長引く咳は「言いたいけど言えないことが溜まってる」サイン?

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


風邪やインフルエンザが流行していますね。

常若整骨院にいらっしゃっているお客様からも「インフルエンザと診断されたので、しばらく外出できません…」というお知らせをチラホラいただいています。

 

風邪やインフルエンザで定番の症状のひとつが咳。

咳自体は、ノドの免疫が異物を押し出そうとする健全な反応です。

けれど余りにも咳が長く続いているようなら、別の原因がひそんでいるかもしれません。

 

東洋医学でみる咳

東洋医学には、人体や感情、季節など、全ての物を木・火・土・金・水のいずれかの属性に分類する五行学説という考え方があります。

咳に関わってくるのは、このうちの<金>

金には、

■肺

■大腸

■鼻

■皮膚

■悲しみや寂しさ、後悔、諦め

■免疫や排泄

などが当てはまります。

 

カゼをひくと鼻水や咳が出ますよね。

これは鼻や肺(ノド)にある免疫が異物を排除しようとするから。

実は、異物として判断されるのはウイルスや菌だけではありません。

 

■言いたいことを言えない状態

■悲しみを表現できない状態

■「どうせわかって貰えない」と周囲に心を閉ざした状態

■自分の意思を無視され、周囲に流されてしまっている状態

 

こういったことも、心身に異物を抱えている状態なのです。

とくに「言ってもどうしようもないし」と言いたいことを言えずにいると、頭は仕方がないと思っていても、身体は「早く吐き出してしまわなければ!」と反応します。

すると、言えない事を抱え込んでいる間中、咳がコンコンと出続けることになってしまうのです。

 

長引く咳、ストレス性の咳を整えるには?

咳を軽減したい時は、上記の<金>を整えることが有効です。

 

身体的な部分なら、

■腸に負担をかける食べ物(砂糖・人工甘味料・小麦粉・食品添加物など)を減らす

■腸をいたわる食べ物(昔ながらの作り方をした味噌・醤油・梅干し・きちんと発酵した漬物など)を摂る

■肌触りの良いコットンやシルクなどの下着をつける

■肺の経絡を整える、手の親指に触って深呼吸を2回する

■尺沢(肘を曲げてできるシワの上、中央から指2本分外側)にお灸をする

 

精神的な部分なら、

■言いたい事をやわらかい言葉にして伝える

■ノートに思っていることをぶちまける。書き出したら破って捨てる。

■10秒吐いて5秒吸う深呼吸を2分~行う。

■カラオケなどで大きな声を出す

■泣く

などが有効です。

 

咳はココロの排泄&心身からのサイン

乾燥・菌・ウイルスなどで、咳が出やすい冬。

けれどあまりに咳が長引くなら、もしかしたら「言いたいことを言えない」というストレスによるものかもしれません。

言いたいことを吐き出すのが今すぐは難しくても、ノートに書き出してアウトプットしたり、肺とつながっている腸をケアするなどで軽減していくことができます。

症状は、あなたの心身からの「今のやり方だと立ちいかなくなっているよ」というメッセージ。

時には頭で考えすぎるのをやめて、身体の声に耳を澄ましてみてくださいね。