めまい、耳鳴り、吐き気…メニエル病を改善するポイント3つ
突発性難聴、耳鳴り、めまいなど、耳まわりの不調で悩んで来院される方が最近増えています。
中でも強い症状を訴えられていたのが、メニエル病(メニエール)と診断されたAさん。
振り向いたり寝返りを打つとめまいがする、胸が苦しくて吐いてしまうという状態でした。
そんなAさんですが、先日4回目の施術でほとんどの症状がなくなったのです。
それは、メニエル病におけるキーポイントをしっかり押さえたからでした。
実例:Aさん(40代男性)
めまい・耳鳴りと言ったメニエル病で来院されたAさん。
胸が詰まって苦しく、げっぷをしようとしても出ないから吐いてしまう…というお悩みも抱えていました。
とくに横揺れ(振り向く、寝返りなど)でめまいがひどくなるとのこと。
お体をみていくと、首~肩~胸があまりにも硬く、耳や頭に向かう神経が圧迫されたり、頭蓋骨にズレがある状態でした。
そこでまずは首を重点的にゆるめていくと、立ったり座ったりしている状態で振り向いた時のめまいはなくなりました。
寝返りを打った時のめまいはまだ残っていたため、次に耳石の動きに関わる頭蓋骨の硬さ・ズレを調整。寝返りを打ってのめまいもなくなりました。
また、メニエルのような耳まわりから来る不調は、東洋医学では<腎>の弱りとされます。
<腎>は腎臓や膀胱、耳、生命力などに関わる部分です。
Aさんは胸が妙に薄くなっており、生命力の低下が見て取れる状態でした。
そこで<腎>が強くなるように調整をし、めまい・耳鳴りを再発しない体に整えていきました。
4回の施術でほぼメニエルの症状はなくなり、「先生は何か不思議な力でも持ってるんですか?」とビックリされていました。
メニエル病の身体で起こっている事3つ
めまい、耳鳴りといったメニエル病の症状は、体からの「異変が起こっているよ」というサインです。
体のどこかに何らかの異常=原因があるから、メニエル病になります。
①過剰なストレスによる<腎>=生命力の低下
東洋医学では、万物を木・火・土・金・水の5つの要素に分ける五行学説という考え方を使います。
めまいや耳鳴りといった耳まわりの症状は<水>に分類されます。
その他<水>ラインにあたるのは、腎・膀胱・髪・恐怖や不安・生命力そのもの。
メニエルに悩まされている方は、恐怖や不安、心配といったストレス→生命力の低下→腎の弱り→耳鳴りやめまい、という流れに飲み込まれていることがほとんどです。
また、他人からの声にしろ自分の声にしろ、聞きたくないことがある人は、聴力低下や耳鳴りを発症しやすいといえます。
耳鳴り・難聴などが、
左に出ている場合:女性(祖母・母・妻・娘・姉妹・その他女性・本人が女性なら自分自身)や、プライベート・家庭内の影響
右に出ている場合:男性(祖父・父・夫・娘・兄弟・その他男性・本人が男性なら自分自身)や、社会・仕事の影響
が強いと推測できます。
②首がガチガチに凝っている
首には、脳から全身へ指令を送るための太い神経が通っています。
首がストレスから来る緊張やコリなどでガチガチになってしまうと、耳まわりに繋がる神経が圧迫され、聞こえが悪くなる・平衡感覚が狂ってめまいがする・耳鳴りがするといった状態が引き起こされます。
首のコリは、
①姿勢の悪さ(勉強やデスクワークだけでなく、内臓の疲労や下垂から起こっていることがほとんど)
②続いている緊張状態やストレス(仕事・勉強・人間関係・家庭環境などの見直しが必要なサイン)
③リラックスできていない(寝る前などの休息タイムにもイヤなこと・やるべきこと・仕事などについて考えている)
④コントロール欲が強い(自分の思い通りにいかないことが苦しい・心配性・完璧主義など)
⑤食生活が自分に合っていない(炭水化物や甘い物のとり過ぎ・添加物のとり過ぎなど)
