頭痛・不眠・イライラ…頭の緊張をゆるめるセルフケア4つ

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

秋も盛りを過ぎて、冬の気配がして参りました。

寒さが深まってくる頃には、

「頭が痛くて何もやる気が起きない」

「朝方、頭痛がして目が覚める」

「ソワソワして寝付きが悪い、眠れない」

といったお悩みで来院される方がグッと増えてきます。

 

この季節に頭痛や寝つきの悪さで悩むことが増えるのは、

 

ストレスや神経過敏で頭~首まわりが硬い

+

寒さで筋肉が緊張し、さらにガチガチになる

締め付けられた頭蓋骨がズレる

頭がガチガチ・眠れない・頭痛・首コリや肩コリ

 

…という流れのため。

それでは、どうやってこの憂鬱な頭のガチガチ感を打破すればよいのでしょうか?

 

頭のガチガチ度チェックリスト

頭蓋骨は28個のパーツが集まって出来ています。

パーツがきっちり組み合わさっていれば頭まわりはスッキリしていますが、パーツの継ぎ目にちょっとしたズレや隙間ができると、他の継ぎ目にも影響をおよぼし頭まわりがガチガチになってしまいます。

頭まわりがガチガチになると、むくみや痛み、リラックスできない、イライラするといった不調があらわれやすくなります。

 

  • 頭皮が硬く分厚い感じがする
  • 頭皮がブヨブヨしている
  • 頭皮が張り付いて動かない
  • 頭の骨がデコボコしているように感じる
  • 顔が以前に比べて骨ばった感じがする
  • 頬骨・エラ・顎などが以前より存在感がある

 

これらのチェックポイントに複数当てはまる方は、頭蓋骨がガチガチになっている可能性が高いといえます。

 

頭がガチガチになる原因

 

①ストレス

人間関係、仕事関係、金銭面、家庭内などで過剰なストレスが長期にわたってかかり続けると、心の状態を鼓動・血流・汗・体温などによって身体に反映する自律神経に大きな負担がかかります。

負担がかかった自律神経のはたらきが乱れると、脳は正しい動きをさせようと何度も何度も激しく指令を出すことになります。

すると、脳の周囲の筋肉や骨も疲労しやすくなり、頭のズレや硬さにつながります。

 

ストレスに耐える際に歯を食いしばってしまうことも、ダイレクトな影響を与えます。

顎関節のズレから頬骨や蝶形骨、側頭骨などへとズレが伝わっていきますし、顎の筋肉疲労やコリは頭全体のむくみにもつながります。

 

②神経過敏

神経過敏状態で、いつもイヤなこと・しなければならないことをグルグル考えていると、心身にストレスがかかり続けてしまいます。

 

・心配事が頭から離れない

・完璧主義で人や自分のアラが目に付く

・周囲の音や人の動きが気になる

・人の顔色を窺いがち

 

ストレスは①でお話したように頭蓋骨のズレ・ゆがみ・頭皮のむくみ・痛みなどを引き起こしてしまいます。

 

③甘い物や炭水化物のとり過ぎ

・甘い物(砂糖・ハチミツ・人工甘味料・ジュース・チューハイ・お菓子など)

・炭水化物(パンや麺類などの小麦粉モノ・白米・ジャガイモなど)

こういった糖質は、食べると一気に血糖値が上がります。

血糖値が上がる時は気分が良くなりますが、その後一気に血糖値が下がります(しかも、食べる前よりも低くなることも)。

するとイライラや不安を感じやすくなり、ストレスに過敏になってしまいます。

 

また、上がった血糖値をコントロールするのがすい臓や副腎。

副腎はストレス対処ホルモンの分泌も行っているため、糖の処理に追われて疲れてしまうとストレスを感じやすくなってしまいます。

 

ガチガチの頭をゆるめるセルフケア

頭をガチガチにするのは、ストレス・神経過敏・糖質のとり過ぎ・寒さなどです。

これらを出来る所からつぶしていくと、頭痛や眠れないといった症状をやわらげていくことができます。

 

①糖質を減らす

心身をストレスに弱くしてしまう糖質。

量を減らしたり、質を変えることで気持ちも頭もゆるみやすくなっていきます。

 

■料理に使う砂糖をみりんや甘酒に変える

■クッキーやチョコレート菓子を干し芋やドライフルーツ、ナッツ等に変える

■パンをご飯に変える

■毎日食べていたお菓子やパンを2日に1回、3日に1回にする

 

②とにかく紙に書く

頭の中でグルグルとうずまくストレスや心配事は、ノートやメモ帳に吐き出してしまいましょう。

「この紙の上では自分にウソをつかない」と決め、イヤなこと、不安なこと、悩んでいる事、考えている事、なんでも書きなぐります。

そして書き終わったら破って捨ててしまいましょう。

 

紙に書き出すことで、

■自分が何がストレスかがハッキリ自覚できる(誤魔化してストレスがわからなくなることが一番危険)

■「外に記録してあるなら脳内に保存しておかなくていいや」と脳がイヤなことを忘れやすくなる(同じことでグルグルしにくくなる)

■精神的な排泄になり、スッキリする

といった利点があります。

 

③頭蓋骨のセルフ調整

ストレスによる頭蓋骨のズレには、側頭部(側頭骨)やオデコ(前頭骨)のあたりからアプローチできます。

 

①指を両耳のうしろの出っ張りに、蝶がとまる位の力で触れる

②そのまま10秒かけて息を吐き、5秒かけて息を吸う

③おでこにも同じように触れ、深呼吸をする

 

これだけで、ガチガチの頭がゆるみやすくなります。

 

④とにかく温める

以上3つはガチガチ頭のベースを作る部分の対策でした。

ガチガチに拍車をかける寒さにもしっかり対抗していきたいですよね。

 

■ネックウォーマーやタートルネックの服で首回りを温める(寝る時もゆるめのものを着けるのがオススメ)

■レッグウォーマーや靴下で足首を温める(身体全体の巡りに直結します)

■お風呂上り、髪はしっかり乾かす(濡れたままでいると頭が冷えて硬くなりやすいです)

■カイロは心臓の裏(左肩甲骨)・おへその下・腰に貼る(巡りが良くなって温まりやすいポイントです。)

■毎日、湯船にしっかり浸かる(シャワーは身体を冷やします。軽く額が汗ばむまで浸かりましょう)

 

ガチガチの頭をゆるめて、心も体もリラックス♪

季節の変わり目は心身が疲れやすい時期です。

とくに秋、気温が下がって日照時間も短くなると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、イライラや気分の落ち込みも起こりがち。

ストレス・神経過敏・食生活といった症状のベース部分と、寒さというキッカケ部分の両方をケアすることで、ガチガチの頭もゆるみやすくなります。

ごはんもおいしく紅葉もうつくしい晩秋、リラックスした心身で楽しみたいですね。