福岡市早良区 頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアの症状と原因
ヘルニアというと腰のイメージがあると思いますが、頚椎椎間板ヘルニアは頚椎つまり首の骨部分のヘルニアです。
頚椎の中にある椎間板の中のゲル状の組織が外に飛び出してしまい、ヘルニア状態になってしまうことです。
外に飛び出してしまったヘルニアが神経を圧迫してしまうことで、それが神経に触れてしまうことで様々な弊害を起こしてしまいます。

頚椎椎間板ヘルニアになってしまう原因は、首部分の椎間板への圧力が原因と言われています。
首というのは可動性が非常に大きい部位であり、外からの負担に弱い部位であることから、姿勢や外力の影響によって発生してしまいます。
頚椎椎間板ヘルニアは、主に以下のことが原因と言われています。

・加齢による変性
・姿勢の悪さ
・激しい運動
・喫煙
・遺伝

男女比で考えると、3:1で男性に多い傾向があります。
男女ともに、30~50代の働き盛りになりやすいといわれています。
近年は、スマホやタブレット、パソコンの普及により、若い人に増えているとも言われています。

頚椎椎間板ヘルニアになると、以下のような症状が出てしまいます。

・首の痛み
・肩こり
・肩のシビレ
・手が軽くしびれる
・腕や手の痛み
・握力が低下する
・手先が上手く使えない

この様な症状が出ている場合は、頚椎椎間板ヘルニアの疑いがあります。
ひどくなると下半身にも影響が出てしまい、頻尿や失禁になってしまうこともあります。
重症な状態にならない為には、早期の治療が大事となります。

頚椎椎間板ヘルニアの診断は、神経学的な所見を詳しくみていきます。
いつから、どのようなきっかけで発生したか、他に病気はあるのか、どこがどのようにいつ痛いのか、このような所見を聞いてきます。
さらにレントゲンなどの画像検査も行い、状態を判断します。
【頚椎椎間板ヘルニアの治療方法】
頚椎椎間板ヘルニアの治療方法は、以下の方法があります。

・注射治療
注射治療により、痛みを感じる信号をブロックし、痛みを抑える治療とします。
神経ブロック注射は、もちろん注射なので少しは痛いです。
採決に使う注射よりは梁が細いので、それほど痛くないと思ってよいでしょう。

・薬物療法
薬物療法は、炎症を抑えたり神経の働きを良くさせる薬を使って、症状を緩和させます。

・装具療法
装具療法は、頸椎カラーなどの固定具を使って、首を固定した治療方法です。
首を固定することで、負担を軽くします。

・手術療法
手術療法は、前方から大きく切開し椎間板と飛び出したヘルニアを切り取って、椎骨同士を金属や骨移植で固定する手術が大半です。
傷が大きく残ってしまうことが、難点といわれています。

いかがでしたでしょうか。
頚椎椎間板ヘルニアのほとんどが、保存療法で改善します。
もちろん重度になってしまうと手術が必要となってしまうので、悪化しない状態で治療を受けるようにしましょう。
早めの治療で、痛みが残らず楽になることができますよ。