動悸の原因は、心臓以外にもありますか
結論から言うと、動悸の原因は心臓だけではありません。自律神経の乱れ、貧血、低血糖、甲状腺の働きの変化、ストレスや緊張など、心臓に病気がなくても動悸は起こります。福岡市の常若整骨院では、東洋医学の視点から「心」と「腎」のバランスの崩れとして動悸をとらえ、身体のケアとストレス管理の両面からサポートしています。
要点を先に整理します。原因は何か。心臓の病気以外に、自律神経の乱れ・血糖の急な変動・ホルモンの変化・貧血・脱水・カフェインの摂りすぎなど、複数の要因が重なって起こることが多くあります。整体でできることは何か。東洋医学の見立てで体の緊張と巡りを整え、動悸が出にくい体づくりをサポートします。この記事は誰向けか。病院で心電図をとっても「異常なし」と言われ、それでも動悸が続いて不安な方に向けて書いています。
なぜ動悸は心臓の検査で異常が出ないのに続くのですか
結論として、動悸の多くは「心臓の構造的な問題」ではなく「心臓を動かす指令の出方」に偏りがあるために起こります。心臓そのものに異常がなくても、自律神経が興奮した状態が続けば、脈は速く強く打ちます。健康診断の心電図はその瞬間だけを切り取った記録なので、検査中にたまたま動悸が出ていなければ「異常なし」という結果になります。これは検査が間違っているのではなく、動悸という症状の性質上、一時的な状態を数分の検査で捉えきれないという限界があるためです。
動悸とはどのような状態ですか
動悸とは、自分の心臓の鼓動を普段より強く、あるいは速く感じる状態です。ドキドキする、脈が飛ぶ、胸がざわつく、心臓が喉元まで上がってくるように感じる、といった表現をされる方が多くいます。脈拍数が上がっているとき以外にも、脈拍自体は正常範囲でも「感じ方」が強くなっているケースもあります。これは自律神経のうち、体を興奮させる交感神経が優位になっている状態で起こりやすいと考えられています。
動悸の原因には心臓の病気以外にどのようなものがありますか
心臓以外の主な原因として、次のようなものが知られています。
第一に自律神経の乱れです。過労やストレス、睡眠不足が続くと交感神経が優位な時間が長くなり、安静にしていても心拍が上がりやすくなります。第二にホルモンの変化です。甲状腺の働きが過剰になる甲状腺機能亢進症や、女性ホルモンが大きく変動する更年期の時期には、動悸が代表的な症状のひとつとして現れます。第三に血糖の急な変動です。空腹の時間が長くなった後に甘いものを一気に摂ると、血糖値が急に上がり、その反動で急降下することがあります。このとき体はアドレナリンなどのホルモンを出して血糖を戻そうとし、その働きが動悸や手の震えとして感じられます。第四に貧血や脱水です。血液の量や酸素を運ぶ力が不足すると、心臓はより多く拍動して補おうとするため、動悸につながります。カフェインの摂りすぎ、寝不足、急な運動、強い緊張なども、心臓以外から動悸を引き起こす代表的な要因です。
常若整骨院では動悸をどう見ていますか
当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験の中では、動悸を訴える方の多くに、体の緊張が抜けきっていないという共通点が見られます。首や肩、みぞおちのあたりが板のように硬くなっていることが多く、呼吸も浅くなっている傾向があります。カウンセリングでは、動悸が出る時間帯や場面(人前に出る前なのか、夜なのか、空腹時なのか)を丁寧に伺い、そのうえで身体の緊張をゆるめる施術と、生活の中でできるセルフケアをセットでお伝えしています。整体は心臓そのものに医学的な処置を行う場所ではありませんが、自律神経の働きを整えやすい身体づくりのサポートはできると考えています。
東洋医学では動悸をどう考えるのですか
東洋医学では、動悸を「心腎不交」という状態の代表的なサインのひとつとして考えます。心とは、東洋医学でいう「心」の働きのことで、興奮やポンプ機能を担うエンジンのような役割です。腎とは、回復力の貯金にあたる「腎」の働きで、心の興奮を鎮めるブレーキの役割を持っています。腎の力が長年のストレスや疲労で弱ってくると、心の火を抑えきれなくなり、火が燃え上がった状態、つまり動悸として現れます。同じ心腎不交という状態でも、出るタイミングによって呼び方が変わるとも考えられています。夜に火が燃えれば不眠、昼に燃えれば動悸、限界を超えたときに燃えればパニック発作に近い状態になるという見方です。名前は違っても、体の中で起きていることは共通しており、対応も「火を減らし、水を増やす」という同じ方向になります。
東洋医学の証(体質のタイプ)で見ると、動悸には大きく三つの傾向があります。
一つ目は心腎不交型です。長年のストレスや緊張が続き、腎の力(回復力の貯金)が目減りしている状態で、心の興奮を抑えきれず動悸が出ます。夜になると考え事が止まらない、眠りが浅いという方に多く見られます。
二つ目は気血両虚型です。栄養や睡眠が不足し、血そのものが足りていない状態です。立ちくらみや顔色の悪さ、疲れやすさを伴うことが多く、西洋医学でいう貧血の傾向がある方にも重なりやすい証です。
