福岡市早良区 膝伸展制限の予防

【膝伸展制限は何故起きてしまうのか】
ヒザの手術後に、筋肉の防御性収縮などの不動により、膝伸展制限が起きてしまうことがあります。
ケガ前は充分に動いたヒザの角度が、手術後に狭くなってしまう制限です。
膝伸展制限は、骨の変形などによる影響とで発生すると思われがちです。
しかし、理由の中には、筋肉や靭帯、軟部組織などの伸縮により影響が発してしまうこともあります。

手術後のリハビリテーションで、関節部分をどんどん改善へとみちびいて柔軟に動くようにしていきます。
この際、最低でも90度以上関節が曲がらないと日常生活に支障をきたす状態となってしまいます。
5度でも改善しないと日常生活が不便となってしまい、ストレスが積み重なってしまうことで他の部分に二次的被害を引き起こしてしまうことがあります。
普段通り関節が動いて広がるということは、快適に過ごすために欠かせない要素なのです。

なぜ、手術前と同じ開きができないヒザになってしまうのでしょうか?
膝伸展制限になってしまう原因は、大きく分けて以下が考えられます。

・骨性の要素
骨棘の残存や異所性骨化などの影響により、膝伸展制限へ影響を与えてしまうことがあります。

・筋性の要素
膝関節は後ろ面の筋肉の伸張性に左右され、ヒザの後ろ面の筋肉の緊張性や滑走性が低下することで、膝伸展制限が発生してしまうことがあります。

・軟部組織の要素
軟部組織の中の関節包や靭帯が衰えることで、膝伸展制限が発生してしまいます。

・そのほかの要素
手術の影響や腫瘍などにより炎症が生じることで、発生してしまうことがあります。
【膝伸展制限の予防】
ヒザの手術後に膝伸展制限にならないためには、日ごろから予防をすることが可能です。
膝伸展制限にならないための予防方法を、ご紹介していきます。

・太ももの四頭筋の柔軟性の強化
太ももの筋肉はヒザ関節に大きく影響を与えるので、太ももの筋肉の柔軟性が低下してしまうと、膝伸展制限につなげてしまうことがあります。
太ももの筋肉をトレーニングして、柔軟な状態にしておく事はとても大事となります。

・ハムストリングスの筋出力の強化
ハムストリングスの筋出力が低下してしまうと、太もも四頭筋ばかりが優位に動いてしまうので、膝関節に影響を与えてしまいます。
太ももの四頭筋と一緒にハムストリングスも強化して、バランスよい状態にすることでヒザに余計な負担を掛けずに済みます。

・腸脛靭帯の柔軟性の強化
腸脛靭帯の柔軟性が低下してしまいと、屈曲制限因子となってしまい膝伸展制限へとみちびいてしまいます。
腸脛靭帯も強化して、屈曲制限因子を作らないようにしましょう。

いかがでしたでしょうか。
膝伸展制限にならない為には、これらの予防をしていくことが大事となります。
ヒザのケガというのは、誰でも起きる恐れがあるケガです。
そんな時、各制限因子によって膝伸展制限にならないよう、これらのポイントを強化しておくようにすると良いですよ。
いざヒザのケガをしてしまっても、これらのケアをしていれば膝伸展制限に悩まなく済みますよ。