鉄剤を飲んでも改善されない貧血。原因は鉄の吸収率の低下
貧血が続いていた高校3年生の女の子の症例です。
症状
フェリチンの値が4で(女性の基準値は10〜80)
医師から「これでは辛いよね」と言われ、鉄剤を処方され飲み始めた。
が、貧血は改善せず、吐き気下痢や胃腸に痛みなどの副作用が強く出たため鉄剤を飲むのを中止した。
その後、症状が少しずつ悪化してこちらに来院。
その他の症状:
もやがかかっている感じ
疲れやすい
倦怠感
頭が常に重い
集中力の低下
股関節周りが痒い
今回の可動域検査
■頭が重い
■首・仙腸関節・股関節の動きが悪い
■お腹に圧痛がある
今回の調整
貧血の原因は?
→小腸
→マンガンソーファー(鉄の吸収率促進)
これで再検査。
頭が重いのは半減、股関節の動きも半減。
他はかなり改善しました。
頭が重いのを解消するには?
→心包経
→ストレス(受験勉強)
→トラウマ(12歳・・・体調が悪くずっと寝ていてつらかった)
→マヤズム(乾癬…胃)
これで頭が重いのはほぼ解消。
股関節の動きをよくするには?
→前仙腸靭帯
→薬害
→卵巣堤索(卵巣を支える靭帯)
立ってもらうと目の前のもやが消えて明るくみえるようになったそうです。
解説
この方は、小腸のはたらきの低下や、鉄の吸収を促進するティッシュソルトの問題で、食品や鉄剤から鉄分を吸収することが出来なくなっていました。
鉄剤を飲んでも貧血が改善されない方は、この方のように体が鉄分を吸収できなくなっている可能性があります。
その状態で鉄剤を沢山飲んでも、副作用ばかりが強く出てしまいます。
鉄剤の飲み方については、
「今は内臓が鉄を吸収できない状況なので、あと何回か来院してくれたら内臓が元気になって鉄の吸収率が元に戻ってくるから、それからまた飲んでみて」
と指導しました。
※検査結果は、あくまで筋力検査での反応です。
※まずは医師にご相談ください。