福岡市早良区 顎関節症のセルフケア

【顎関節症とは】

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顎関節症とは、顎関節に何らかの原因によって痛みや動かしにくさが発生している症状です。
近年は、顎の関節に不快感を訴える人が増えてきています。
顎を動かすことで広範囲な症状が発生してしまい、場合によっては日常生活に支障をきたしてしまう場合があります。
軽度のうちに改善させ、悪化させないようにすることがとても大事となります。

このような症状が発生している場合は、顎関節症を疑いましょう。

・顎を動かすとカックン、コッキンと音が鳴る
・顎関節やその周りに異常を感じる
・食べ物を噛むと痛みが違和感がある
・食べ物を食べていると顎がだるくなる
・口を動かすと顎関節に痛みが発生する
・噛みしめると顎関節に痛みがある
・口が開けにくい
・口の開閉をスムーズに行うことができない
・口が左右に上手く動かすことができない
・顎が外れてしまうことがある
・顎が安定しない
・かみ合わせが良くない

これらの症状は、顎関節症の主な症状です。
1つでも当てはまる場合は、顎関節症の可能性が考えられます。

顎関節症の症状は、悪くなったり良くなったりを繰り返します。

また、顎関節症には、顎まわりの症状だけではなく全身に症状を表してしまうこともあります。
このような症状が、発生してしまうことがあります。

・頭痛
・首や肩、背中の痛み、腰痛、肩こりなど
・目の疲れ、充血、涙が出やすくなる
・鼻つまりなどの鼻の症状
・歯の痛み、舌の痛み、味覚が良くない、口が乾きやすい
・嚥下困難、呼吸困難
・四肢のしびれなど

これらの症状が発生することもあり、全身に症状が発生してしまうこともあります。

顎関節症は、命に関わったり日常生活に大きな障害を与える恐ろしい病気ではありません。
しかし、状態によっては生活に支障をきたしてしまう場合もありますので、少しでもおかしいと思ったら治療を受けるようにしましょう。

 

【顎関節症の原因】

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顎関節症の原因は、様々な原因が考えられます。
一般的には、これらの原因が挙げられます。

・過剰なストレス
過剰なストレスにより筋肉を異常に緊張させてしまい、無理な力が顎関節にかかってしまい、顎関節の状態を悪くしてしまうことがあります。

・歯ぎしり
歯ぎしりによって過剰な力が顎関節にかかってしまい、顎関節の状態を悪くしてしまうことがあります。

・強く食いしばる日常的な行動が多い
スポーツや過度な緊張により強く食いしばることで、過剰な力が顎関節にかかってしまうことにより、顎関節の状態を悪くしてしまうことがあります。

・唇やほほの内側を噛むクセがある
唇やほほの内側を噛むクセがある場合は、強い力が顎関節にかかってしまうことで、顎関節の状態を悪くしてしまうことがあります。

・頬杖やうつ伏せなどがクセとなっている場合
頬杖やうつ伏せがクセになっている場合は、強い力が顎関節にかかってしまい、顎関節の状態を悪くしてしまうことがあります。

・入れ歯や歯のかぶせが合っていない
入れ歯や歯のかぶせが合っていない場合も顎関節に強い力が入ってしまい、顎関節の状態を悪くしてしまうことがあります。

・大きく口を開けすぎた
大きく口を開け空いた場合、顎関節に大きな負担がかかってしまうことがあり、顎関節の状態を悪くしてしまうことがあります。
近年多いのが、美容のために大きく口を開けてしまったことで、顎関節の具合が悪くなってしまったというケースです。

・硬いものを食べた
硬いものを思いっきり噛んだことで顎関節に負担がかかってしまい、顎関節の状態を悪くしてしまうことがあります。

 

【顎関節症の診察】

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顎関節の診察は、整形外科で受けます。
診察は、患者さんへの問診、顎の動きの検査、噛む時の痛みの検査、レントゲン、必要に応じてMRIを撮る場合もあります。

また、顎関節の痛みは身体的な障害だけではなく、心理的な原因が関連していることもあります。
場合によっては、心理テストを行って検査を行う場合もあります。

 

【顎関節症の治療方法】

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顎関節症は、このような治療方法を行っていきます。

・マウスピース療法
顎関節症の一般的な治療方法は、マウスピースを使った治療を行っていきます。
専用のマウスピースを付けて夜眠ることにより、夜間の無意識なかみしめで発生してしまう顎関節や筋肉の負担を軽くさせます。

・薬物療法
痛みがある場合は、鎮痛剤などの薬物療法で緩和させていきます。

・電気療法
痛む部位に近赤外線レーザーや電気刺激を与えて、筋肉を自動的に収縮させて血液の流れを改善へとみちびきます。

 

【顎関節症のセルフケア】

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顎関節症は、セルフケアでの改善も非常に大事となります。
このようなセルフケア方法で、改善へとみちびいてみましょう。

・患部を冷やす
10分を限度に、氷水を使って患部を冷やして改善させる方法です。
10分冷やしたら、ゆっくりと開閉口をして顎関節を動かして、筋肉を引き延ばすケアをしましょう。
これを1日何回か行って、改善へとみちびいていきます。

・食べ物は小さくする
食べ物を小さくすることで、大きく開口することを防ぐことができるので、顎関節症症状改善へとみちびくことができます。

・硬い食べ物は食べない
かみしめが必要となる硬い食べ物は、避けるようにしましょう。
フランスパン、するめ、ビーフジャーキーなど、かみ切るのにしっかり噛まなければいけないものは、絶対に避けるようにしましょう。

・急に開閉口をしない
急な開閉口は、顎関節をさらに傷つけてしまう可能性があるので、絶対にさけるようにしましょう。
ゆっくり口を開ける動作を身に付ければ、急な開閉口を防ぐことができます。
あくびをする場合は、下あごの下に手を置いて開口を抑えるようにすると、顎の筋肉への負担を減らすことができます。

・マッサージを行う
親指の付け根で顎関節をゆっくりマッサージすることで、症状緩和へとみちびくことができます。
強くマッサージしたり、マッサージの際に痛みが出るのは逆効果となりますので、あくまで優しくマッサージを行うようにしましょう。