東洋医学では体の不調をどのように考えますか|福岡市・常若整骨院

結論から言うと、東洋医学では体の不調を「悪いことが起きたサイン」ではなく「このままでは負担が大きすぎますよ、という体からの知らせ」として考えます。検査で異常が出ない不調ほど、この考え方が役に立ちます。

要点は次の3つです。原因は何か=ストレスや生活習慣の負担が、腸から自律神経へと伝わっていくこと。整体でできることは何か=体の緊張をゆるめ、負担よりも回復が上回る状態に近づけるサポート。この記事は誰向けか=病院で検査を受けても異常が見つからず、それでも不調が続いている福岡市の方に向けて書いています。

東洋医学では体の不調をどのように考えるのですか

結論として、東洋医学では不調を「ダメージと回復のバランスが崩れた状態」として見ます。ストレスや生活習慣の乱れ、睡眠不足といった負担が積み重なると、まず腸に負担がかかり、そこから自律神経の働きが乱れ、冷えや意欲の低下、神経の昂りといった形で全身に影響が広がっていきます。そして最後に、頭痛やめまい、肌荒れ、胃腸の不調など、目に見える症状として表に出てくるという流れです。

当院で25,000人の患者さんを施術してきた中で感じるのは、症状というのは体が黙って壊れていくのではなく、先に小さな知らせを出しているということです。だるさ、寝つきの悪さ、食欲の変化といった、検査には出にくい変化がまず先に起こります。ここで生活を見直せれば、大きな症状に育つ前に落ち着いていくケースが多くあります。

東洋医学でいう「未病」とはどのような状態ですか

結論として、未病とは、まだはっきりした病気にはなっていないけれど、体が発している小さな知らせのことです。検査を受けても数値には表れないのに、体はだるい、眠れない、食欲がわかないといった状態がこれにあたります。東洋医学では、この未病の段階で気づいて手を打つことを大切にしてきました。数値に異常がないからといって、体の声を無視してよいわけではない、という考え方です。

五行説とは何ですか、体調とどう関係しますか

結論として、五行説とは、自然界のあらゆるものを木・火・土・金・水の5つの性質に分けて考える東洋医学の枠組みです。人の体もこの5つに対応させて、肝・心・脾・肺・腎という5つの働き(五臓)として捉えます。肝は気の巡りを、心は血の巡りと精神の安定を、脾は消化吸収を、肺は呼吸と体を守る力を、腎は生命力の土台を担っています。

この5つはお互いに助け合ったり、抑え合ったりしながらバランスを取っています。どれか一つに負担が偏りすぎると、そこから連鎖して他の働きにも影響が広がっていきます。たとえば、怒りやストレスをためやすい状態が続くと肝に負担がかかり、その負担が長引くと、体の土台である腎の力まで消耗していく、といった具合です。

気血水とは何ですか、バランスが崩れるとどうなりますか

結論として、気血水とは、体を巡る3つの要素のことです。気とは、体と心を動かすエネルギーのようなものです。血とは、栄養を全身に届ける血液の巡りのことです。水とは、リンパ液や汗など、血液以外の体液の巡りを指します。この3つが滞りなく巡っている状態が、東洋医学でいう体調の整った状態です。

気が滞ると、イライラや喉のつまり、お腹の張りとして現れます。血が滞ると、肩こりや冷え、生理不順として現れます。水が滞ると、むくみやめまい、頭の重さとして現れます。多くの不調は、この3つのどれか、あるいは複数が同時に滞っていることで起こっています。

内臓の疲れは肌や睡眠にも影響しますか

結論として、大きく影響します。東洋医学では、肺の働きが弱ると腸で出しきれなかったものが肌から出ようとすると考えます。肌荒れや蕁麻疹が繰り返される背景に、腸の疲れが隠れていることは珍しくありません。同じように、脾(消化器の働き)が疲れていると、夜になっても神経が休まらず、寝つきの悪さにつながります。皮膚や睡眠は、内臓の状態を映す鏡のような場所だと考えると、わかりやすいと思います。

ストレスが体に与える影響を東洋医学ではどう説明しますか

結論として、ストレスは気の巡りをつかさどる肝にまず負担をかけ、そこから全身に波及していくと考えます。本心を抑えて頑張り続けている状態が長く続くと、気の巡りが滞り、その滞りが血や水の巡りにも影響を広げていきます。長年、臨床で見てきた実感として、ストレスの自覚がないまま我慢を重ねている方ほど、この巡りの滞りが深いところまで進んでいる傾向があります。これは気持ちが弱いという話ではなく、本心と行動のズレそのものが、体にとって処理しきれない負荷になっているということです。

考え方の癖が体調に影響することはありますか

結論として、あります。東洋医学では、体だけでなく考え方の癖も含めて一人の人として見ます。完璧を求めすぎる、我慢を選びやすい、人に頼るのが苦手といった癖は、それぞれ特定の内臓に負担をかけやすいことが経験的にわかっています。ただし、これは「その考え方が悪い」という話ではありません。その考え方を選んでいるのには、その人なりの理由があります。大切なのは、癖そのものを否定することではなく、体にかかっている負担に気づき、少しずつ緩めていくことです。

常若整骨院では東洋医学の考え方をどう活かしていますか

当院では、まずカウンセリングで生活の流れや考え方の癖を丁寧にお聞きします。同じ症状でも、その背景にある負担のかかり方は一人ひとり違うためです。そのうえで施術を行い、体の緊張がゆるみやすい状態を作ります。そして最後に、その方の生活に合わせたセルフケアを一つだけお渡しします。カウンセリング・施術・セルフケアの三つをセットで行うのは、体だけ、あるいは考え方だけを整えても、もう一方が置き去りになると元に戻りやすいと、25,000人の施術の中で感じてきたからです。

