濃い味好きは気をつけて。その背中の痛み、おかずに調味料をドバドバかけてるせいかも…

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


濃い味のものって、おいしいですよね。

特に白いご飯のお供には、ちょっと濃い目の味つけが最高!

でも、もしあなたが「出来上がったおかずに、更に醤油やソースをドバドバかけてしまう」レベルになっているとしたら、それは危険サイン。

内臓の機能低下や、そこから来る体の痛みが間近に迫っているかもしれません。

 

実例:Cさん(30代男性)

体のだるさ、右背中の痛みなどで来院された30代の男性。

食生活について伺うと、「禁煙後に甘いものが止まらなくなり、ボーっとすることがある」「煮物などのおかずに、ソースや醤油、砂糖をドバドバかけないと食べられない」ということでした。

お体をみていくと、交感神経が高ぶって働きすぎ、消化器、とくに肝臓に負担がかかっている状態でした。

これを調整していくと、背中の痛みがやわらぎました。

また、次の施術までには甘いもの・調味料を減らすことができていました。

 

調味料のとりすぎで、痛みや不調が出てくる理由

私たちは体を動かす時、運動神経という神経を通じて、筋肉に指令を出しています。

同じように、内臓などの不随意筋を動かしているのが自律神経です。

自律神経は交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)から成り立っています。

たとえば息をする時は、交感神経が気管支を開き、副交感神経が気管支を閉じる…といった具合に、互いを補い合っています。

 

調味料、とくに砂糖や市販のソースなどを摂りすぎると、交感神経に負担がかかります

交感神経は、腹腔神経節というお腹のスキマにはしる神経のポータルとつながっています。

腹腔神経節は胃・肝臓・すい臓・腎臓・腸につながっており、交感神経に負担がかかると、結果的にこれらの内臓のはたらきが鈍ってしまうのです。

Cさんの場合、調味料の摂りすぎで交感神経→腹腔神経節→肝臓に負担がかかった結果、右背中の痛みが現れていました。

 

ほどほどの味つけを楽しめる、健康な舌が健康な体を作る♪

「体に良くない!」と声高に指摘されがちな濃い味。

同じように濃い味付けでも、海水を煮詰めた天然塩・昔ながらの作り方で3年以上寝かせた味噌しょうゆなどは、むしろ元気の底上げをしてくれます。

問題なのは砂糖などの甘味料や、添加物の入った調味料。摂りすぎると体が処理するのに疲れ果ててしまいます。

栄養をとって元気になるためにある食事です。ほどほどの味つけで、身体に負担をかけないよう気をつけておきたいですね。