柔らかすぎも危険!腰・股関節のガクガク・ゆるみは、内臓が弱りすぎている証拠だった
腰や股関節の痛み・硬さで悩んでいる方はとっても多いですよね。
そんな方から見れば、腰がやわらかく、股関節がクルクル回る方はうらやましい限り。
ですが、実は腰・股関節はやわらかければいいというものではないんです。
必要以上にやわらかすぎる方には、ある不調がひそんでいる場合もあるんです。
やわらかすぎる腰・股関節は、内臓が弱っているから!?
人の関節には、適切な可動域(動く範囲)があります。
骨・筋肉・筋膜・腱などによって関節は動いていますが、例えば疲れが溜まりすぎて筋肉が硬くなると、この可動域が狭くなったり痛みが出たりします。
いつも決まった足を上にして脚を組むクセがある人は、片方の股関節の動きが悪くなる。
立ち仕事をずっとしている人は、前屈をすると腰が痛くなる。
これが「硬い」状態です。
では、「やわらかすぎる」というのはどういう状態でしょうか。
人のお腹の中には、様々な内臓が詰まっています。内臓は筋肉で出来ており、一般に思い浮かべる筋肉(腹筋や背筋など)とも連動して動いています。
内臓のはたらきが弱ってくると、内臓を助けるために付近の筋肉が助けに入ります。
ですがあまりに弱い状態が続くと体を支え切れなくなり、力が入らずやわらかすぎる腰・股関節になってしまいます。
すると、股関節や腰に力が入らなくなったり、ガクンとしたり、骨盤がズレたような感覚が引き起こされてしまうのです。
出産前後の方の骨盤・股関節のゆるみ、力が入らない場合は、リラキシンという骨盤をゆるめるホルモンのはたらきが関係してきます。
病気ではありませんが、腰痛や股関節のガクガク感が引き起こされますから、こまめなケアが必要です。
内臓が弱る理由
内臓が弱ってしまう理由として最も多いのは、幼少期からのアレルギー・アトピーです。
アレルギーは特に腸や副腎と深いかかわりがあります。副腎からはアレルギーを抑える抗ヒスタミン物質が分泌され、腸は全身のバリア機能を司っています。
アレルギー状態が長く続くと、腸・副腎が酷使されて機能が落ちてしまいます。
長期にわたるアレルギー状態は、神経伝達も滞らせます。
弱って機能の落ちた内臓は、脳から「バリアをはれ」「抗ヒスタミン物質を出せ」とひっきりなしに催促される状態。繰り返し指令を出す脳の視床下部がある、後頭部~首の付け根にかけても硬くなってしまいます。
股関節のゆるみやガクンとする感じと首の硬さが同時に出ているなら、それはアレルギーをはじめとした内臓の不調が他の場所まで及んでいる証拠かもしれません。
やわらかすぎる腰や股関節を整えるには
まず、内臓を弱らせた原因を探っていきます。
出産前後でリラキシンが分泌されている方以外は、大抵の場合、アレルギーをはじめとした長期にわたる病気や症状がひそんでいます。
「その症状がなぜ出たのか?」「なぜ回復せず続いているのか?」「どうすれば回復できるのか?」という点を、筋肉・骨格・神経・内臓・血液・既往歴・食生活・ストレスやトラウマ・遺伝など幅広い範囲から検査・特定し、必要な部分にだけ施術を行ないます。
内臓が弱る原因になった症状が軽減していくと、腰・股関節がしっかりと支えられるようになってきます。
この回復期は、体が今までのバランスから健康なバランスへと変わっていく時期。歪んだ状態を支えていた筋肉ではなく、正しい状態を支える筋肉が使われるので、筋肉痛や違和感を感じる方がほとんどです。
でもそれは体が健康な状態を手に入れつつある証拠。安心して乗り切ってください。
正しいバランスを支える筋肉がついたら、今度はそれをキープする時期に入ります。
内臓を弱らせること(甘いものやタバコ、冷たいものなど)は避け、内臓が強くなること(温める、日本古来の発酵食品など)を積極的に摂って頂き、その他お体に合わせたアドバイスや、月に1~2回のメンテナンスで「悪くならない身体」を作っていきます。
健康な状態が当たり前になったら、腰や股関節がグラついていたことも思い出せなくなってしまうかもしれません。
「生まれつきだから」と諦める必要はありません!
腰・股関節のユルユルグラグラ感を引き起こす、アレルギーなどの長期の症状は、お小さいころから続いている方がほとんどです。
あまりに長く続いているとそれが当たり前になり、「生まれつきだから、根本的に治ることなんてないでしょう」と無意識に諦めてしまうことも。
でも、そんなことはありません。根気よく体から原因を取り除いていけば、もともとプログラムされている元気な体に近づいていきます。
もしあなたがやわらかすぎる腰・股関節にお悩みなら、私たちと一緒に根本改善を目指してみませんか?