福岡市早良区 線維筋痛症


線維筋痛症は以前から存在していた病気

体の広い範囲に発生する激しい慢性の疼痛とこわばり、激しい疲労や倦怠感・頭痛・頭重感・抑うつ気分・不安感や不眠など様々な自覚症状を伴うのが線維筋痛症です。
新しい病気と考える方も少なくないですが、別な病名で呼ばれていたものを統一したので、以前から存在していた病気なのです。
先に触れた自覚症状はあるのですが、様々な検査をしても明らかな異常が認められない原因不明で高い難治性の病気です。
日本では約200万人の患者がいると言われていて、男女比は1対5~8で年齢は30~50代と中年女性にシフトしています。
類似の病気として慢性疲労症候群があって、両者は互いに合併しやすく約3分の1に慢性疲労症候群の合併がみられるといわれています。

原因については、先にも述べたように残念ながら現在のところ不明です。
ただ痛みの原因は神経障害性疼痛のひとつと考えられていて、痛みを伝える神経が異常に活動することで、わずかな刺激でも痛みを過剰に感じる状態によるとされています。
また、手術・けが・強い身体的ストレスや精神的ストレスなどが発病のきっかけになりますし、日常生活の大きな出来事が病気の経過に対して影響を与えると考えられています。
症状の現れ方は、思い当たる原因がないのにしつこい痛みが起こって、やがてはその痛みが体の様々な部分に広がると共に、激しい疲労感や落ち込んだ気分などが起こります。
また、不安感・口や目の渇き・頭痛・頭重感・不眠・めまい・下痢や便秘・しびれ・関節痛・全身のこわばりなど、本当に多彩な症状を伴うといった特徴があります。
それから、リウマチなど他の病気に付随して起こってくることもあるのです。

治療の方法ですが、欧米では古くから知られている病気なので、様々な薬物療法と非薬物療法が実施されてきました。
薬物療法では、神経障害性疼痛にも有効と考えられることから、各種抗うつ薬と新型抗てんかん薬が用いられます。
また、抗不安薬や睡眠調整薬が併用されることもあって、日本ではノイロトロピンが基礎薬物として使用されていますが、通常の鎮痛薬は無効で麻薬などは限界があるとされています。
一方非薬物療法では精神療法としての認知行動療法、また有酸素運動が有効と考えられて実施されています。
その他には、鍼灸・整体・ヨガ・気功・マッサージなども有効と考えられていますが、見解については一定していません。
こうした治療を受けるに当たってまず重要なことは、確実な診断と病気を理解し受け入れることで、この点をしっかりと認識しておく必要があります。

思い当たる原因がないのに体の様々な部分に3ヶ月以上痛みがあって、しかしも疲労感や落ち込んだ気分など、痛み以外の症状もみられ病気と気づいたら、迷うことなく病院を受診することです。

それから日常生活をする上で注意したいことは、過度の安静は逆に病状を悪化させてしまう可能性があるということで、その為できる限り体を動かすことが大切です。
しかし翌日にまで疲労が残るのは良くないので、無理のない範囲での適度な運動が大切と理解しておくと良いです。

 

線維筋痛症を引き起こす要因

線維筋痛症で悩み、常若整骨院に来院されている方に共通しているのは、何らかの要因で神経が興奮状態になっている・神経過敏になっているということです。

■周囲に気を使いすぎている・他人の顔色を伺うクセがある

■仕事や家事などを抱え込み、忙しい状態が続いている

■常に不安や心配事が頭の中をぐるぐるしている

■いつも自分や周囲の足りない部分を責めたり、うまくいっていない部分ばかり見てしまう

■イライラしやすく、興奮して怒ったり暴言が口をついて出る

■過剰に興奮する趣味(対人ゲーム、格闘技、大音量の音楽など)を毎日やっている

 

また、高ぶった神経を休ませる時間が足りない方も多くみられます。

■睡眠時間が短い

■家庭内不和で、家でもリラックスできない

■身体は休んでいても、頭の中がアレコレ考えている

■趣味や遊びの時間、自分のためだけの時間が少ない

■向上心や「こうあらねばならない」という気持ちが強く、自分を追い込みがちで、休むことを良しとできない

 

線維筋痛症を改善するには

①神経を興奮させているものを減らす

②興奮した神経を休ませる

ということが有効です。

 

①神経を興奮させているものを減らす

■今までの生活が、自分の体質にとってはダメージが大きかったことを自覚する

■今抱えているタスクを紙に書き出し、優先順位をつけ、下から30%をカットするか人に任せる

■自分にも他人にも完璧を求めず、70%うまくいけばいいや、と基準をゆるめる

■他人の都合やご機嫌より、自分の都合やご機嫌を優先する

■家族内のゴタゴタは「どうしたらこの人と、お互い健康で仲良く生きて行けるだろう?」と考え、話をしてみる

■どうしても合わない人とは距離をとる

■不安や心配をリピート再生していることに気づき、「これは身体に悪いのでやめよう!」とストップし、代わりに「こうなったらいいな♪」という想像をしてニヤニヤする

■イライラしたりカッとしそうになったら、深呼吸して、怒りから5秒気を逸らす

■イライラの元(散らかった部屋、周りへの過剰な期待、コントロール欲)などを片付ける

■スマホ、タブレット、ゲーム等を触る時間を減らす

 

②興奮した神経を休ませる

■睡眠時間をいままでより15分~1時間長く確保する

■家が落ち着かない時は、カフェ、公園、ホテル、友達の家など、お外に安全な避難所を作る

■「それをしている間、何も考えなくていいこと」をする(編み物、ビーズ細工、映画館で映画を見る、パズル等)

■興奮する遊びを減らし、リラックスする遊び(読書、映画鑑賞、手芸、マッサージ、アロマ、お笑い、ヨガ等)を増やす

 

 

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※あくまで健康豆知識であり、内容を保証するものではありません