人前で声が出ない、おねしょ…過緊張が引き起こすお子さんのお悩み

child_4

「おねしょを頻繁にするから、お泊りに行けなくて」

「普段は大丈夫なんだけど、人前で発表する時に声が出なくなる」

近頃、こういったお悩みで来院されるお子さんが増えています。

年齢に関わらず、そういったお子さんのお身体を拝見してみると、肩首や骨盤が緊張でガチガチ!半面、内臓は力が入らずフニャフニャしていたり、むくんでパンパンになっていることが多いのです。

これは普段から緊張している人の特徴。

大きくなってきてもなかなか改善しない夜尿症や、人前で声が出なくなったりどもったりする吃音は、過緊張が原因かもしれません。

 

実例:12歳・男性

4196141b44c1ac597ea2fb9883d7793a_s

人前で発表する時に声が出なくなる、というお悩みで来院された12歳の男の子。

普段喋る時は何ともないのに、大きな発表会などで大人の前に立つと、「喋ると泣き出しそうで」声が出なくなってしまうそうです。感情の起伏が激しくイライラしてしまうことに、自分でも戸惑うとのこと。

お話をうかがってみると、以前もたれていた担任の先生がとても厳しく、生徒が泣き出すまで叱っていたそうですが、お父さんお母さんは「それで当たり前」と受け止めていたそうです。

また、小さい頃からスポーツをしていて、休日も練習試合などが多いそうです。

 

お体をみてみると、神経のはたらきが現れやすい首や頭、骨盤がガチガチ。全身がむくんでパンパンになっています。

過度の緊張状態が続いていることがうかがえました。

ガチガチになっている関節の動きをやわらかくし、内臓の調子を整えるように施術をしていきました。

「人前だけでなく普段から緊張状態にあることが大きな原因です。お父さんお母さんが味方でいてあげることや、家の中でリラックスできること、休みの日にしっかり休めることを大切にしてみてください」

とお願いしました。

 

後日来院されると、パンパンだったお顔や体形がシュッとスマートになっていました。

「先生や生徒が集まる場所での発表があったんですが、とくに問題なく喋れました」

とのことでした。

 

実例:9歳・男性

7467053d9d675fb287e9bb9a6c97b1cd_s

夜尿症に悩んで来院された9歳の男の子。

大丈夫な時な数日なんともないのだけれど、3日に1回程度のペースでおねしょをしてしまうそう。

お話をうかがってみると、お父さんが厳しいほうで、食卓でよく注意を受けるとのこと。

また、お父さんからお母さんに対しても厳しい言葉が飛びがちで、お子さんたちがお母さんを守るように反論することもあるそうです。

お体をみてみると、首まわりがガチガチ。お腹はやわらかく、力が入りにくい状態です。

神経の緊張をゆるめ、お腹周りの血流がよくなり自然な力が入るように整えていきました。

「食卓はリラックスするための場所です。そこで叱られるとご飯の消化も悪くなるし、ストレスがたまってしまいます。自分に向けられたものでなくても、人を注意したり攻撃するところを見るのも、お子さんにとっては心身に負担になります。お父さんに、もう少し穏やかにとお願いしてください」

とお伝えしました。

以来、回を重ねるごとにおねしょの頻度が減り、1カ月夜尿がない状態が続いています。

 

「力の抜き方がわからない」過緊張

27f08e077bedcdd3f8216a47ab7c6ec3_s

緊張することって誰にでもありますよね。

人体の生命活動を維持している自律神経は、緊張や活動をつかさどる交感神経と、リラックスや休息をつかさどる副交感神経が、

 

■筋肉

交感神経…緊張させて力が入りやすくする

副交感神経…ゆるめて力が入りにくくする

 

■心臓

交感神経…鼓動を速くする

副交感神経…鼓動をゆっくりにする

 

■呼吸

交感神経…気管を広げて息を吸う

副交感神経…気管を狭めて息を吐く

 

といった風に、バランスを取り合いながら身体を健康な状態に保っています。

 

しかし、日々の生活の中でストレスを感じることが多かったり、息を抜いてリラックスする時間が少なかったりすると、交感神経ばかりが働くようになってしまいます。

すると、筋肉がガチガチに凝ってしまったり、交感神経が集まっている首や胸のあたりが詰まった感じがしたり、息が浅くなったり、ドキドキしやすくなったり…ということが起きてきます。

この状態が続くと、力の抜き方がわからない=過緊張になってしまいます。

 

過緊張は、単なる体や心の緊張だけにとどまりません。

交感神経の疲れがさらなる自律神経の乱れを呼び、様々な不調を引き起こしてしまいます。

 

過緊張で、夜尿をや人前で言葉がでなくなる理由

kintyou-no-hyo

人の心と身体は、緊張とリラックスを行ったり来たりすることで、健康を保っています。

例えば、朝~夕方は緊張タイム。仕事や学校などで活発に動く時間帯で、心拍数も多く、筋肉も力が入りやすくなっています。

夜~朝にかけてはリラックスタイム。家でゆっくり過ごし、休息や睡眠をとりますから、心拍数は少なく、筋肉はゆるんで力が入りにくくなります。

 

が、普段から心身が緊張していると、夜になっても緊張が抜けず、うまく休息がとれずに疲労が蓄積されやすくなります。

すると、突発的なストレスがかかった時に対処しきれず、体調を崩しやすくなるのです。

 

過緊張が夜尿を引き起こす理由

尿をためる・出すといった働きをしているのが、膀胱括約筋です。

膀胱括約筋は、

交感神経…収縮する(尿を溜める)

