すべり症に“気”のアプローチ!?西洋医学で限界を感じたあなたへ贈る、東洋医学×気功のセルフケア革命
第1章:なぜ、すべり症は“治らない”のか?——その常識、東洋では非常識。
病院では「手術か経過観察」と言われたあなたへ
「腰の骨がズレてますね。すべり症です」
レントゲンやMRIの写真を見せられ、そう言われた瞬間の不安感。
痛みやしびれ、歩行時の不快感で日常がじわじわと奪われていく中、「手術するほどじゃないけど、治す方法も特にないですね」と言われた方、多いのではないでしょうか?
ほとんどの病院では、すべり症に対する治療方針はおおよそ次の2つに分かれます。
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手術をして骨の位置を戻す(ただし重症の場合のみ)
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痛み止め・コルセット・リハビリで経過を見守る
つまり、「治す」というより、「現状維持」や「症状のコントロール」にとどまるケースがほとんどなんです。
でも…本当にそれだけでしょうか?
痛み止めとコルセットの“その場しのぎ”ループ
すべり症の痛みは、慢性化しやすく、しつこい。
薬を飲んで一時的にラクになった気がしても、数時間後にはまた痛みがぶり返す——そんなことの繰り返し。
そして、気づけば薬は手放せなくなり、コルセットを常に装着。体を守っているつもりが、逆に筋力は落ち、姿勢は崩れ、ますます悪化…という悪循環に陥ってしまうことも。
「これって、根本的には何も解決してないんじゃ…?」
はい、その通りなんです。
東洋医学が見る「すべり症の本当の原因」
ここで視点をガラリと変えてみましょう。
東洋医学では、「痛み=骨や神経の損傷」ではなく、“気・血・水”の巡りが滞っている結果と捉えます。
つまり、
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気(エネルギー)が滞っている
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血が流れにくくなっている
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水分代謝が悪く、むくみや炎症が起きている
これらのバランスが崩れることで、「痛み」「しびれ」「可動域の制限」などの不調が出てくる、という考え方なんです。
骨がズレているのは結果であって、原因ではない。
ズレをどうこうする前に、なぜズレるほど体の軸が乱れたのか?に注目するのが東洋医学の強みです。
骨のズレではなく、“気”の滞りが問題だった?
たとえば、ストレスが溜まると肩がこる。寒いと腰が痛む。これ、みなさん経験ありますよね?
これこそ「気の流れ」が体に影響している証拠なんです。
背骨には「督脈(とくみゃく)」という重要な“気の通り道”が走っており、ここが滞ると、神経や筋肉のバランスも崩れてしまいます。
つまり、すべり症という「物理的なズレ」も、
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気の停滞
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自律神経の乱れ
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筋肉のアンバランス
といった“見えない不調”が積み重なった結果、起こっている可能性が高いのです。
だからこそ、気を整えること=すべり症の根本ケアにつながる。
これは西洋医学ではカバーしきれなかった“もうひとつの道”かもしれません。
まとめ:治すというより、「整える」という発想へ
すべり症を「骨の問題」だけで捉えると、治療法はどうしても限定されてしまいます。
でも、東洋医学の視点を取り入れることで、「身体全体を整え直す」という選択肢が見えてくるんです。
その第一歩が、「気功」なんです。
次章では、その“怪しそうで、実はすごい”気功について、真面目に向き合っていきましょう。
第2章:西洋医学のギャップを埋める東洋医学という視点
東洋医学は「痛みの場所」より「全体の流れ」
西洋医学の診察では、痛みの出ている部位を中心にアプローチします。
腰が痛い → 腰のレントゲンを撮る → 骨がずれている → じゃあ、そこに注射を打とう or 手術しよう。
この流れ、すごく理にかなっているようで、実は“全体”の視点が抜けていることもあります。
対して東洋医学は、「その痛み、どこから来てるの?」と体全体を診るんです。
たとえば——
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腰が痛いけど、原因は“足の冷え”かもしれない
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背骨のゆがみは“胃腸の疲れ”と関係しているかもしれない
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朝より夕方に痛みが出るなら、“気”の巡りに問題があるかも
こういう風に、腰だけじゃなく体の“流れ”や“つながり”を見ていくのが東洋医学の考え方。
これが、すべり症で「原因がはっきりしない」「治療してるのに良くならない」と感じている人に、実はものすごく刺さる視点なんです。
五臓六腑と背骨の関係
「すべり症に五臓六腑?関係なくない?」と思った方、ちょっと待ってください。
東洋医学では、背骨と内臓は密接に関係しています。
例えば、
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腎(じん)→ 骨や耳、腰との関係が深い
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肝(かん)→ 筋の働き、自律神経、イライラと関係
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脾(ひ)→ 筋肉や消化、免疫力のバランス
すべり症の人に多い「慢性的な腰のだるさ」「下肢の冷え」「疲れが抜けない感じ」——これらは“腎”の弱りからくるサインだと東洋医学では捉えます。
つまり、腰の不調を改善したければ、背骨だけじゃなく、内臓の働きも整えようというのが東洋のアプローチなんです。
「すべり症=腰の病気」ではない!?
