勃起不全は糖尿病や高血圧と関係がありますか|福岡市・常若整骨院

結論から言うと、勃起不全は糖尿病・高血圧のどちらとも関係があります。ただし関わり方は同じではありません。糖尿病は血管と神経の両方を傷める形で、高血圧は血管そのものを硬くする形と、服用している薬の種類という二つの経路で影響します。

  • 原因は何か:糖尿病は高血糖による血管障害と神経障害の重なり、高血圧は動脈硬化の進行と一部の降圧薬の作用が関係します
  • 整体でできることは何か:血流や自律神経の働きやすさへ体のケアとして関わることはできますが、数値の管理や薬の調整は行いません
  • この記事は誰向けか:福岡市で糖尿病や高血圧の指摘を受けている方、勃起不全との関係を具体的に知りたい方向けの記事です

勃起不全と糖尿病にはどのような関係がありますか

結論として、糖尿病のある男性は、ない男性に比べて勃起不全になる割合がおよそ2から3倍高いと報告されています。

理由は一つではありません。高血糖の状態が続くと、陰茎へ血液を送る細い血管がダメージを受けると同時に、勃起の信号を伝える神経そのものも傷つきます。血流と神経伝達、両方の経路が同時に弱っていくというのが、糖尿病によるものの特徴です。単なる血流不足であれば血管を広げる働きかけで変化が期待できますが、神経の伝達そのものが鈍っている場合は、それだけでは不十分なことがあります。

糖尿病はなぜ血管と神経の両方に影響するのですか

結論として、糖尿病は太い血管だけでなく、髪の毛より細い末梢神経や細小血管にまでダメージを与える病気だからです。

糖尿病性神経障害という合併症では、体の中でもっとも細い神経から症状が出始めます。勃起不全は、この神経障害が性機能に現れた形の一つと位置づけられています。血糖コントロールの指標であるHbA1cが7パーセントを下回る状態を保てているかどうかが、神経障害の進み方を大きく左右するとされ、初期の段階であれば血糖管理の改善によって神経の状態が上向くこともあると報告されています。逆に言えば、糖尿病の管理を後回しにする期間が長いほど、神経へのダメージは積み重なっていきます。

勃起不全と高血圧にはどのような関係がありますか

結論として、高血圧のある方は、ない方に比べて勃起不全の割合が明らかに高いという調査結果があります。ある調査では全体の有病率が9.6パーセントだったのに対し、高血圧のある方では15パーセントに上ったと報告されています。

血圧が高い状態が続くと、血管の壁に常に強い圧力がかかり続け、壁が厚く硬くなっていきます。陰茎の動脈は直径1ミリ前後としなやかさが必要な細い血管なので、硬くなった血管ではとっさに十分な血液を送り込めなくなります。加えて高血圧の場合は、次に説明する薬の作用というもう一つの経路が関わってくる点が、糖尿病との違いです。

降圧薬の種類によって勃起不全への影響は違いますか

結論として、違います。同じ降圧薬でも、種類によって勃起不全との関わりやすさに差があることが分かっています。

利尿薬やベータ遮断薬を服用している方は、カルシウム拮抗薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)を服用している方に比べて、勃起不全の割合が高いという報告があります。ベータ遮断薬は、性的な刺激を脳から陰茎へ伝える神経の働きに影響を与えるためと考えられています。一方でARBに分類される薬は、比較的影響が少ないとされています。ここで大切なのは、自分の薬がどちらに当てはまるかを自己判断しないことです。血圧の薬は種類も組み合わせも人によって違い、同じ薬でも体質によって出方が異なります。気になる場合は、薬を自分の判断でやめるのではなく、処方している医師に相談してください。

糖尿病と高血圧の両方がある場合、リスクは重なりますか

結論として、重なります。二つの病気が同時にあると、血管への負担がそれぞれ単独であるときよりも大きくなる傾向があります。

糖尿病による血管と神経へのダメージ、高血圧による血管の硬化、この二つが同じ体の中で同時に進むと、陰茎という全身でもっとも細い血管への影響も早く強く出やすくなります。健康診断で両方を指摘されている方は、片方だけの方よりも、体からのサインとして受け止めていただきたい理由がここにあります。