副交感神経…ゆるめる(排尿する)

といった具合に、自律神経によって管理されています。

過緊張から自律神経が乱れると、膀胱括約筋のはたらきも乱れてしまい、おねしょの原因になってしまいます。

 

過緊張がから、人前で言葉が出なくなる理由

声を発することに関わる気道を動かしているのも自律神経です。

過度な緊張は、息をうまく吐けない=声をうまく出せないことにつながります。

「頭が真っ白になる」

「のどが動かない、声が出ない」

「言葉を発したら泣いたり叫んだりしてしまいそうで、何も言えなくなる」

などなど、人によって言葉を発せない理由はさまざまです。

共通しているのは、

「失敗できない」

「発言して、笑われたり叱られるのが怖い」

「正解を言わないといけない」

といった自分を緊張させてしまう考えグセ。

発表する時は多かれ少なかれそういった気持ちがあるものですが、声が出なくなるほど自分を追い詰めてしまっていることも一因。

これは、単に人前に立つ緊張だけでなく、普段から自分を緊張させるストレスがあるからです。

 

過緊張をゆるめておねしょや吃音をやわらげる方法

cd095409229e60b5332a3f4b5f32f7f0_s

過度な緊張は、生活習慣によってつくられています。

ですから、普段の生活を見直すことが王道であり近道。

①家庭をリラックスの場にする

②疲れる食べ物を減らし、栄養のある食事をとる

③スマホやタブレットの使用時間を半分にする

といったことがオススメです。

 

①家庭をリラックスの場にする

0db286237b2ae10f2e856ecf15ce99d7_s

お子さんが過緊張からくる夜尿や吃音、言葉が出なくなるといったことに悩んでいる時、一番に対処してほしいのは家庭の居心地です。

家庭はお子さんにとって(大人にとっても!)命の土台であり、心も体も安心してそこにいられる、ということが健康に直結しています。

 

■お父さんやお母さんが帰ってくるのが遅い

■勉強や生活について、厳しくチェックをされたり、怒られる

■お父さんやお母さんがストレスを抱えている、疲れている

■ご家族の中がギスギスしている(喧嘩、無視、つめたい態度、わざとらしい笑顔など)

■学校や習い事であった嫌なことを、おうちの人に言えない

 

上記を見直し、できるだけ皆がご機嫌でいられるように調整をしてみましょう。

とくに大人が疲れていると、お子さんにしわ寄せがいってしまいがち。

仕事や家事や育児に消耗し過ぎず、趣味や美容やリラックスタイムなど、自分のための時間を少しでも死守することで、結果的にお子さんの調子が整いやすくなります。

 

②疲れる食べ物を減らし、栄養のある食事をとる

pms_4 (1)

味はおいしいけれど、身体や頭が疲れてしまう食事が多いと、心身が緊張状態に陥りやすくなります。

■お菓子や甘い物(スナック菓子・チョコ・飴・ガム・グミ・和菓子・洋菓子・ジュース・スポーツドリンクなど)

■食品添加物が多いもの(インスタント・レトルト食品・スーパー等のお惣菜・コンビニご飯・外食など)

■小麦粉もの(パン・うどん・ラーメン・パスタなど)

■乳製品の常食(牛乳・ヨーグルト・チーズなど)

こういった食事が多いと、内臓が疲労したり、血糖値の乱高下でストレスを感じやすくなったりと、自律神経にとって大きな負担になります。

 

上記を減らしながら、

■家で手作りをする

■昔ながらの作り方をされた味噌・しょうゆ・みりん、岩塩や海塩などの天然塩を使う

■季節の果物や野菜や魚など、旬のものを食べる

■炭水化物:タンパク質:野菜を、だいたい1:1:1の割合で食べる(スポーツをしている人は炭水化物多め)

といった栄養のとれる食事を増やしていくと、疲労が抜けやすく、頭や身体がしっかりと働くようになっていきます。

 

③スマホやタブレットの使用時間を半分にする

minuku4

心身が出来上がっていく過程にあるお子さんにとって、スマートフォンやタブレットから発せられる電磁波や、次々に流れ込んでくる情報量は、かなり刺激が強いものです。

あまり長時間さらされていると、交感神経が刺激されすぎて緊張状態になりますし、さらにはスマホ依存症などの不調にもつながりかねません。

また、脳には処理できる情報の量に限界があり、それを超える量の情報がどんどん入ってくると処理落ち状態になってしまうことがあります。

判断力が落ちたり、やる気が出なかったりイライラする、気分にムラがある時は、とくにスマホやタブレットからは距離をとりましょう。

本を読む、工作をする、絵を描いたり塗り絵をする、音楽に合わせて歌ったり踊る、運動をする、散歩をするなど、とくに五感と身体全体を使う遊びを増やすこともオススメです。

 

心と身体をリラックスさせることがカギ

doubutu2

お子さんに多い、おねしょや人前で言葉が出なくなるといったお悩み。

日々の生活の中でストレスがかかり続けることによる過緊張で、自律神経が乱れてしまうことで引き起こされやすくなります。

■家の中をリラックスできる、居心地の良い場所にする

■自律神経を疲れさせる食べ物を減らし、栄養のある食事をする

■スマホやタブレットなど、脳を過度に興奮させるものと距離を置く

こういった対策で、過緊張をゆるめ、おねしょや吃音、言葉が出せないといったお悩みが改善しやすくなっていきます。

 

「自力だけでは不安だし、難しく感じる…」

という方は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。

一緒に元気な心身を取り戻していきましょう♪