この言葉、ちょっと衝撃かもしれませんが、東洋医学的には事実です。
もちろん、骨のズレや物理的負荷はあるかもしれません。でも、そこに至るまでに、「なぜズレやすい身体になってしまったのか?」を見ていく必要があります。
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腰に負担をかけ続けた日常動作
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疲労が抜けない体質
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ストレスで常に体が緊張している状態
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「自分の身体を感じられなくなっている」感覚鈍麻
これらがすべて、“すべりやすい腰”を作ってしまっている可能性があります。
だから、すべり症は「腰だけの病気」とは言い切れないのです。
体質・気候・感情も症状に関係している?
東洋医学の最大の特徴は、「人によって症状の原因が違う」と考えるところです。
たとえば、同じ“腰の痛み”でも…
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冷え体質の人は、冬に症状が悪化しやすい
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ストレスをためやすい人は、イライラすると悪化する
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湿気が苦手な人は、梅雨時にぐっと痛みが強くなる
これらはすべて「気・血・水」のバランスと関係していて、感情や気候も症状に影響を与えるというのが東洋医学の考え方。
「気圧の変化で頭が痛くなる」って、今や当たり前の感覚ですよね?
それと同じで、気候や感情がすべり症の痛みに影響を与えていても、何ら不思議じゃないんです。
西洋医学で見落とされがちな“見えない不調”に光を当てる
東洋医学は、決して西洋医学とケンカをしているわけではありません。
むしろ、「西洋では見えなかった部分に、もうひとつの光を当ててくれる存在」なんです。
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「数値は正常なのに、しんどい」
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「検査では異常がないのに、痛い」
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「リハビリを頑張ってるのに、良くならない」
そんな“説明できない不調”に悩む人にとって、東洋医学の視点はものすごく大きなヒントになります。
そしてその視点から生まれた実践法の一つが、「気功」。
次章では、その気功について、もう少し突っ込んで見ていきましょう。
「気って結局なんなの?」を、できるだけリアルに、わかりやすく。
第3章:「気功」って結局なに?怪しくないセルフケアとしての真価
「気」は存在するのか?東洋医学の根本思想
「気功」って聞くと、どうしても「なんか怪しい…」「結局、気ってなに?」って思っちゃいますよね。
でも、東洋医学では「気」は当たり前に存在するものとして扱われています。
気とは何か?
