動悸・耳鳴りは、頑張り過ぎ×神経質がまねく?

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


「耳鳴りがひどくて、夜眠れないんです」

「ふいに動悸がして、なんだか不安になります」

こんなお悩みを抱えている方が、当院には後を絶ちません。

お話を聞いてみると、ほとんどの方がとても神経質で気配り上手。そして頑張り屋さんです。

一見、とても素敵なことに思えますよね。

けれど、その素敵な性質こそが、動悸や耳鳴りの原因かもしれません。

 

 

実例:Xさん(70代男性)

動悸と耳鳴りに悩んで来院されたXさん。

お体をみてみると、頭、首、背中がガチガチに硬くなっていました。

お話をうかがってみると、過去に心筋梗塞を起こしたことがあるとのこと。また、お仕事を引退したあとも現場がずっと心配で、ついつい顔を出したり仕事をしてしまっているそう。

どうやら、行き過ぎた心配性や焚きつけて頑張り過ぎる性質が、心臓や耳まわりの神経に負担をかけていたようです。

施術で頭・首・背中のこわばりを整えていき、あまりお仕事のことを考えたり心配しすぎず、自分が楽しいと感じることをやってくださいとお願いしました。

今では耳鳴りも動機も気にならなくなり、毎日楽しく過ごされています。

 

東洋医学でみる、耳鳴り+心臓

東洋医学には、すべてのものを木・火・土・金・水の5つの要素に分けて原因と対策を組み立てていく、五行学説という考え方があります。

 

耳が当てはまるのは、五行の<水>

■腎・膀胱

■耳・骨(歯)・よだれ

■不安・恐怖・驚き・神経質・心配・過去をウジウジ思い出す・未来におびえる

■体内循環・体液の巡り

■生命力・老化・死と生

といったことが当てはまります。

 

心臓が当てはまるのは、五行の<火>

■小腸・心臓

■舌・顔色・汗

■喜び・恋・嫉妬・恨み・やりたいことに突っ走る・禁欲

■心身のエンジン・体温調整

■見守る・あたためる

といったことが当てはまります。

 

五行の関係には、相手のはたらきを増幅する「相生」、相手のはたらきを抑える「相克」というものがあります。

<水>と<火>の関係は相克にあたり、適度ならば火の暴走を水がうまく抑えるけれど、水が強すぎると火を消してしまうと言われています。

 

神経質な方、心配性な方は<水>が強すぎる状態といえます。

強すぎる<水>は、耳のはたらきを乱します。聴覚過敏・耳鳴りなどが起こりやすい状態です。

次に、強すぎる<水>は、<火>をおさえつけようとします。

<火>が押さえつけられると、心臓のはたらきが低下したり、体温調整がうまくいかなくなります。

また、おさえつけられた<火>が反発しようとする=頑張り過ぎることで、焚きつけられたように働く心臓に負担がかかってしまうこともあります。

 

動悸+耳鳴りをケアする方法

 

「この頑張り過ぎや神経質は、性格じゃないかも」と考えてみる

人は、生まれ持った性質に沿って生きていると、基本的に健康でご機嫌でいられます。

けれど、傷つくような出来事や思い込みによって持って生まれた性質と違う言動をするようになると、それがどんなに周囲や自分が「すごい」「頑張ってる」と思うようなことであっても、生きているだけでストレスが溜まるようになってしまいます。

「ああなったらどうしよう」

「自分が気をつけていなくては」

こんな不安や神経質は、もしかしたらただの考えグセかもしれません。

 

自律神経を乱す生活習慣を見直す

心臓をはじめとした内臓を動かしたり、耳まわりの状態に深く関わってくるのが自律神経です。

自律神経を乱す生活習慣を続けていると、心臓に負担がかかりやすくなったり、耳鳴りやめまいといった耳まわりの不調に悩まされやすくなります。

・スマートフォンやパソコンを使う時間を減らす

・睡眠時間をしっかり確保する

・甘い物・パンや麺類など、糖類の摂り過ぎに気をつける

・インスタント・レトルト・冷凍食品・外食・出来合いのお惣菜・コンビニフードなど、食品添加物の多い食べ物を減らす

・テレビやネットで不安になるような情報を拾わない。見るのをやめる

…といったことがオススメです。

 

リラックスできる環境を作る

不安や神経質、そこから来る耳鳴りや動悸といった症状は、言い換えれば心と体の過度の緊張です。

ですから、芯からリラックスできる環境や時間を作ることがとても大切。

・趣味や遊びなど、好きなことをする時間を確保する

・ダラダラしたり、カフェや家にこもるなど、休息のための時間を確保する。

・寝付く1時間前からは、仕事、やるべきこと、問題のことを考えない、と決める

 

ストレスの根っこを見極める

ストレスは心身を緊張させ、動悸や耳鳴りをはじめ、頭痛、不安感、息苦しさ、不眠などの症状を引き起こすこともあります。

しかし、ストレスと一言で言っても、仕事、家庭、人間関係、金銭面、ニュースなど、抱えているストレスの内容は人それぞれ違います。

・「抱え続けているストレスがあるから症状があるんだ」と理解する。

・自分が何にストレスを感じているのかを掘り下げる。

・そのストレスを軽減する為に何ができるかを考える

こういったことで、心身に負担をかけるようなストレスを軽減していくことができます。

 

心配や頑張り過ぎからくる動悸・耳鳴りを整えよう

頑張り屋さんや心配性の方に多い、動悸や耳鳴り。

元々持って生まれた性格やリズムを越えて、仕事や家のことを頑張り過ぎたり、アレコレと不安になったり、気を配り過ぎると、神経が過緊張状態になってしまいます。

 

■「この頑張り過ぎや神経質は、性格じゃないかも」と考えてみる

■自律神経を乱す生活習慣を見直す

■リラックスできる環境を作る

■ストレスの根っこを見極める

 

こういった対策をとることで、動悸や耳鳴りと言った症状は改善しやすくなります。

 

「自分ひとりではなかなか難しい」

「もっと早く元気になりたい」

という方は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。一緒に元気な心身を整えていきましょう♪