だるい・疲れた・帰りたい…慢性的につらい時のチェックリスト6つ

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


毎日バリバリやる気をみなぎらせていきたいところですが、なかなかそうはいかないもの。

時々は落ち込んだり、うまくいかなくてイライラすることがあるのは当たり前ですよね。

でも、毎日「疲れた」「だるい」と感じたり口癖になっていたら要注意。

慢性疲労をはじめとした、辛い状態を当たり前にしてしまっているかもしれません。

 

慢性的につらい状態

心と体が慢性的につらい状態は、いくつかの状態に分類されます。

その中でもまぎらわしい<慢性疲労>と<慢性疲労症候群>について挙げていきます。

 

慢性疲労

疲労とは、心と身体にかかったストレスを感じている状態。

夏バテのようにひと夏という時間をかけて出てくるものもあれば、筋肉痛のように翌日~数日後に出てくるものもあります。

通常、このような疲労は眠る・休むといったことでキャンセルされるようになっていますが、キャンセルしきれなかった疲労が蓄積されていったものが慢性疲労です。

慢性疲労は体・脳・心の機能全体を低下させます。結果、だるさ・めまい・コリや痛み・やる気が出ない・感情のコントロールができないといった状態を引き起こします。

 

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは、体と心(思考)に激しい疲労を感じ、それが6カ月以上続いている状態のこと。

疲労が蓄積されてなる慢性疲労とは違い、比較的急激に引き起こされるとされています。

 

■体…微熱やのどの痛みなどのカゼのような症状・筋力の低下・むくみ・睡眠障害・頭痛・体温調節ができない(暑さ寒さに弱くなる)・免疫力の低下など

■心…思考力の低下・憂鬱・不安・感情のコントロールができない

 

このような症状を伴います。

原因はハッキリとわかっていませんが、体に「休め」というシグナルとして出される疲労感が過剰になることが一因と言われています。

 

つらい時にチェックしておきたい項目6つ

心と体が慢性的につらい時は、何かしらのストレスや無理が、かかり続けている可能性があります。

それらの無理やストレスをあぶりだすためのチェック項目を作りました。

 

①甘いものを毎日摂っていないか

甘いもの・精製炭水化物・お酒といった糖類は、心と体に大きな負担をかけます。

■血糖値の乱高下によるイライラやストレス

■すい臓・腸・肝臓・副腎への大きな負担

■麻薬並みに強すぎる脳への快感・中毒性

■炎症(ケガ・捻挫・ニキビなど)をひどくする

■コレステロールよりも血圧に悪影響を及ぼす

特に甘いもの(砂糖・ハチミツ・メープルシロップなど)は、いわば劇薬。ストレス解消のテコ入れとしてたまの楽しみには良いのですが、毎日摂っていると脳が中毒状態になり、正常に機能できなくなってしまいます。

お料理に使う砂糖の量にも気をつけましょう。

 

②天然×土地×季節のものを食べているか

加工されたものや時季外れの食べ物は、栄養やパワーが低下している場合があります。

■住んでいる土地やそこに近い場所でとれた

■旬の野菜や魚を

■あまり手間をかけすぎず(加工しすぎず)

■天然の塩・昔ながらの作り方をした味噌・醤油を使う

こういったポイントを抑えた食事をしていると、体に必要な栄養素を補いやすくなります。

毎食は難しいかもしれませんが、一日一食だけでも摂っておくと体が変わってくるのを感じられます。

 

③やるべきことから目を逸らしていないか

片付けるべき書類・かけるべき電話・部屋の掃除など、「やらないといけないけど後回しになっているもの」は、意識の隅で延々とプレッシャーをかけ続けます。

お給料から天引きされる税金のように、日々エネルギーを吸い取っていくのです。

「やらないといけないな~」と思っていることは、できれば思い立ったその時に片付けてしまいましょう。

 

④言いたいことを飲み込みすぎていないか

言いたいことを我慢しすぎていると、ストレスがかかることはもちろん、甲状腺に悪影響を及ぼします。

思ったこと全てを口に出す必要はありませんが、毎度毎度言いたいのにガマンしていること・言えずにいることがあれば、思い切って伝えてみましょう。

「言いたいことを言ったらトラブルになってしまう」と感じるかもしれませんが、そういった場合の原因は、伝えた内容ではなく伝え方に問題があることがほとんどです。

例えば、相手のすることに困っている時は、

■相手に対して好意や敬意があること

■相手そのものではなく、相手の言動でちょっとした引っ掛かりを感じること

■具体策の提示(「~~してくれるとすごく助かる!」)

■伝えたあとの感謝の言葉(「聞いてくれてありがとう」)やフォロー

こういった点をおさえて報・連・相を行うと、ストレスがぐっと軽減されます。

 

⑤イヤなことを頭の中で繰り返し再生していないか

ストレスを溜めやすい人には、イヤなことを頭の中で何度も再生し、イヤな気持ちを繰り返し味わう傾向があります。

人の頭は、考えている事と実際に今起こっていることの区別がつきません。その時感じている感情がすべてなので、イヤなことを思いだしてイヤな気持ちになることは、実際にイヤなことが起こっているのと同じだけ心身にストレスをかけてしまいます。

イヤなことを思いだしそうになったら、手をパンパンと叩いて「はい、おしまい!」と宣言しましょう。

 

⑥自分にウソをついていないか

<理想の自分>と<本来の自分>は食い違うことがあります。

外でバリバリ仕事をこなすキャリアウーマンに憧れているけど、最も自分らしく健康でご機嫌でいられるのは家の中をキレイに整えて煮込み料理を作るゆったりした時間…ということもあります。

また、「これはやらないといけないことだから」「これが普通だから」という自分の周囲のモノサシだけで判断していると、自分が本当は何を求めていて何に向いているか、わからなくなる場合もあります。

■今、自分はだいたいご機嫌で健康でいるか?

■明るい未来を思い描けるか?

■仕事なら、やりがいと対価をきちんと得ているか?

この3つを確認すると、自分の本来のかたちに沿っているかが把握できます。

 

見えないストレスを減らして、慢性的なつらさを改善しよう

慢性的な辛さの原因が分かっている場合、対処はしやすくなります。

問題は「なんでだかわからないけど、つらい」という場合。知らず知らずのうちにストレスや無理をしていて、しかもそれを当たり前だと思っている可能性があります。

辛い思いをすることは当たり前ではありません。

また、楽をすることと楽しく生きることもイコールではありません。楽をしているつもりが、逃げることで自分にストレスをかけている場合もあります。

まずは、何が自分にとって疲労感の原因になっているのかを確認するところからはじめてみませんか?