一言でいえば、身体と心を動かす“エネルギー”です。
私たちが生きている限り、呼吸し、血を巡らせ、考え、感情を抱き、食べたものを消化し、排出している。そのすべてに“気”が関わっています。
つまり、「気が滞る」=「体調や気分に何らかの不調が出る」ということ。
現代的な感覚でいうと、「自律神経」「ホルモンバランス」「血流」「神経伝達」などに近いかもしれません。
スピリチュアルじゃない、れっきとした健康法
気功というと、手をかざして気を送るとか、空中に向かってポーズを取るとか、どうしても“スピリチュアルっぽさ”が先に立ってしまいますよね。正直、私も昔はちょっと引いてました(笑)
でも実は、中国の病院では、治療の一環として正式に取り入れられている場所もあるんです。
国家資格として認定されていた時期もあり、アスリートの体調管理や、がん治療の補助療法として使われるケースもある。つまり、ただの“謎のポーズ”じゃないんです。
気功には大きく分けて二つのタイプがあります。
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医療気功(治療者が患者に気を送る)
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養生気功(自分で気を整えるセルフケア)
この記事で取り上げるのは、後者の“自分でやる気功”です。
これはまさに、自分の身体のエネルギーを自分で整える健康法なんです。
動き+呼吸+意識=セルフ気功の基本構造
「気功って、なにをするの?」という疑問にシンプルに答えると…
ゆっくり動いて、ゆっくり呼吸して、そこに意識を向ける。
これだけ。
具体的には、
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呼吸を整える(腹式呼吸)
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ゆっくりとした動作で身体をほぐす
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動いている部位、内臓、背骨などに“意識”を向ける
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その動きと呼吸を連動させる
たとえば、腰に手を当てて、深く息を吸いながら背筋を伸ばし、吐きながらゆっくり腰を回す。
その時、「腰がゆるんでいく感覚」を“ちゃんと感じる”——これがポイント。
私たちは普段、「腰が痛い」「肩が重い」と言いながらも、その場所に意識を向けず、ただ薬でごまかしていることが多いんですよね。
気功は、“感じる”ことを回復させる練習でもあるんです。
科学的にも注目されている気功の力とは
「いやいや、感覚じゃなくて、エビデンスあるの?」という声もあると思います。
実は、気功は近年、心身のリラクゼーション効果や血圧・血糖のコントロール、疼痛緩和に有効であるという研究結果も出てきています。
特に、以下のような変化が報告されています。
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自律神経のバランスが整う(副交感神経が優位に)
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ストレスホルモン(コルチゾール)の減少
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呼吸と血流の改善による痛みの軽減
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セロトニンなど、幸福感に関わる物質の分泌増加
要は、「なんか気持ちいい」には、ちゃんとした理由があるってことなんです。
そしてすべり症のような慢性の痛みを抱えている人ほど、この“気持ちよさ”に敏感になるべき。
痛みで緊張しきった身体に、「もう力抜いていいよ」と教えてあげる時間が、どれだけ貴重か…想像してみてください。
気功は「感じる力」を取り戻すトレーニング
私たちは大人になるにつれて、どんどん“身体の声”を無視して生きるようになります。
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疲れていても、無理して働く
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痛くても、「まだイケる」と耐える
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スマホやPCばかり見て、“自分の身体感覚”から離れていく
気功は、その逆を行く方法です。
動きは小さくても、呼吸は浅くてもいい。大切なのは、「今、自分の身体がどうなっているかを感じること」なんです。
すべり症で苦しんでいるあなたが、「痛いから、動けない」ではなく、
「痛いけど、自分の中でできることがある」と思えるようになるための最初の一歩。
それが、気功なんです。
次章では:すべり症に効く!? 東洋医学×気功のしくみを徹底解剖
「気功がよさそうなのは分かった。で、すべり症にどう効くの?」
そんな疑問に次章でしっかり答えていきます。
背骨・神経・筋肉と「気」のつながりを、わかりやすく解説しながら、
“本当にセルフケアとして活用できるのか?”を深掘りしていきます。
第4章:すべり症に効く!? 東洋医学×気功のしくみを徹底解剖
背骨は「気の通り道」だった!
東洋医学では、人の体には「経絡(けいらく)」と呼ばれる“気の通り道”が張り巡らされているとされています。
そのなかでも、背骨のラインに沿って走る「督脈(とくみゃく)」は、全身の“陽の気”を統括する超重要ルート。
この督脈が滞ると——
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筋肉がこわばる
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神経伝達が鈍る
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自律神経が乱れる
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背骨のゆがみやズレが悪化する
つまり、すべり症で起きる「ズレ」「痛み」「しびれ」などの不調は、この“気の大動脈”が詰まり気味になっているサインとも言えるんです。
そして、気功はこの督脈を“セルフで整える方法”のひとつなんです。
「気の流れ」と筋肉・神経のバランス
現代医学的に見ても、背骨周辺の筋肉(脊柱起立筋など)は、自律神経と密接に関わっています。
ストレスがかかれば固くなり、固くなれば神経を圧迫し、痛みが出る。これはもう、すべり症の症状そのものですよね。
東洋医学はここに「気の流れ」という概念を加えます。
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気が巡っていれば、筋肉は柔らかく、血流もスムーズ
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気が滞ると、筋肉は固まり、神経の働きも鈍くなる
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結果、痛みやしびれが発生しやすくなる
この“目に見えないけれど感じられるレベル”での不調に働きかけられるのが、気功の大きな強みなんです。
背中の“硬さ”が気の滞りを招くメカニズム
すべり症の人に共通する身体の特徴のひとつに、「背中がカチカチに固まっている」という点があります。
触ってみてください。肩甲骨の間や腰の少し上、まるで鉄板みたいに硬くなっていませんか?
