパク質は糖類の摂りすぎで体に蓄積されます。
このことを伝えると、
「ご飯を食べても満腹感がないから、お菓子をバリバリ食べ続けてしまいます。少しずつ減らそうとは思ってるんですが、なかなかやめられません」
とのことでした。
この時点で右首と肩の痛み・動悸はなくなりました。
解説
■糖化タンパク質:
甘いものや炭水化物などの糖類をとると、そのうち数パーセントが糖化タンパク質として蓄積され、内臓や神経などの働きを阻害する。
■脾経:
経絡(体内の気の通り道)のうち、脾臓にかかわるライン。血液やリンパなどの水はけ、思い悩む性質、甘い味に関わる。
この方の場合、
ストレスや甘いものの摂りすぎで脾経が乱れる
↓
体の水はけが悪くなり、腎臓や肝臓が疲れ、体内水分量が増加
↓
・血液が薄められて量が増え、心臓に負担がかかる(動悸)
・糖類の高い依存性により甘いものをやめられないループに陥る
・糖化タンパク質によって腸の動きが鈍り、吸収力が落ちて太れない=体重が落ちる
このような状態に陥っていました。
「どうしても甘いものがやめられないんです」
とおっしゃる方は少なくありません。
そういった重度の砂糖依存状態に陥っている方は、フルーツや甘酒などの代替品では満足できず、いつも通りお菓子を食べ、結局いつもより沢山甘いものをとっただけになってしまった…と罪悪感に苛まれるパターンが多いのです。
砂糖依存は、脳の快感依存と言い換えることもできます。
ですから、<甘い食べ物>で砂糖の代用をするのではなく<脳に快感を感じさせるもの>に代用させるのもひとつの手です。
■パズル・謎解きゲーム・簡単な家事(達成感)
■1日15分など数字を決めてウォーキングや運動をする(達成感&体の快感)
■お笑いのDVDやギャグマンガを読む(笑う)
■パートナーとイチャイチャする(充足感+体の快感)
あなたが「楽しい」「気持ちいい」「嬉しい」「面白い」と感じるものなら何でもOKです。
一番の天敵は<退屈>です。
食べることは一番手っ取り早く脳に刺激を与える手段ですから、ついお菓子に手が出る…という時は、退屈している可能性が高いのです。
「ついつい食べるのをやめられなくなっている時、自分はどういう状態だろう?」
ちょっと振り返ってみると、砂糖依存から抜け出すヒントが見つかるかもしれません。
※検査結果は、あくまで筋力検査での反応です。
※まずは医師にご相談ください。