勃起不全は糖尿病や高血圧の早期発見につながりますか

結論として、つながる可能性があります。陰茎の血管は心臓や脳の血管よりも細いため、同じ動脈硬化が全身に起きていても、もっとも早く症状として表れやすいからです。

これまで健康診断を後回しにしていた方が、勃起不全をきっかけに血圧や血糖値を測り直し、初めて数値の異常に気づくということは珍しくありません。年齢のせいだと片づけてしまう前に、一度体の状態を確認してみる価値は十分にあります。生活習慣病全体と勃起不全のつながりについては、当院の別記事「EDは生活習慣で変わるものですか」でも整理しています。

東洋医学では糖尿病や高血圧と勃起不全の関係をどう考えますか

結論として、東洋医学では糖尿病を「消渇(しょうかつ)」、高血圧のような興奮しやすく上に熱がこもる状態を「肝陽上亢(かんようじょうこう)」として捉え、いずれも体の潤いや落ち着きが失われていく状態と考えます。

消渇とは、体を潤す水分と気力の両方が消耗していく状態を指し、糖尿病でいう血管と神経の両方が弱っていく状態と重なります。気陰両虚型と呼ばれるタイプでは、疲れやすさとのどの渇き、そして体の底力の衰えが同時に出やすいとされます。一方の肝陽上亢型は、ストレスや緊張が続くことで体の上部に熱がこもり、興奮しやすく頭に血が上りやすい状態を指し、高血圧に近い体の状態として語られます。この二つが長く続いた終着点として、腎虚血瘀型という、腎の力が落ちて血の巡りまで滞った状態に至ると考えられています。曲池(きょくち)は肘を曲げたときにできるしわの外側の端にあり、体の余分な熱を冷ます働きがあるとされます。太衝(たいしょう)は足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみで、興奮した状態を落ち着かせる働きがあるとされます。復溜(ふくりゅう)は内くるぶしの頂点からアキレス腱側へ指2本ぶん上がった場所で、体の潤いを補う働きがあるとされます。

常若整骨院では糖尿病や高血圧のある方の勃起不全をどう見ていますか

当院では、糖尿病や高血圧の診断や数値の管理そのものを行うことはありません。福岡市で25,000人の患者さんを施術してきた中で見えてきたのは、数値を指摘されてから何年も経って来院される方の中に、実は指摘された当初から体の冷えや疲れやすさを感じていたという方が少なくないという傾向です。

カウンセリングでは、服用している薬の種類や期間、数値の推移だけでなく、手足の冷えの有無、疲労感の残り方、睡眠の質などを丁寧にうかがいます。数値という結果だけでなく、そこに至るまでの体の状態の変化を一緒に振り返ることを大切にしています。

整体は糖尿病や高血圧がある方にどこまで対応できますか

結論として、整体ができるのは、血流が滞りにくい体づくりと、自律神経の働きやすさへ体のケアとして関わることまでです。糖尿病や高血圧そのものの数値を下げることや、薬の調整を行うことはできません。

できることとしては、慢性的な緊張で乱れた自律神経の働きへのアプローチ、体の冷えや巡りの悪さへの体のケア、東洋医学的な視点からのセルフケアの提案などがあります。できないこととしては、血糖値や血圧そのものを検査し数値を管理すること、薬の処方や量の調整です。これらは医療機関の領域であり、糖尿病や高血圧の管理は医師のもとで続けていただくことが前提になります。

自宅でできることはありますか

年齢や症状の程度に関わらず取り組みやすいものを三つ挙げます。

一つ目は、湯船に浸かって手足の先まで温め、血管の緊張をゆるめること。二つ目は、食後すぐに座り続けず、5分でも歩く時間をつくること。三つ目は、寝る前に深呼吸を数回行い、興奮した神経を落ち着けること。

ただし、三つ全部を完璧にやろうとする必要はありません。どれか一つからで十分です。できない日があって当然で、数値を気にするあまり自分を責め始めると、その緊張がかえって血流にとって逆効果になってしまいます。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先が違うだけです。

実際に糖尿病や高血圧と勃起不全の両方に向き合った方はどんな経過でしたか

当院にいらした患者さんの傾向として、次のような経過をたどられる方が多くあります。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

一人目は、52歳の会社員の男性です。糖尿病を指摘されて8年ほど経ち、血糖値の管理は続けていたものの、体の冷えと疲れやすさを長く感じていました。通院と並行して施術を続けるうちに、以前より足先の冷えが和らいできたと話されています。