これは、単なる筋肉疲労ではなく、「気が流れないことで、血や水分も停滞し、組織が固まっている」状態。
さらにこの硬さが、骨格の歪みや可動域の低下につながり、すべり症を悪化させていく…という悪循環に。
気功はこの“カチカチ状態”を、ゆるやかにほどいていくことができます。
マッサージのように外から押すのではなく、内側から緩めていくイメージです。
気功で血流・神経伝達が整う理由とは?
ゆっくりとした動作、深い呼吸、そして身体の内側に意識を向ける。
この一連の流れが、副交感神経を活性化し、全身をリラックスモードに切り替えるんです。
副交感神経が優位になるとどうなるか?
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筋肉がゆるむ
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血管が広がり、血流が改善する
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神経伝達がスムーズになり、痛みが和らぐ
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呼吸が深まり、酸素がしっかり行き渡る
つまり、気功は気の流れを整えながら、実は自律神経・血流・筋肉バランスも同時に整えてくれる総合ケアなんです。
これって、リハビリや薬だけではカバーしきれない領域。
まさに“足りなかったピース”になる可能性を秘めています。
骨を動かすのではなく、整える準備をする
よく誤解されるのが、「気功で骨のズレを治す」と思われがちな点。
実際、骨の位置を直接的に戻すことはできません。
でも、ズレを招いている“筋肉・気・神経のゆがみ”を整えることで、骨が自然に戻りやすい環境を作ることは可能です。
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背中がゆるむ
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呼吸が深まる
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重心が安定する
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姿勢が整う
これだけでも、すべり症の症状はグッと軽くなる可能性があります。
気功は「骨を触らずに、骨が居心地よくなる環境をつくる」——そんなアプローチなんです。
気功は“脱・依存”の第一歩
痛みが長引けば長引くほど、「誰かに治してもらう」気持ちが強くなります。
でもそれって、どこかで「自分の体にあきらめてる」ことでもあるんですよね。
気功のすごいところは、自分の手で、自分の身体を整えていける感覚を取り戻せるところ。
「今日はちょっと腰が重いな」→「じゃあ、あの動きしてみよう」
「呼吸が浅くなってるかも」→「気功の呼吸法やってみよう」
そんなふうに、痛みや不調を“受け身で耐える”のではなく、“自分で整える”というマインドに変わっていけるんです。
次章では:1日10分から!今日からできる“気”セルフケア入門
さて、理論はもうバッチリですね。
次はお待ちかね、「実際にやってみる」フェーズです!
次章では、初心者でもすぐできる、すべり症の人向けの気功セルフケアを、具体的にご紹介します。
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朝・昼・夜に分けたおすすめルーティン
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呼吸と意識の使い方
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続けるコツと注意点 など
「気功って実際、何をするの?」という疑問にしっかり答えていきます!
