外食後の胃もたれや痰は、体からのサイン。外食にひそむ体調不良の引き金

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

「外食ばかりは体によくないよ」

と、お母さんが一人暮らしの子どもに声をかけるシーンをよく見かけます。

確かに外食は、自炊に比べて味が濃く、添加物も多くなりがち。

特に、外食後に痰が絡みやすい方・胃もたれしやすい方は要注意。体が外食の影響を処理できなくなっている可能性があります。

 

外食を処理できない身体とは?

外食後、のどが詰まる・痰が絡む・翌朝胃もたれするといった症状がある場合、内臓や経絡が弱っているサイン。

経絡とは身体の中の気の通り道です。色々な種類があるうち、注目したいのは胃経と脾経

これら消化にかかわる経絡が滞ると、胃や食道が荒れてしまいます。

すると荒れた食道を守るために体が痰を作り出し、のどを保護しようとするのです。

 

内臓の中でも、疲れが体全体に影響してくるのは腎臓です。

腎臓は、体の中の要るもの・要らないものを分け、要らないものは尿や便として外に出す役割を果たしています。

腎臓が甘いものやお酒の摂りすぎなどによって疲労し、はたらきが落ちてくると、身体の中に要らないもの(化学物質・毒素など)が残るようになってきます。

すると体全体のだるさ・疲れやすさ、外食で摂った添加物や砂糖の処理ができない・大きな負担になるといった悪いスパイラルに入り込んでしまいます。

 

外食に潜む、体調不良の引き金

内臓や経絡が弱って「外食を処理できない身体」になっていると、外食が引き金になって体調を崩してしまうことがあります。

代表的な引き金は、①白砂糖や甘味料、②添加物、③他のお客さんのエネルギーです。

 

①白砂糖・人工甘味料

甘いものは消化の際、体に大きな負担をかけます。

とくに外食でよく使われる白砂糖や人工甘味料は、すい臓や腎臓、腸などの消化器官をおどろくほど疲れさせてしまいます。

「甘いものは食べないから」と思っていても、意外と料理に使われているのがお砂糖。

砂糖の甘味は足りないうま味やコクを補ってくれるため、甘く感じない料理にも使われている可能性が高いのです。

 

②添加物

添加物は加工食品に多く含まれています。

レトルトや缶詰なんかを使っているように見えないところでも、油断は禁物。加工食品の次に添加物が多いのは、調味料だからです。

醤油やソースといったものの他、味を整えるためにうま味調味料を使っているお店がかなりの割合を占めています。

 

③他のお客さんたちのエネルギー

食材にこだわったお店に行ったのに、体調を崩してしまった…という場合は、他のお客さんが原因の可能性があります。

人は、カゼの菌やウイルスのように、考えたり喋ったりすることも周囲にエネルギーとしてまき散らしています。

ご機嫌なものなら無害ですが、悪口やイライラといったエネルギーがまき散らされた空間にいると、体が疲れたり気持ちが落ち込みやすくなります。

中には、ある人と会ったら頭痛がして、後々聞いたら頭痛持ちの人だった…という場合も。

最近体調がすぐれないという時は、外食、とくにファミレスやファストフードなどの溜まり場になりやすい場所は避けた方が無難です。

 

体をいたわる時間を作って、たまの外食を目いっぱい楽しもう

外食ばかりしていると、体が疲れてしまうのは確かです。

でも、くたくたになって帰ってきて、ご飯を作る元気もない時。

一日頑張った自分へのご褒美に。

外食を楽しみたい時もありますよね。

特においしいお店が多い福岡では、外食を全くしないなんて人生の半分を損しているようなものです。

そんな時に「体に悪い」なんて考えずに済むためには、普段からお家のご飯で体を整えておくこと。

外食を目いっぱい楽しむために、体をいたわる食事も大切にしていきたいですね。