二人目は、47歳の管理職の男性です。高血圧で降圧薬を服用しており、仕事の緊張から抜けにくい体質でした。カウンセリングを通じて自律神経の緊張が続いていることに気づかれ、施術と呼吸の習慣を取り入れるうちに、体の力みが抜けやすくなったと話されています。

三人目は、58歳の自営業の男性で、糖尿病と高血圧の両方を指摘されていた方です。医療機関での通院を続けながら、体の巡りを整えるセルフケアと施術を並行し、以前より体が動かしやすくなったと話されています。

病院と整体、どちらに相談すればいいですか

次のような場合は、整体より先に医療機関への相談を優先してください。糖尿病や高血圧で通院中、あるいは薬を服用している場合、勃起不全が急に強くなった場合、胸の痛みや息切れなど心臓に関わる症状がある場合、手足のしびれや感覚の鈍さがある場合です。薬の副作用が気になる場合も、自己判断でやめず、必ず処方した医師に相談してください。

そのうえで、日常的な体のケアや自律神経の働きやすさを整えたいという場合には、整体がお役に立てる部分があります。病院での数値管理と体のケアは、対立するものではなく併走できるものです。生活習慣病全体と勃起不全の関係については当院の別記事でも詳しく整理しており、自律神経の働きについては「自律神経失調症についての記事」もご参照ください。

よくあるご質問

糖尿病があると、必ず勃起不全になりますか?

いいえ、必ずなるわけではありません。血糖コントロールの状態や神経障害の進み方には個人差があり、良好な管理を続けることで変わる余地があります。

高血圧の薬をやめれば勃起不全は変わりますか?

自己判断でやめることはおすすめできません。薬の種類によって影響の出方が異なるため、気になる場合は必ず処方した医師に相談してください。

糖尿病と高血圧、どちらの方が影響が大きいですか?

一概には言えません。糖尿病は血管と神経の両方に、高血圧は血管の硬さと薬の作用という経路に影響するため、関わり方が異なります。

利尿薬やベータ遮断薬は必ず勃起不全を起こしますか?

必ず起こすわけではありません。統計的に割合が高いという報告があるだけで、個人差があります。気になる場合は医師に相談してください。

HbA1cはどのくらいを目指せばいいですか?

一般的に7パーセント未満の血糖コントロールが、神経障害の予防や改善の目安とされています。具体的な目標値は主治医の指導に従ってください。

糖尿病と高血圧が両方あると、リスクは足し算ですか?

単純な足し算ではありませんが、両方が同時に進むことで血管への負担が重なりやすくなる傾向はあります。

東洋医学では糖尿病と高血圧をどう区別して考えますか?

糖尿病は体の潤いと気力が消耗する消渇として、高血圧は体の上部に熱がこもる肝陽上亢として、それぞれ異なる状態として捉えます。

整体で血糖値や血圧を下げてもらえますか?

いいえ、整体は血糖値や血圧そのものを管理する場ではありません。整体でできるのは、血流や自律神経の働きやすさへ体のケアとして関わることまでです。

数値が正常でも勃起不全があれば受診すべきですか?

急な悪化や朝の勃起の消失など気になる変化がある場合は、数値が正常でも一度医療機関で相談することをおすすめします。

何歳くらいから糖尿病や高血圧との関係を意識すべきですか?

40代を過ぎると、健康診断で数値を指摘される方が増えてきます。指摘を受けた時点で、年齢に関わらず一度体の状態を振り返っておくとよいでしょう。

まとめ

福岡市で糖尿病や高血圧を指摘されている方へ。勃起不全は、糖尿病では血管と神経の両方から、高血圧では血管の硬さと薬の作用という経路から、それぞれ関わっています。数値や薬のことを指摘されたことを悲観するのではなく、体を見直すきっかけとして受け止めていただければと思います。当院では、カウンセリング・施術・セルフケアを組み合わせ、血流や自律神経の働きやすさを整えるお手伝いをしています。糖尿病や高血圧の診断・薬の調整は、必ず医療機関で続けてください。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、福岡市早良区・西新の常若整骨院院長。これまでに25,000人の患者さんを施術し、東洋医学と気功を軸とした体づくりのサポートを行っている。西新駅から徒歩圏。

生活習慣とEDの関係についてはこちらの記事、自律神経の働きやすさについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。糖尿病性神経障害と血糖コントロールについては糖尿病ネットワークの解説もご参照ください。

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