第5章:1日10分から!今日からできる“気”セルフケア入門
「気功って実際、どうやるの?」に答えます
ここまで読んできて、「なるほど、気功ってすごいかも…」と思っていただけたなら、もう半分成功です。
でも、「で、実際なにすればいいの?」というのが本音ですよね。
この章では、すべり症に悩む方でも無理なくできる、気功の基本ルーティンをご紹介します。
しかも、1日たった10分でOK。場所も器具もいりません。
朝・日中・夜と、時間帯ごとのセルフケア例も用意しました。
あなたの“痛みに向き合う時間”が、“自分を整える時間”に変わります。
朝起きてすぐ:気を巡らせる“立つだけ気功”
【目的:1日の気の巡りをスムーズにし、腰の負担を軽減】
「立禅(りつぜん)」の基本ポーズ
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足を肩幅に開いて立ち、膝は少し緩める
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両腕は自然に前に出し、円を描くように軽く曲げて構える(空気を抱えるような感覚)
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背筋をスッと伸ばす(でも力まない)
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目は半眼、口は閉じて鼻呼吸
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ゆっくり5分〜10分、そのまま静かに立ち続ける
最初は「これで意味あるの?」と思うかもしれませんが、慣れてくると内側のバランスが整う感覚がわかってきます。
ポイントは、“何かをしようとしないこと”。
立つ。ただそれだけ。でも、内側では確実に「整う」が進んでいます。
デスクワークの合間に:背骨をゆるめる呼吸法
【目的:日中に固まりがちな背骨・腰をゆるめて“気”を通す】
「脊柱ゆらし呼吸法」
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椅子に浅く腰かけ、背筋をラクに伸ばす
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両手を太ももに軽く置く
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息を吸いながら、ゆっくりと腰を前に傾ける(猫背にならないように)
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息を吐きながら、背中を丸めるように戻す
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この動きを、呼吸に合わせて5〜10回ゆっくり繰り返す
この呼吸法は、背骨周りの筋肉をゆるめながら、「気の通り道(督脈)」を刺激するシンプルかつ効果的な方法です。
忙しい合間でもできるのが嬉しいポイント。
「なんか腰が重いな…」と思ったら、1分だけでもやってみてください。
寝る前:神経を鎮めて眠る“気の整理術”
【目的:副交感神経を優位にし、眠りと回復力を高める】
「気を下ろす瞑想」
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仰向けに寝て、両手はお腹の上に
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目を閉じて、ゆっくり腹式呼吸(息を吸う時お腹を膨らませる)
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吐く息と一緒に、「気が下に降りていく」イメージを持つ(頭→胸→お腹→腰→脚)
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10呼吸ほど続ける
この“気を下ろす”感覚は、実は東洋医学でとても大切な考え。
頭に気がのぼっていると、眠れなかったり、身体が緊張したりします。
逆に、気が下がってくると、自然と体も心も「OFF」モードに入っていけるんです。
寝る前にスマホを見ていた時間を、ちょっとだけ「自分に気を向ける時間」に変えてみませんか?
気功を続けるためのコツと、やってはいけないこと
● 続けるコツ
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「効果を求めすぎない」:すぐに痛みが取れると思うと、挫折しがちです
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「少しの時間でもいい」:1分だけでも、呼吸を整えるだけでもOK
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「記録をつける」:今日はどこがゆるんだ?何が変わった?をメモに残すと実感しやすい
● やってはいけないこと
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力任せに動く(気功は“ゆるめる”が基本です)
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痛みを我慢して無理に動く(不調が悪化します)
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他人と比べる(気功は“自分との対話”の時間です)
気功は、「頑張らない練習」。
やさしく、自分の身体に寄り添うように行うことで、内側からゆっくりと整っていきます。
小さな“気”の積み重ねが、大きな変化を生む
最初は「なんとなく気持ちいい」で大丈夫です。
毎日ちょっとずつ“気を感じる時間”を重ねていくと、ある時ふと、「あれ?今日は腰が軽いかも」「朝の目覚めが違う」といった変化に気づくはず。
それが、“自分の力で整った証拠”です。
次章では:東洋医学の視点で見た“すべり症になりやすい人”の共通点
では、なぜすべり症になる人、ならない人がいるのか?
どんな体質や生活習慣が、すべりやすい腰をつくってしまうのか?
次章では、東洋医学の“体質診断”の視点から、すべり症になりやすい人の共通点を徹底解説していきます。
自分を知ることで、予防や再発防止にもつながっていきますよ。
第6章:東洋医学の視点で見た“すべり症になりやすい人”の共通点
「なんで私だけ…」その疑問、東洋医学なら説明できます
すべり症と診断されたとき、多くの人がこう思います。
「同じような生活してる人は山ほどいるのに、なぜ自分だけが?」
「年のせい?運動不足?それだけでこんなに痛くなる?」
実はこれ、東洋医学のフィルターを通すととてもシンプルな答えが返ってきます。
「すべり症になりやすい“体質”の人がいる」という考え方です。
西洋医学では見えにくい“その人全体のバランス”を診ていく東洋医学だからこそ、すべり症になりやすい傾向や背景が見えてくるのです。
「腎」が弱い人に多い?——東洋的体質チェック
東洋医学で「腰」や「骨」と深く関わっているのが、「腎(じん)」という臓腑です。
この「腎」は西洋医学の腎臓とはちょっと違い、生命エネルギーの貯蔵庫のようなもの。
腎が弱るとどうなるか?
