福岡市早良区 バセドウ病と状腺機能亢進症の原因

甲状腺ホルモンが過剰になるバセドウ病


甲状腺ホルモンが甲状腺から多量に分泌されることで、全身の代謝が高まる病気がバセドウ病で、甲状腺機能亢進症と同じ意味に使われますが厳密には異なるものです。
また無痛性甲状腺炎・亜急性甲状腺炎・機能性甲状腺腫でも甲状腺ホルモンが過剰になりますし、故意や事故で甲状腺ホルモンを過剰に摂取することでも甲状腺ホルモンが過剰になることがあります。
ですから、ここでは本質の病気に限って話を進行します。
発症する原因は、血液中にTSHレセプター抗体ができることで、この抗体は甲状腺の機能を調節する甲状腺刺激ホルモンの情報の受け手となるTSHレセプターに対する抗体です。
これが甲状腺を無制限に刺激することにより、甲状腺ホルモンが過剰につくられて機能亢進症が引き起こしてしまいます。
ただ、このTRAbができる原因に関してはまだ詳細は分かっていないのですが、甲状腺の病気は家族に同様の病気の人が多いことから遺伝的素因が関係しているとも考えられているのです。

発症すると甲状腺ホルモンが過剰になるために、全身の代謝が亢進して食欲が出てよく食べるのに体重が減ったり、暑がりになって全身に汗をかくようになったりするといった症状が起こります。
また精神的には、興奮して活発になるけど疲れやすくなって、動悸を1日中感じるようになるといった症状も見られるのです。
それから、手が震えて字が書きにくくなる、足や全身が震えるようになる、イライラして怒りっぽくなる、排便の回数が増えるなどといった症状も起こります。
大きさに違いはあるのですがほとんどの症例で軟らかいびまん性の甲状腺腫が認められるのです。
ただ発症すると眼球が突出すると良くいわれていますが、実際には5人に1人くらいしか症状として現れません。

バセドウ病の治療方法としては、抗甲状腺薬治療・手術・アイソトープ治療の3種類があって、通常は抗甲状腺薬治療をまず実施していきます。
これはチアマゾールやプロピルチオウラシルといった抗甲状腺薬で、甲状腺ホルモンの合成を抑える治療です。
薬を服用すると約4週間程度で甲状腺ホルモンが下がり始めて、約2ヶ月程度で正常になり自覚症状もなくなって完全に治ったようになります。
しかし、原因のTRAbが消えるには約2~3年程度必要で、TRAbが陽性の間は抗甲状腺薬を服用しみ続ける必要があるのです。

ただし、いつまでもTRAbが陰性にならない時には、甲状腺を一部残して切除する甲状腺亜全摘出術を行うか、放射性ヨードを投与して甲状腺を壊すアイソトープ治療をします。
どちらを選択するのかに関しては、甲状腺の大きさ・年齢・妊娠の希望などを考慮して決定することになるのです。
ちなみに、抗甲状腺薬は妊娠中であっても医師の指示のもとに服用することは可能です。
バセドウ病は女性では100人に1人の頻度でみられる疾患で、決してまれな病気ではないので、甲状腺専門医と相談しながら治療をすることをおすすめします。

 

バセドウ病の原因

当院に来院されるパターンとしては「頑張りすぎ」の方が圧倒的に多いです。
甲状腺は他の内臓を頑張らせる役目です。
頑張りすぎると内臓が疲れてきて頑張れなくなると最後は甲状腺が頑張ることになります。
甲状腺がこれ以上頑張れなくなってきたときに起きるのがバセドウ病となります。

なぜ頑張りすぎてしまうのか?
この根本の原因がどこにあるのかをカウンセリング・施術で突き止めていきます。

ストレス・考え方・生活習慣・食事に問題があると
↓
内臓が疲れる(甲状腺ががんばれと命令を出す)
↓
内臓ががんばれなくなると甲状腺ががんばる
↓
甲状腺ががんばれなくなるとバセドウ病