三つ目は陰虚火旺型です。体を潤す力である「陰」が不足し、相対的に熱が上がりやすくなっている状態です。ほてりや寝汗を伴うことが多く、甲状腺の働きが活発になっているときや、更年期の時期に見られやすい傾向があります。
ツボでは、興奮を鎮める働きがあるとされる神門(しんもん・手首の小指側、しわの上のくぼみ)、心の高ぶりを整えるとされる膻中(だんちゅう・左右の乳頭を結んだ線の真ん中)、腎の力を補うとされる照海(しょうかい・内くるぶしの真下のくぼみ)が知られています。ご自宅では強く押しすぎず、指の腹でゆっくり数秒押して離す、を数回繰り返す程度で十分です。
自律神経と動悸はどう関係しているのですか
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。アクセルにあたる交感神経が働くと心拍数や血圧が上がり、ブレーキにあたる副交感神経が働くと心拍は落ち着きます。本来この二つは場面に応じて自然に切り替わりますが、緊張やストレスが続くとアクセルを踏みっぱなしの状態が続き、安静にしているときでも動悸として現れやすくなります。当院で臨床上よく聞くのは、人前に出る前だけでなく、特に理由がないはずの休憩時間や、夜横になった直後に動悸を感じるという声です。これは体が「常に何かに備えている」状態が習慣化しているサインだと捉えています。
動悸で来られる方に多いのはどんなケースですか
来院される方のお話を伺っていると、いくつかの傾向があります。仕事の責任が重く、常に気を張っていないといけない立場の方。育児や介護で自分のペースで休めない時期が続いている方。長年、体調不良の原因がわからず病院を何か所も回ってきた方。共通しているのは、頑張り続けることに慣れてしまい、自分の疲れに気づくのが後回しになっているという点です。決して珍しいケースではなく、当院では日常的にご相談をいただいています。
実際に動悸が楽になった方はどんな経過でしたか
50代女性の方は、10年以上前にパニック症状と診断され、ひとりでの外出が難しい時期がありました。その後、甲状腺機能の低下と更年期の時期が重なり、動悸を抑える薬を服用しなければ歯科や美容室にも行けない状態が続いていたそうです。カウンセリングと施術を重ねる中で身体の緊張が少しずつゆるみ、薬なしでも外出できる場面が増え、行動範囲を自分から広げていきたいと感じられるようになったとお話しされていました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
30代女性の会社員の方は、忙しい日にお菓子を我慢した反動で、夕方から夜にかけて動悸と手の震えを感じることが多いと来院されました。食事のタイミングを整えるアドバイスとあわせて身体のケアを行い、血糖の急な変動が起きにくい生活リズムを一緒に見直していきました。動悸の頻度が減り、以前より安心して過ごせる時間が増えたとのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
40代男性の自営業の方は、循環器内科で検査を受けても異常が見つからず、それでも動悸が続くことに不安を感じて来院されました。触診では首から肩、みぞおちにかけて強い緊張があり、呼吸も浅い状態でした。施術を続ける中で緊張がゆるみやすい体に変わり、動悸を感じる頻度そのものが少なくなったと話されています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
動悸は自宅でどうケアすればいいですか
自宅でできることとして、次の三つをお伝えしています。動悸を感じたときに息を長く吐くこと(吸うより吐く時間を長くすると副交感神経が働きやすくなります)。寝る前の一時間はスマートフォンを置いて、体を興奮させる刺激を減らすこと。空腹の状態で甘いものを単体で摂らず、食後や何か他の食品と一緒に摂ること。
ただし、三つ全部をきちんとやろうとする必要はありません。どれか一つからで十分です。できなかった日があって当然で、その日を責める必要はまったくありません。むしろ真面目に全部をこなそうとすることそのものが、体を緊張させる材料になってしまうことがあります。真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先が、動悸を減らす方向とは少しずれているだけです。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
胸の痛みを伴う動悸、失神や意識が遠のく感覚、脈が極端に速い、または不規則な状態が続く、息切れや冷や汗を伴う、体重が急に減っている、こうした症状がある場合は、まず医療機関を受診してください。整体は医療行為ではなく、心臓の病気や不整脈の診断や医学的な対応はできません。動悸の背景に病気がないことを確認したうえで、日常的なストレス管理や身体のケアとして整体を活用していただくのが安全な順序です。当院でも、必要に応じて医師や専門家への受診をお勧めしています。持病があり通院中の方は、施術の可否について必ず主治医にご相談ください。
よくあるご質問
動悸の原因は本当に心臓以外にもあるのですか?
