パニック障害は心療内科と整体、両方通ってもいいですか?|福岡市・常若整骨院が併用の考え方を解説

結論から言うと、パニック障害は心療内科と整体、両方に通っていただいて問題ありません。発作そのものへの医療的な対応は心療内科に任せ、発作が起きにくい体の土台づくりを整体が担うという役割分担のほうが、どちらか一方だけで抱え込むより遠回りにならない進め方だと当院では考えています。

要点は次の3つです。原因は、自律神経の興奮を抑える力が弱くなり、本来危険でない場面にも体が過剰に反応してしまうこと。整体でできることは、服薬や心理療法と並行しながら、体の緊張をゆるめて発作が起きにくい身体づくりをサポートすることです。この記事は、心療内科に通いながら整体も検討している方、両方に通うことに不安がある福岡市在住の方に向けて書いています。

なぜ「両方に通ってもいいのか」迷ってしまうのですか

結論として、心療内科と整体は役割が違う場所だと知らないまま、どちらか一方に絞らなければいけないと思い込んでしまうために迷いが生じます。

心療内科に通い始めると、「整体に通うのは病院の方針に反するのでは」「薬を飲んでいるのに体のケアを受けていいのか」という不安を持つ方が少なくありません。逆に整体に先に通っている方の中には、「心療内科に行ったら整体の効果がなくなるのでは」と感じる方もいます。どちらも、2つの場所を対立するものとして捉えてしまっていることが、迷いの正体です。実際には、片方が原因を探り対応を決め、もう片方が体の緊張という土台を整えるという、別々の役割を持った場所にすぎません。

心療内科ではパニック障害にどのような対応が行われますか

結論として、心療内科では主にSSRIという抗うつ薬による服薬の対応と、認知行動療法という心理療法を組み合わせて進めていくのが基本の流れです。

2025年9月に日本不安症学会と日本神経精神薬理学会が発表した診療ガイドラインでも、まずSSRIによって発作そのものや予期不安をおさえ、症状が落ち着いてきた段階で認知行動療法を取り入れる進め方が示されています。認知行動療法とは、発作が起きる場面や考え方のパターンを自分で把握し、不安を強める思考のクセに少しずつ気づいて変えていく心理療法のことです。対応の初期段階では抗不安薬を併用し、落ち着いてきたら徐々に減らしていくという段階を踏むのが一般的です。これらはすべて医師の判断のもとで行われるものであり、服薬の量や期間を自己判断で変えることは避けてください。

整体はパニック障害にどこまで対応できますか

結論として、整体は診断や処方の代わりにはなりませんが、発作が起きにくい体の状態に近づけるサポートはできます。

パニック発作が出やすい方の多くは、首の後ろから後頭部、横隔膜やみぞおちのまわりが板のように硬くなっており、呼吸が浅くなっています。この慢性的な緊張が続くと、自律神経のアクセル役である交感神経が優位な状態から切り替わりにくくなり、ちょっとした刺激でも体が過剰に反応しやすい状態が保たれてしまいます。整体では、この緊張を手技でゆるめ、呼吸が深く入りやすい体に近づけていきます。心療内科での服薬や心理療法が「発作そのものへの医療的な対応」を担うのに対し、整体は「発作が出にくい体の土台」を担うという違いがあり、どちらか一方だけでは埋まらない部分を補い合う関係にあります。

心療内科と整体、両方に通うとどんなメリットがありますか

結論として、医学的な安全の確認を受けながら、体の緊張という薬だけでは扱いにくい部分にも同時にアプローチできることが最大の利点です。

服薬や心理療法は、脳の興奮そのものを落ち着かせたり、考え方のクセに働きかけたりする点で優れています。一方で、長年の緊張によって固まった首や横隔膜の硬さ、浅くなった呼吸のパターンは、服薬だけでは変わりにくいことがあります。両方に通うことで、医学的な安全を確保しながら、体の面からも回復しやすい土台を整えていくことができます。当院に来られる方の中にも、心療内科に通いながら体の緊張がゆるんでいくことで、眠りの質が変わりはじめたと話される方が少なくありません。

両方に通うときに気をつけることはありますか

結論として、通院先を自己判断でやめない、整体の施術者に服薬の状況を伝える、この2点を守っていただければ基本的に問題ありません。

症状が落ち着いてきたからといって、服薬や通院を自己判断でやめてしまうと、再び発作が強まる場合があります。服薬の調整は必ず処方している医師の判断に委ねてください。また、整体を受ける際は、どのような薬を服用しているか、現在どのような心理療法を受けているかを施術者に伝えておくと、無理な運動や刺激を避けた施術計画を立てやすくなります。整体院の中には「薬をやめたほうがいい」といった発言をする院も見られますが、服薬の判断は医師の専門領域であり、整体院が踏み込むべき範囲ではありません。

