Step1：脊柱管狭窄症の“痛みの正体”を知る

ただの神経圧迫じゃない？体が教えてくれるサインを見逃すな

脊柱管狭窄症とは？ざっくり簡単に解説

脊柱管狭窄症（せきちゅうかんきょうさくしょう）──文字だけ見るといかにも難しそうな病名だけど、要するに「背骨のトンネルが狭くなって、神経が圧迫される」という状態。

神経がギュッと締めつけられるから、足がしびれたり、腰が痛くなったり、歩くのがつらくなったりする。特に50代以降の人に多く見られるのが特徴で、年齢とともに誰にでも起こりうる、いわば“体からの自然な変化”でもある。

ただ、ここで一つ注意したいのが、「症状の重さ＝圧迫の強さ」ではないということ。

痛みやしびれの原因は「構造」だけではない

病院で「神経が圧迫されていますね」と言われても、それがすべての原因とは限らない。

画像診断で“かなり狭い”と診断された人でも、ほとんど痛みを感じないケースがある一方で、見た目にはそれほど問題がなくても、強烈なしびれや痛みに悩まされる人もいる。

なぜか？──それは、体の中で起きている“見えない変化”に鍵がある。

・筋肉のこわばり

・血流の滞り

・ストレスや不安による神経の過敏化

こうした要因が複雑に絡み合って、「痛み」という形で体に現れてくる。

体が無意識に出している「助けてサイン」

体は、突然バッサリ壊れることはほとんどない。

むしろ、日々の小さな違和感、痛み、疲れやすさ──そういう“小さなSOS”を、ずっと出し続けてくれている。

・朝起きたときに腰が重い

・長時間座っていると足がしびれる

・靴下を履くとき、なんかぎこちない

これ、全部「今、体の中で何かがズレ始めてますよ〜」というサイン。

でも私たちは、忙しさや習慣に流されて、ついつい見過ごしてしまう。

不安やストレスが“症状を増幅”するって知ってた？

「これ、悪化したら歩けなくなるんじゃ…」

「手術しなきゃダメかも」

そう思えば思うほど、実は痛みは強くなる。

人間の脳って、「危険だ」と判断したものに対して、過剰に反応するようにできている。

だから、「これはやばい病気だ」と思えば思うほど、体は緊張し、筋肉は固まり、血流が悪くなり、痛みは悪化するという悪循環に。