はい、あります。自律神経の乱れ、血糖の急な変動、貧血、甲状腺の働きの変化、カフェインの摂りすぎなど、心臓に病気がなくても動悸は起こります。
病院で異常なしと言われましたが、それでも不安です。どうすればいいですか?
検査のタイミングによっては異常が捉えられないこともあるため、動悸が続くようであれば別の機会に再度相談することをおすすめします。そのうえで、日常のストレス管理として整体を活用する方法もあります。
動悸は何科を受診すればいいですか?
まずは循環器内科で心臓に異常がないかを確認するのが基本です。甲状腺の症状を伴う場合は内分泌内科、強い不安を伴う場合は心療内科も選択肢になります。
整体を受ければ動悸はなくなりますか?
整体は医療行為ではなく、動悸がなくなると断定することはできません。身体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい体づくりをサポートする立場です。
甘いものを控えると動悸は減りますか?
空腹時に甘いものだけを一気に摂ると血糖が急変動し、その反動で動悸や震えが出ることがあります。食後に摂る、他の食品と一緒に摂るなどの工夫は一つの選択肢になります。
更年期の動悸と病気による動悸はどう見分ければいいですか?
自己判断は難しいため、更年期の年代であっても一度は医療機関で心臓に異常がないかを確認することをおすすめします。そのうえでホルモンの変動による動悸であれば、生活の見直しや身体のケアが助けになることがあります。
動悸が出たときにすぐできる対処法はありますか?
息を長く吐くこと、可能であれば座って足を温めることが助けになる場合があります。「また来た」と受け止め、止めようと力むほど強く感じやすくなることも知られています。
貧血でも動悸は出ますか?
はい。血液の量や酸素を運ぶ力が不足すると、心臓がより多く拍動して補おうとするため、動悸として感じられることがあります。気になる場合は内科での血液検査をおすすめします。
ストレスが原因の動悸に整体は効果がありますか?
医療的な効果を保証することはできませんが、体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい身体づくりのサポートは可能です。
動悸と一緒に胸の痛みがある場合も整体を受けていいですか?
胸の痛みを伴う場合は、まず医療機関の受診を優先してください。心臓の病気が隠れている可能性があるため、整体より先に検査を受けることが安全です。
子どもや若い人でも動悸は起こりますか?
はい。緊張しやすい場面や成長期のホルモンバランスの変化、睡眠不足などから、年代を問わず動悸を感じることがあります。
まとめ
福岡市で動悸に悩んでいる方へ。病院で検査をしても異常が見つからず、それでも胸のざわつきが続くと、不安な気持ちになるのは自然なことです。動悸の原因は心臓だけでなく、自律神経の乱れやホルモンの変化、血糖の変動など複数の可能性があります。まずは医療機関で心臓に病気がないかを確認したうえで、日常のストレス管理として、身体の緊張をゆるめることから始めてみてください。常若整骨院では、カウンセリング・施術・セルフケアをセットでお伝えしながら、一人で抱え込まずに済む体づくりをサポートしています。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、これまでに25,000人の患者さんを施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。東洋医学の見立てをベースに、自律神経の働きを整えやすい身体づくりを専門とする。
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