といった要因が絡み合うことで悪化します。
③頭蓋骨がズレたり硬くなっている
耳の中にあり平衡感覚に関わる耳石は、頭蓋骨の状態に左右されます。
頭蓋骨はいくつものパーツを繋ぎ合わせたものですが、このパーツにあまりにも緩みがなくガチガチだったり、ズレた状態で固まっていると、耳石に必要な動きができず、めまいに繋がります。
頭蓋骨にゆがみが生じる原因として、脳の疲労が挙げられます。
何らかの原因によって脳が働きすぎたり疲労すると、その周囲の頭蓋骨にゆがみが生じることがあります。
要因としては、
①神経伝達が悪い(脳が過剰に指令を出さねばならず、疲労しやすくなる)
②神経過敏や考えすぎ(何かについて考えすぎると、脳のその部分が興奮しっぱなしになる)
③慢性的な不安や緊張(常に危険を感じているような状態になってしまう)
④休息不足(不眠・眠りが浅い・夜になっても仕事や問題について考えている等)
などが挙げられます。
常若整骨院でのメニエル病の施術
上記した
①腎=生命力の弱り
②首のコリ
③頭蓋骨のズレや硬さ
の3つを主軸として、お体の調整をしていきます。
「なぜ生命力が低下したのか?」「なぜ首がこんなにも凝ってしまったのか?」「なぜ頭蓋骨がズレてしまったのか?」
をお体(潜在意識)に尋ね、原因を発掘し、ピンポイントでアプローチします。
さらに「回復を妨げている原因」を食事・生活習慣・ストレス・トラウマ・家庭や職場といった環境などから見つけ、こちらも和らげるように調整・アドバイスします。
メニエル病の原因=生活を変えるセルフケア
①腎=生命力の弱り
②首のコリ
③頭蓋骨のズレや硬さ
これらの原因を作り出したのは、これまで送ってきた生活です。
ですから、生活を変えることがメニエル病の根本改善策になります。
①腎=生命力の弱り対策
■心配や不安を頭の中でリピートしていることに気づく
■「心配して状況が改善するならいくらでも心配したらいい。でも、心配しても改善しないし、身体に負担をかけるだけだよね?じゃあ、心配するのをやめよう」と自分を説得する
■「こうなったらどうしよう」という妄想をやめ、「こうなったらいいな」とニヤニヤする
■自分を責めたり、ダメ出しするのをやめる
■物事のいい面、自分の長所、体調の良い部分に注目する
②首のコリ対策
■心を緊張させるもの(不安、怒り、イヤな人、やらないといけないこと等)のことを考える時間を減らす
■タイマーをかけ、1時間に1回立ち歩いたりストレッチをしたりする
■他人の感情や行動はその人のものであり、自分には責任も決定権もない、ということを受け入れる
■他人の機嫌をとろうとするのをやめ、自分の機嫌を良くすることに専念する
■甘い物(砂糖、人工甘味料、甘いコーヒーやお茶、ジュース、お菓子等)を減らす
■小麦粉モノ(パン、麺類など)、乳製品(牛乳、ヨーグルト等)を減らす
③頭蓋骨のズレや硬さ
■心配のしすぎ、考えすぎに気づき、やめる
■「てへっ」「大丈夫」「あ~よかった」「まあいっか」といった適当言葉を口に出す
■頭をカラッポにする時間(瞑想、マインドフルネス等)を作る
■神社、公園、山、海など、自然の中で過ごす時間を増やす
■スマホ、タブレット、パソコン、ゲーム機に触る時間を減らす
■寝る1~2時間前になったら、スマホやタブレットに触るのをやめる
つらいメニエル病、本気で向き合ってみませんか?
めまいや耳鳴りと言った症状だけをみていても、メニエル病はなかなか改善していきません。
どうしてあなたはメニエルにならないといけなかったのか。
メニエルになることで、あなたの体は何を訴えたいのか。
病気や不調は、心と身体からのメッセージです。
一人でメッセージを解読するのが難しい時は、お気軽に常若整骨院へご相談くださいね。