実際に東洋医学の視点で体調が楽になった方はどんな経過でしたか

40代男性の方は、めまいとふらつきが続き、この先の生活への不安を抱えていました。カウンセリングと施術を重ねる中で、症状が少しずつ落ち着いていくのにあわせて不安も和らいでいき、以前と変わらない、あるいはそれ以上に動ける生活を取り戻していかれました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

30代の会社員男性は、仕事の締め切りが近づくたびにお腹の調子を崩していました。気の巡りが滞りやすいタイプだったため、施術で体の緊張をゆるめながら、深呼吸と食事の時間を整えるセルフケアを続けてもらったところ、締め切り前でも以前ほど崩れなくなっていかれました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

30代の育児中の女性は、常に気を張っている状態が続き、夜になっても神経が休まらないと話されていました。カウンセリングで本人も気づいていなかった頑張りグセに触れ、施術と合わせて「頼れるところは頼る」という小さな行動を重ねていくうちに、少しずつ眠りやすくなっていかれました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

東洋医学の考え方は自宅でどう活かせますか

セルフケアとして、次の三つをお伝えしています。一つ目は睡眠です。夜10時前後に横になる日を、週に何日か作ってみてください。腎の力は、この時間帯の睡眠でしか戻りにくいと考えられています。二つ目は食事です。冷たいものや甘いものを、いつもより少し減らしてみてください。三つ目は、思っていることを言葉にすることです。気の滞りは、飲み込んだ言葉から生まれることが多くあります。

ただし、これを三つ同時にやろうとしないでください。どれか一つからで十分です。できない日があって当然です。真面目な方ほど、できなかった日に自分を責めてしまいますが、その自責の気持ちこそが気の巡りをさらに滞らせてしまいます。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先が、完璧にやることではなく、続けやすい一つを選ぶことに変わればいいだけです。

病院と東洋医学、どちらに相談すればいいですか

強い痛みや急な悪化、片側の急な脱力、ろれつが回らない、原因不明の体重減少、発熱が続く場合は、まず医療機関を受診してください。整体は医療行為ではなく、診断や薬の判断は医師の領域です。検査で異常が見つからないまま不調が続いている場合に、体のケアとストレス管理という角度から、東洋医学の考え方と整体が役立てる場面があります。迷ったときは、まず病院で大きな病気が隠れていないかを確認したうえで、体のケアを整体で補っていくという順番が安心です。

よくあるご質問

東洋医学は病院の代わりになりますか?

いいえ、なりません。整体は医療行為ではなく、診断や医学的な判断は医師が行うものです。強い症状や急な悪化がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

五行説を知らないと東洋医学のケアは受けられませんか?

そんなことはありません。五行説は考え方の枠組みであり、知識がなくても、カウンセリングと施術を通じて体に合ったケアを受けていただけます。

気血水の乱れはどうすればわかりますか?

自分で正確に判断するのは難しいため、問診と触診を通じて確認します。気になる不調があれば、まずお気軽にご相談ください。

未病の段階でも整体を受ける意味はありますか?

あります。検査に異常が出ない段階だからこそ、体の緊張をゆるめておくことが、大きな症状に育つ前の備えになります。

考え方の癖は変えないといけませんか?

無理に変える必要はありません。まずは自分にどんな癖があるかに気づくことが最初の一歩です。気づくだけでも、体の負担のかかり方は変わっていきます。

ストレスの自覚がないのに不調が出ることはありますか?

あります。本心を抑えて頑張り続けている状態は、本人にストレスの自覚がないまま体だけに負担がかかっていることが多くあります。

五臓の中で一番大事なのはどこですか?

どれか一つが特別に大事ということはありません。5つはお互いに支え合っているため、どこか一つに負担が偏らないようにすることが大切です。

セルフケアは全部やらないといけませんか?

いいえ、どれか一つからで十分です。全部を完璧にやろうとすること自体が、体にとって新たな負担の原因になることがあります。

東洋医学と整体はどう違うのですか?

東洋医学は体を見る考え方の枠組みで、整体はその考え方をもとに体に触れて整えていく方法の一つです。当院では、この考え方をカウンセリングと施術の両方に取り入れています。

気功も東洋医学の考え方に含まれますか?

含まれます。気功は、気の巡りを整える視点から用いることがあります。まずは体の緊張をゆるめることを基本にしながら、必要に応じて取り入れています。

常若整骨院はどこにありますか?

福岡市早良区、西新駅から徒歩圏にあります。院長の冨高が施術を担当しています。

まとめ

福岡市で、体の不調の原因がはっきりせず悩んでいる方へ。検査を受けても異常が見つからないからといって、それは気のせいではありません。東洋医学では、そうした不調も体からの知らせとして受け止め、根っこにある負担を見ていきます。一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリングと施術、セルフケアをセットにしてサポートしています。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人の患者さんを施術してきた経験をもとに、東洋医学と整体を組み合わせた施術を行っています。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。全国で技術セミナー講師も務め、著書『気・エネルギーを整える!自律神経療法の教科書』(BAB JAPAN)がある。医療機関との連携を大切にしながら、体のケアとストレス管理の両面からサポートしている。

参考:厚生労働省eJIM「統合医療」情報発信サイト

自律神経の不調について詳しくは、こちらの記事でも取り上げています。自律神経失調症の記事

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