眠れない・目が覚める。不眠は過敏になった交感神経が原因!
寝付けない、眠りが浅い、すぐ目が覚めてしまう…といった、いわゆる不眠の症状。
常若整骨院にも不眠で悩んでいる方は何人も来院されています。
不眠の原因は自律神経、中でも交感神経にあります。
ところで、「なぜ自分が不眠になったのか」「なぜ自分の交感神経に問題が発生したのか」考えてみたことはありますか?
眠れなくなる原因は交感神経
寝付けない・眠りが浅い・すぐ目が覚めるといったいわゆる不眠は、ほとんどの場合交感神経の亢進(働きすぎ)が原因です。
交感神経とは自律神経のうちストレスや緊張を担当する神経。リラックスを担当する副交感神経とタッグを組み、両方がバランスよく機能することで身体、ひいては生命活動がうまく行われています。
交感神経が働きすぎになると、
■胃の不調(胃もたれ、胃酸過多、逆流性食道炎など)
■腸の不調(下痢、便秘、肌荒れ、免疫力の低下など)
■筋肉の緊張・コリ(肩こり、首こり、背中のハリや痛み、腰痛など)
■神経過敏(頭痛、歯の痛み、ドライアイなど)
■睡眠障害(不眠、中途覚醒、寝つきが悪いなど)
■その他、自律神経系の症状(体温調整ができない、天気に体調を左右される、イライラや不安)
…などが起こりやすくなります。
どうして交感神経が働きすぎるの?
交感神経が働きすぎになってしまっている原因は、おおざっぱに言うとストレスです。
一言にストレスと言っても、好ましいストレスと不快なストレスがあります。
寝付けないパターンで言うと、
A:次の日の遠足が楽しみすぎて寝付けない
B:次の日の試験が心配で寝付けない
これはどちらもストレスによって交感神経が高ぶって寝付けない状態です。
Aのような好ましいストレスとしては、
■楽しみにしていることがある
■その日の出来事があまりにも楽しかった
■やりがいのある仕事のことをずっと考えている
…などが挙げられます。
Bのような不快なストレスとしては
■心配だったり行きたくない予定がある
■その日の出来事があまりにも大変だった
■つらかった仕事のことをずっと考えている
…などが挙げられます。
AパターンもBパターンも、オン・オフの切り替えが出来ていず、リラックスするべきベッドの中まで緊張感を引きずっている状態です。
こういった場合は「家に帰ったら仕事のことは考えない」「お風呂に入った後はとにかく心と体がゆるゆるするものだけに囲まれる」といった線引きをすることで改善できます。
しかし、特別な理由もないのに眠れない日が続いている方も多いでしょう。
それは日々の生活の中での小さな刺激が積もり積もって、交感神経が過敏になってしまっているから。
いわば交感神経ポイントが満タンになってしまった状態です。
溜めすぎてない?交感神経ポイントを上げるもの一覧
交感神経は刺激され続けると過敏になり、ちょっとしたストレスに反応してスイッチが入ってしまうようになります。
すると、本来副交感神経が働いてリラックス状態になるべき就寝時にも交感神経が働いてしまい、不眠を引き起こします。
交感神経への刺激=交感神経ポイントは、一定量が溜まると交感神経を過敏にします。
そんな交感神経ポイントを溜めるものは…
■スマホ、携帯電話、タブレット、パソコン
■テレビ、DVD、BD
■イヤな思い出を反芻する
■不安なことをアレコレ考える
■悪口や愚痴(言う・言われる問わず)
■お酒、コーヒー、お茶、ジュース
■食べ過ぎ、飲みすぎ
■発散できないままの怒り・悲しみ・不満・イライラ
■仕事や育児で慢性的に忙しい
こういったものが挙げられます。
交感神経ポイントは溜めないことが一番ですが、もちろん、これらが全くない人などいません。
ですから「溜まったらキャンセルする」ことが大切です。
■イライラすることがあったら、日記などに書いてこまめに吐き出す。
■沢山食べたり飲んだりした翌朝は食事を抜き、昼夜も軽めに済ます。
■スマホは寝室に持ち込まない。目覚ましなら目覚まし時計を買う。
■嫌なことを考えそうになったら、歌を口ずさんだり、ダジャレを考えてみる。
■ベッドに入ったら、5秒数えながら息を吐き、5秒数えながら息を吸う深呼吸をしばらくしてみる。
小さなことの積み重ねで溜まったポイントは、小さなことの積み重ねで解消していけます。
何をしてみる?不眠への対応策
「とにかく今眠れない状態をなんとかしたい!」
そう思ったら、まず頼るべきはプロの手です。
あなたはどんなプロを頼り、どんな対応策をとってもらっていますか?
