福岡市早良区 不調を引き起こすPMS
心と体の様々な不調を引き起こすPMS
生理が始まる前の約2週間に発生する心と体の様々な不調のことをPMS(Premenstrual Syndrome)といって、生理が始まると自然に消えたり軽くなったりする特徴があります。
日本語では月経前症候群と呼ばれていて、生理前の黄体期に起こるので基礎体温をつけていると、時期を予測できるため対策は取りやすいです。
どのような症状が起こるのかというと、体の症状として乳房のハリや痛み・顔や手足のむくみ・眠気・不眠・便秘・下痢・頭痛・吐き気・にきび・食欲増進などが見られます。
心の症状としては、イライラする・集中力がなくなる・憂うつになる・興奮する・不安が高まる・無気力になる・1人でいたくなる・仕事の能率が低下するなどあります。
PMSがどうして起こるのかその原因に関しては、現段階では明確になっていないのですが、考えられる要素としていくつかあります。
そのひとつが、排卵~生理前に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で、それが脳内物質や水分代謝に影響することで体調が不安定になると考えられています。
2つ目は、排卵後に卵胞ホルモンの分泌が減ることで、喜びを感じる脳内物質のセロトニンが急激に低下して、ネガティブな気持ちを引き起こすといわれています。
3つ目は、ビタミン・ミネラルの微量栄養素の欠乏状態が影響していると考えられています。
また症状を強くする要因として、ストレスや緊張・疲労が蓄積されることがあります。
特に働く女性は、残業などが続くことで無理が重なると集中力が低下して仕事のミスが増えたり、攻撃的になって生活上のトラブルが起こったりすることも少なくありません。
その為、就職・転職・結婚・離婚・転居・一人暮らしなど、何らかの環境変化が起きた時や、常に緊張状態にあって強いストレスを感じると症状が重くなります。
また、常日頃から几帳面でクヨクヨ悩んでしまう性格や、細かいことを気にしやすい性格、我慢してしまう性格の人は症状を強く感じる傾向が見られます。
それから栄養バランスの悪い食事をしている人は、ビタミンやミネラルが不足して症状が強くなりますし、お酒・タバコ・甘いものなどの嗜好品を摂取しすぎる人も症状が出やすくなります。
PMSの対処法はタイプによって変えてみることも大切で、体のトラブルが多い人は適度な運動と休息、食生活の改善を心がけることです。
具体的には、適度な運動をして汗をかくことやきちんと休息を取ることが効果的で、ゆっくりと入浴をする、早く寝ることも大切です。
朝食抜きやおやつの食べすぎに注意してバランスの良い食事を1日3食とると共に、不足しがちなビタミンやミネラルの補給することです。
心のトラブルが多い人は意識してリフレッシュとリラックスをすることが大事で、全てを完璧に熟そうとしないで肩の力を抜くこともポイントです。
行動のトラブルが多い人はゆったりモードでストレスフリーにすることで、忙しすぎる生活を見直して十分な睡眠をとることです。
そしてストレスを溜めこまずに気楽に過ごせるように心がけることが一番です。