常若整骨院ではこの併用をどう見ていますか

常若整骨院では、心療内科への通院を前提としたうえで、体の緊張をゆるめる役割を担うという立ち位置を大切にしています。

初回のカウンセリングでは、発作がいつ・どんな場面で起きやすいか、現在の通院状況や服薬の内容、睡眠や食事のリズムを丁寧にお聞きします。そのうえで、首から後頭部、横隔膜まわり、お腹や腰の冷えといった、実際に触れて確認できる所見をもとに施術を行います。当院で25,000人を施術してきた経験の中でも、パニック障害で来られる方の多くはみぞおちのあたりが硬く、呼吸が浅くなっている状態が共通して見られます。医療機関での対応を否定することは一切なく、あくまで体の面から回復しやすい土台を整えるという役割で関わらせていただいています。

東洋医学ではパニック障害をどう考えますか

結論として、東洋医学では、回復力の貯金である「腎」の力が減り、興奮を司る「心」の働きを抑えきれなくなった心腎不交(しんじんふこう)という状態として考えます。

腎とは、腎臓そのものだけでなく、生まれ持った体力の土台や、睡眠・休養によって少しずつ蓄えられる回復力の貯金のような働きを指します。心とは、喜びや興奮を扱う働きのことで、ここの火が強まりすぎると動悸や息苦しさ、落ち着きのなさとして表れます。腎の水が十分にあれば心の火は自然と鎮まりますが、慢性的なストレスや睡眠不足が続くと腎の水が減り、ちょっとした刺激でも心の火が一気に燃え上がりやすくなります。ツボでいえば、内くるぶしの後ろにある太渓(たいけい・内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ)は腎の消耗をゆるめ、手首にある神門(しんもん・手首の小指側、しわの上のくぼみ)は心の高ぶりを鎮める手がかりになります。西洋医学が脳内の神経伝達物質のレベルで説明するのに対し、東洋医学は体全体のエネルギーの偏りとして説明しているだけで、どちらも興奮を抑える力が追いつかなくなっているという結論は同じです。

福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか

結論として、心療内科への通院を否定せず、医療機関と役割を分けて考えてくれる院を選ぶことをお勧めします。

「自律神経専門」「病院で異常なし」という言葉は、今は多くの院が掲げています。大切なのはその先で、どの部位のどんな緊張を、どんな根拠で施術するのかを言葉にできるか、そして服薬や通院を続けることを前提にサポートしてくれるかという2点です。整体だけで完結させようとする院よりも、医療機関と連携しながら体のケアを担うという立場を明確にしている院のほうが、結果的に安心して通い続けられます。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある当院でも、通院状況や服薬の内容を初回のカウンセリングで必ず確認するようにしています。

両方に通われている方に多いのはどんなケースですか

結論として、心療内科で診断を受けたあと、体の緊張が抜けないまま時間が経ち、整体を併用し始めるケースが多く見られます。

診断を受けて服薬を始めると、発作の頻度そのものは落ち着いてくる一方で、首や横隔膜の慢性的な緊張、浅い呼吸はそのまま残ってしまうことがあります。この「症状は落ち着いたはずなのに、体の重さやだるさが抜けない」という状態をきっかけに、整体を取り入れる方が多い印象です。真面目で責任感が強く、周囲に頼ることを後回しにしてきた方ほど、こうした体の緊張を長く抱え込んでいる傾向があります。心が弱いから発作が出るのではなく、むしろ人一倍がんばってきたからこそ、体が先に警報を鳴らしているのだと当院では考えています。

実際に心療内科と整体を併用して楽になった方はどんな経過でしたか

51歳・女性の方は、10年以上前にパニック障害と診断され、動悸をおさえる薬を服用しながら美容室や歯医者に行くこともままならない状態が続いていました。通院を続けながら体の緊張をゆるめる施術を重ねたところ、薬を服用する場面そのものが徐々に減り、行動範囲が広がっていったと話されています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

30代・男性の方は、長引く咳や息苦しさで複数の医療機関を受診し、慢性的な喉の炎症という診断を受けて通院していました。実は数年前に患ったパニック障害の後遺症も抱えており、通院と施術を並行する中で、喉の症状と体の緊張の両方が少しずつ落ち着きやすくなっていったとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

20代・女性の方は、過呼吸を経験したことがきっかけで外出そのものが怖くなり、自宅にいる時間が増えていました。医療的な対応と並行して、生活習慣や食事についてのアドバイスを受けながら施術を重ねるうちに、少しずつ外に出られる場面が増え、以前はできなかった外食や買い物にも出かけられるようになったと話されています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるケアはありますか

短く、現実的に続けられるものを3つ挙げます。寝る前にスマートフォンの画面を見る時間を減らすこと、首とお腹を冷やさないこと、1日3回、吸う時間の倍の長さをかけてゆっくり息を吐く深呼吸を行うことです。

どれか1つからで十分です。3つ全部をきちんとやろうとすると、それ自体が新しい緊張になってしまいます。できなかった日があって当然で、できない自分を責める必要はありません。まじめさが悪いのではなく、まじめさの向け先が、症状を責めることではなく体をいたわることに向かえばいいだけです。

どちらを先に受診すべきか迷ったらどうすればいいですか

結論として、まだ診断を受けていない場合は、まず心療内科や精神科を受診してください。整体は医療機関の判断の代わりにはなりません。

特に、胸の痛みが数分以上続く、意識が遠のく感覚がある、ろれつが回らない、体の片側だけに力が入らない、急激な体重減少がある場合は、パニック障害以外の病気が隠れている可能性があるため、整体での対応を待たずすぐに医療機関を受診してください。すでに診断を受けて通院している方は、その通院を続けながら、体の緊張をゆるめる目的で整体を取り入れるという順番で進めていただいて構いません。必要に応じて医師や心理士など専門家との連携を前提に、当院では体の面からサポートするという立場を大切にしています。厚生労働省の情報サイトみんなのメンタルヘルスも、受診先を考える際の参考になります。

よくあるご質問

パニック障害は心療内科と整体、同時に通っても問題ありませんか?

はい、問題ありません。心療内科での服薬や心理療法と、整体での体の緊張のケアは役割が異なるため、同時に通っていただいて構いません。

整体に通い始めたら、心療内科の通院をやめても良くなりますか?

いいえ、通院の必要があるかどうかは医師が判断することで、整体が代わりになるものではありません。通院を続けながら体のケアを並行するのが基本の考え方です。

薬を飲みながら整体を受けても大丈夫ですか?

基本的には問題ありませんが、薬の量や服用の中止はご自身の判断で行わず、必ず処方している医師に相談してください。

整体の施術者に、通院していることを伝えるべきですか?

はい、お伝えいただくことをお勧めします。服薬の状況や心理療法の内容がわかっていると、無理な施術を避けた計画を立てやすくなります。

心療内科に通うことに抵抗があります。まず整体から始めても良いですか?

体のケアから始めること自体は問題ありませんが、発作が強く出ている場合や予期不安が強い場合は、抵抗があっても早めに医療機関に相談することをお勧めします。

認知行動療法を受けながら整体に通っても意味がありますか?

あります。認知行動療法は考え方のクセに働きかけるもので、整体は体の緊張に働きかけるものです。それぞれ異なる面からサポートできます。

両方に通うと費用の負担が大きくなりませんか?

心療内科は保険診療、整体院の多くは自費診療となるため、負担は増えます。まずは心療内科での対応を優先し、体の緊張が抜けないと感じる段階で整体を検討する進め方でも遅くはありません。

どのくらいの頻度で整体に通えばいいですか?

体の緊張の強さによって異なりますが、最初は1週間に1回程度から始め、状態を見ながら間隔を調整していく形が現実的です。

心療内科で「異常なし」と言われたのに発作が続くのはなぜですか?

検査は脳や心臓の構造的な異常を調べるもので、自律神経の機能的な興奮までは映し出しません。異常が見つからないことは、症状が本物でないという意味ではありません。

整体院の中には「薬をやめたほうがいい」と言う院もありますが、信じていいですか?

いいえ、服薬の判断は医師の専門領域です。そのような発言をする院は、医療機関との役割分担を理解していない可能性があるため、慎重に判断してください。

子どもがパニックのような症状を起こした場合も、両方に通うべきですか?

まずは小児科や児童精神科で状態を確認してください。そのうえで体の緊張が強い場合は、整体での体のケアを並行する方法もあります。

まとめ

福岡市でパニック障害の対応を心療内科と整体、どちらにすべきか迷っている方へ。両方に通っていただいて問題ありません。発作そのものへの医療的な対応は心療内科に、発作が起きにくい体の土台づくりは整体に、それぞれの役割を分けて考えることが、遠回りをしない進め方です。一人で抱え込まず、通院を続けながら、体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院でも、カウンセリング・施術・セルフケアを通じて、医療機関と役割を分けながらサポートしています。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、これまでに25,000人を施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院の院長。東洋医学と自律神経の関わりを軸に、体の緊張をゆるめるケアを行っている。詳しくは自律神経失調症についての記事、パニック障害と閉所恐怖症についての記事でも解説している。

季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
▼ 常若だより 登録はこちら
https://my919p.com/p/r/dqRWbTcm

author avatar
dmt35sqkjuve