病院でお薬を出してもらう
不眠に悩んだ時、最も多いのが病院で睡眠導入剤や安定剤を処方してもらうことではないでしょうか。
確かに、前述した「明日の遠足が楽しみで眠れない」「試験が不安で眠れない」といった一時的な不眠には、お薬は効果的です。
ですが、寝つきが悪い・夜中に目が覚めるといった状態が長く続いている場合、お薬だけでは難しい場合が多いのです。
まず、お薬で眠るということは、お酒をしこたま飲んだりバットで殴られて失神するのと同じ状態=自然な睡眠のように体や脳が休まっているわけではない、ということが理由のひとつ。
もうひとつは、お薬はあなたを無理やり眠らせはするけれど、あなたが眠れなくなった原因を改善しているわけではないからです。
お薬を飲むときは、「お薬がしてくれるのは対症療法、あくまでも一時的な措置である」ということをしっかりと念頭に置いておきましょう。
自律神経整体を受ける
常若整骨院でも行っている自律神経整体は、「なぜ不眠になったのか」「何が交感神経を高ぶらせているのか」「交感神経のスイッチが切れるようになるにはどうしたらいいのか」などを骨格・筋肉・神経・内臓・脳・経絡・ストレス・トラウマ・食生活などから探し、ピンポイントで施術します。
不眠でお悩みの方によく行う施術として、
■ストレス・トラウマの解放(ストレスを感じにくい心身を作る)
■交感神経・副交感神経のバランスを整える
■体の軸を整える(体が歪んでいると神経が圧迫されます)
などがあります。
いいことづくしのようですが、「ご本人がどのくらい本気で自分の体と心と向き合うか」「いかに言い訳せず行動するか」が試される施術でもあります。
これまで気づかなかった、あるいは見て見ぬフリをしてきた生活習慣の積み重ねが不眠の原因ですから、そこに切り込まなければならない場合もあります。
その代わり、あなたが本気でご自分に向き合うほど、不眠だけでなく肩こりや頭痛、アレルギー系の症状、体の重さダルさも改善していきます。
根っこから変えたい方ほどオススメの施術です。
常若整骨院でのアドバイス
常若整骨院では自律神経整体と同時に、セルフケアアドバイスも行います。
■不眠の原因になっている考え方のクセ
■不眠を解消しやすくなる食べ物の選び方・食べ方
■寝付きやすくなるツボへのお灸指導
■「なぜあなたは不眠になったのか」の原因と改善策
不眠の原因は、あなたの生活の中にあります。
ですから施術を受けっぱなしにするのではなく、セルフケアを併用することで回復はグングン早くなります。
答えは自分の中にあるから、深く深く潜ってみる
不眠に限らず、あなたが見舞われた症状はすべてあなたのしたこと、考え方の積み重ねによって起こっています。
「なんだか分からないけど最近眠れない」
で終わらせてしまうのは、原因にフタをした思考停止。
体は症状の奥にある原因に気づいてほしくて不調を起こすので、フタをすればまた別の症状が出てしまいます。
「どうして私は不眠状態になってるんだろう?」
ということをご自分の心・体・生活に問いかけてみてください。
必ずそこに答えがあります。
一人で答えにたどり着けない時は、私達がお手伝いいたします♪