福岡市早良区 過呼吸になった場合の正しい対策
【過呼吸とは】
過呼吸とは、急に呼吸が荒くなり過度な呼吸が止まらなくなってしまった状態です。
動脈血中の酸素分圧が上昇してしまい、炭酸ガス分圧が低下してしまい、1回換気量が増えてしまうことで発生してしまいます。
いわゆる、1回の呼吸の際に換気量が増加してしまい、呼吸がスムーズにできなくなってしまうことで、過呼吸となってしまいます。
過呼吸のよって1回あたりの呼吸の換気量が増えてしまうと、血液の水素濃度が挙がってしまいます。
体がアルカリ性に傾いてしまい、体に様々な症状が発生してしまいます。
初期状態は低酸素症と症状が似ており、このような状態が発生してしまいます。
・手足や唇のしびれ
・呼吸困難
・頭のふらつき
・息苦しさ
・眠気
・激しい耳鳴り
・悪寒
・めまい
・失神
このような症状が、発生してしまうことがあります。
過呼吸が直接的な原因となり、死ぬことはありません。
しかし、心臓発作などを誘発している場合は、死に至ってしまうケースもあります。
【過呼吸の症状の流れ】
過呼吸は、このような症状の流れで発生していきます。
・呼吸が浅く速くなっていく
過呼吸のはじまりは、呼吸が浅くなる速くなることからはじまっていきます。
必要以上に二酸化炭素を体内から吐き出してしまうので、呼吸中枢を支配している脳の延髄部分に必要な酸素が少なくなってしまい、呼吸のバランスを悪くさせてしまいます。
・息を吸うのも吐くのも過剰になってしまう
脳の大脳皮質では呼吸ができない状態を異常と判断して、呼吸をするように調整するように指示を出します。
その結果、体内に大量の酸素を吸い込んでしまい、過呼吸状態としてしまいます。
息を多く吸うようになり吐くのも多くなってしまい、過剰な呼吸状態となってしまいます。
・手や足など全身に様々な症状が発生してしまう
過呼吸状態が続くことで血液の中の二酸化炭素の濃度が薄くなってしまい、手足や体全体に様々な症状を発してしまいます。
【過呼吸になってしまう原因】
過呼吸になってしまう原因は、これらが考えられます。
・化学受容体の異常
何かのきっかけにより、脳の呼吸中枢に伝える情報を伝える流れが悪くなってしまい、バランスが崩れて過呼吸となってしまうケースです。
いわゆる、自律神経の乱れにより発症してしまいます。
ストレスや病気などのきっかけにより、過呼吸になってしまうパターンは非常に多くあります。
・肺や気道内に異常が発生
肺気腫や間質性肺炎、気管支喘息などにより、過呼吸になってしまうケースです。
・内分泌系の病気による影響
甲状腺機能亢進症など、内分泌性の病気による過呼吸になってしまうケースです。
・薬剤による影響
サリチル酸やメチルキサンチン誘導体などの、薬剤の影響によって過呼吸になってしまうケースです。
・脳神経疾患による影響
感染や脳腫瘍などの脳神経系疾患の影響によって、過呼吸になってしまうケースです。
・過換気症候群による影響
過換気症候群は、文字通り呼吸に障害が出てしまう症状です。
過換気症候群は、脳や心臓、呼吸器、薬剤に異常がなくても、呼吸に異常が発生してしまう症状です。
過換気症候群によって過呼吸が出てしまうと、息苦しさや動悸、心拍数の増加などが発生してしまいます。
また、体がアルカリ性となってしまうので、口や手のシビレ、吐き気、けいれんなどの身体症状が発生してしまうこともあります。
このように、過呼吸になってしまう原因というのは様々あります。
これらに該当する人は、過呼吸の症状が現れる可能性がありといえます。
また、このような方も過呼吸になりやすい傾向があります。
・頑張りすぎる人や真面目な人
このような人は必要以上に悩み過ぎる傾向があり、精神的な負担となっている場合が大半です。
ストレスが多くなり、睡眠の質が悪い場合も多いので、十分に注意が必要となります。
・寝る前にスマホを長時間観る人
寝る前のスマホは、睡眠の質を悪くしてしまいます。
交感神経が興奮状態となってしまい、深い眠りにつくことができます、ストレスが溜まってしまいます。
・寝る前の飲み過ぎや食べ過ぎ
過剰な食べ物や飲み物は、睡眠を妨げてしまいます。
そのため、満腹状態で寝ることは呼吸が浅くなってしまい、過呼吸の原因としてしまいます。
【過呼吸になった場合の正しい対策ポイント】
過呼吸は、このような対処方法で改善へとみちびくことができます。
・落ち着く
過呼吸になった場合は、不安になると思います。
まずは、落ち着くことが大事となります。
周りの人も「大丈夫」「安心していい」と、患者さんを落ち着かせるようにしましょう。
・腹式呼吸をする
過呼吸になった場合は、腹式呼吸がとても効果的です。
過呼吸の発作が起きると空気を吸うことを重視しがちですが、空気を履くことも非常に重要となります。
通常の呼吸の場合は吐く時間の方が数時間の倍長いのですが、過呼吸の際は通常よりも空気を吐く時間が短くなっています。
人は空気を吐かないと吸うことができないので、空気を吐くことを意識して腹式呼吸を行ってみると改善していきます。
一呼吸に10秒くらいかけて、少しずつ息を吐いていきます。
また、息を吐く前に1~2秒くらい息を止めると、より効果的になります。
・ペーパーバッグ法
紙袋などを口や鼻に当てて、吐いた空気を再度吸い込むのを繰り返して、血中の二酸化炭素濃度を上げる方法です。
酸素不足になってしまうこともあるので、少し隙間を作って行うことが大事となります。
隙間のバランスがとても大事な対処法となるので、自信がない方はしない方がよいともいわれている方法です。
【過呼吸にならないための日常生活のポイント】
過呼吸の方は、ストレス発散がとても大事となります。
自分がリラックスできる状態と作って、ストレスを上手く発散するようにしましょう。
自分の時間を作って、自分本位に自分が好きなことをするようにしましょう。
趣味の映画を観たりDVDを観たりなど、自分の好きなことに没頭してみましょう。
常にリラックスしていてストレスフリーですと、過呼吸になりにくい体質になることができます。