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腰がだるい、力が入らない
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足腰が冷える、むくむ
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夜中にトイレが近い
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白髪が増える、歯が弱る
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集中力が続かない、老けた気がする
これ、全部「腎虚(じんきょ)」のサイン。
そしてこの腎虚タイプの人は、すべり症になりやすいとされています。
つまり、骨のズレや痛みの前に、「エネルギーの貯金切れ」が起きていたというわけですね。
気が上がりすぎている?ストレスとの関係
すべり症の人にもう一つ多い傾向が、「ストレスで常に体が緊張している」状態。
東洋医学では、ストレスは「肝(かん)」という臓腑に影響を与えると考えられています。
肝がうまく働かないと「気が上にのぼる」現象が起きやすくなり、
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肩や首がパンパンに張る
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頭に血がのぼりやすい(怒りっぽい、のぼせる)
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呼吸が浅い、ため息が多い
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下半身が冷える、だるい
といった症状に。
これが続くと、上半身ばかりが緊張して、腰や下半身が“気の空白地帯”になってしまうんです。
つまり、「腰に力が入らない」ではなく、「腰まで気が届いてない」という視点。
これ、目からウロコじゃないですか?
食生活・運動・感情、意外な落とし穴
「健康に気を使ってるのに、なぜ腰が悪くなるんだろう…?」という人ほど、意外な盲点を見落としていることがあります。
● 食生活編
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冷たいものばかり摂っている → 腎を冷やしてパワーダウン
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甘いものが多い → 脾(ひ)を弱らせ、筋肉がたるむ
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極端なダイエット → 血が不足し、筋肉や骨がもろくなる
● 運動編
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ハードな運動ばかりで“ゆるめる時間”がない
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逆にまったく動かないで血行が滞っている
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体を鍛えているのに、呼吸が浅く「気」が巡っていない
● 感情編
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我慢しがちで、感情が内側にこもりやすい
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頭で考えすぎて、体の声を無視してしまう
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自分より人のことを優先しすぎて、気が枯れている
どれも、「意識してなかったけど、当てはまるかも…」という人、多いのではないでしょうか?
あなたの「腰」だけの問題じゃないかも
すべり症は「腰の骨のズレ」ですが、その背景には全身のエネルギーバランスの乱れがあります。
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腎のエネルギー不足
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肝のストレス反応
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脾の弱さによる筋肉のたるみ
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気の偏り(上にばかりのぼって下に届かない)
こうした“見えない原因”が積み重なって、最終的に「腰のすべり」として表に出てきただけ。
だから、骨だけを見ていても、再発を繰り返したり、根本解決につながらなかったりするのです。
東洋医学では、「症状は体からのメッセージ」と考えます。
すべり症は、「そろそろ身体を整えて」と言っているサインかもしれません。
体質を知ることは、再発予防につながる
気功や東洋医学的セルフケアのスタートは、「自分を知ること」です。
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どんな時に腰が痛くなる?
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季節や天気、食べ物で変化する?
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今、自分の“気”はどこに滞っている?
こうしたセルフチェックを通じて、自分の傾向やクセを知ると、気功の効果もグッと高まります。
“気”は意識を向けたところに流れる。
つまり、自分を知ることが、そのまま整える力につながるんです。
次章では:病院に行きながら、自然治癒力を高める方法という選択肢
さて、ここまでで「すべり症を“整える”という発想」はかなり深まったはずです。
でも、「東洋医学や気功って、結局それだけで治るの?」という疑問も出てきますよね。
次章では、西洋医学と東洋医学をどう共存させるか?
病院に行きながら、自然治癒力を高めていく“ハイブリッドなケア”について、現実的なアプローチをお話しします。
第7章:病院に行きながら、自然治癒力を高める方法という選択肢
「東洋か、西洋か」ではなく、「どちらも使う」時代へ
すべり症と診断されたとき、多くの人が抱くのがこの悩み。
「病院に通ってるけど、よくならない」
「東洋医学や気功をやってみたいけど、西洋医学と両立できるの?」
「先生に相談したら、止められそうで言えない…」
その気持ち、すごくわかります。
でも安心してください。今や多くの人が、西洋医学と東洋医学を“併用”しているんです。
大切なのは、“どちらが正しいか”ではなく、
「今の自分に何が必要か?」を見極めて、必要なものを組み合わせること。
これはもう、“自分の体の主治医は自分”という時代の考え方です。
西洋と東洋の“ハイブリッドケア”という発想
すべり症の場合、西洋医学が得意なのは以下のような部分です。
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骨の状態を正確に画像診断する
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急性の強い痛みに対処する(薬や注射)
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神経障害やしびれの有無を見極める
-
必要な場合、外科的処置が可能
一方、東洋医学や気功が得意なのはこういった部分。
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症状の“原因となっている体質”を見つける
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慢性化した痛みや不調に対する“底上げ”
-
全体のバランスを整え、再発を防ぐ
-
呼吸・姿勢・感情などの“日常的ケア”
つまり――
西洋=問題を特定し、即時対応する“消防隊”
東洋=地盤を整え、自然と安定する“造園師”
そんなイメージで両方を活用すると、体は確実に変わっていきます。
薬やリハビリにプラスできる気功の役割
「薬を飲みながらでも気功ってできるの?」
→ 答えはもちろん YES!
むしろ、気功は薬の“効き目”をサポートする可能性すらあります。
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呼吸と血流を整えることで、薬の巡りがスムーズに
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自律神経が整うことで、痛みへの感受性が下がる
-
体の緊張が取れて、リハビリの効果もUP
気功はあくまで「体の流れを整える」セルフケアなので、副作用の心配がほとんどなく、安全に併用ができるんです。
しかも、通院のスキマ時間や自宅で“自分で”できるという点も大きなメリット。
それは、「治してもらう」から「自分で整える」へのマインド転換にもつながります。
「治す」から「整える」へ——再発しにくい身体へ
すべり症に限らず、腰の不調は“一時的にラクになっても、またぶり返す”というケースがとても多いです。
これ、なぜかというと、「症状」だけを見て、「身体のクセ」まで整えていないからなんです。
東洋医学の視点を取り入れたセルフケア——とくに気功のような“習慣として取り入れやすい方法”を続けていくと、
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姿勢のクセが自然に変わってくる
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呼吸が深くなり、筋肉の緊張が取れる
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疲れが溜まりにくくなり、痛みが出にくい体に変わる
結果、病院に頼る頻度が減り、「自分で管理できる体」になっていきます。
それはまさに、再発しにくい身体=“整った身体”を手に入れるということ。
実践者の声とQ&A:よくある疑問に答えます
ここで、実際に東洋医学&気功を取り入れた方の声を少しだけ紹介します。
*「病院の治療に限界を感じて、気功を始めました。1ヶ月で腰の重さが減って、今では薬の量も減らせています」(60代女性)
*「最初は半信半疑でしたが、1日10分の気功がルーティンになって、今では気持ちまで前向きに」(50代男性)
こんな質問もよく聞かれます:
Q. どれくらいで効果を感じますか?
→ 個人差はありますが、1〜2週間で「なんとなく調子がいい」感覚が出る人が多いです。まずは“続ける”ことを意識してみてください。
Q. 西洋医学の治療をやめるべきですか?
→ やめなくて大丈夫です! どちらも“補い合える関係”なので、医師と相談しながら、少しずつ生活に東洋医学をプラスしてください。
最後に:痛みの中にも、「自分を整えるチャンス」はある
すべり症の痛みは、たしかにしんどい。
だけどそれは、あなたの体が「今までのやり方ではもう限界だよ」と教えてくれているサインかもしれません。
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体を感じる
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気を巡らせる
-
呼吸を深める
-
自分にやさしくなる
これらはすべて、気功を通して得られる“身体と心の再教育”です。
治すというより、整える。
我慢するのではなく、寄り添う。
その先にあるのは、「もう腰をかばわなくていい毎日」。
この記事が、あなたのセルフケアの第一歩になれば、心からうれしく思います。