福岡市早良区 タナ障害の原因と症状

【タナ障害の原因と症状】
タナ障害のタナというのは、ヒザの間節内にある関節腔という空間を仕切っている滑膜ヒダです。
タナが何らかの原因で大腿骨の中に擦れたり挟まれることで、発生してしまいます。

タナ障害の原因は、大きく分けて2つあります。

・ヒザ関節にひずみがある場合
ヒザ関節にひずみがあると、膝関節の中に負荷がかかってしまい膝関節の中で炎症を起こしてしまいます。

・屈伸運動を繰り返すスポーツをしている人
ヒザの屈伸動作を繰り返すスポーツをすることで、タナ部分を使い過ぎることで炎症を起こしてしまいます。
ランニングやバスケットボール、サッカー、野球、バレーボール、テニス、山登り、で発症してしまうことがあります。

患者は、10~20代の若い人に多い傾向があり、男性よりも女性に多い傾向があります。

タナ障害は、ヒザを屈伸するときに引っかかるような感じや挟まるような感じがあり、「パキン」「コキン」「パキ」という音が鳴ります。
放置したままでスポーツなど屈伸を極度に行ってしまうと、症状が悪化してしまうことがあります。
そのため、タナ障害かなと思ったら早めの対処をしなければいけません。
【タナ障害の治療方法と予防方法】
タナ障害は、初期段階で治療をすればほとんどの場合症状が治まります。
以下のような保存療法で、改善が可能となります。

・安静
痛みが治まるまで、ヒザを動かすのを止めます。
炎症と痛みが起きているということは、安静にすることで治めることができる場合が大半です。
ヒザを酷使しないよう、安静にしましょう。
軽度のタナ障害の場合、2か月前後で治ります。

・湿布で痛みを軽くする
ヒザに炎症が起きているので、湿布で冷やすことで痛みが軽くなります。
痛みが起きている部分に冷湿布を貼って、アイシングしましょう。

・ストレッチ
ヒザに余計な負担をあたえないよう、ヒザまわりの太ももやハムストリングス部分のストレッチを行います。
ヒザまわりの筋肉が柔軟されることにより、ヒザへの負担を軽減させて痛みを軽くさせることができます。

また、タナ障害にならないためには、事前の予防も効果的です。
タナ障害の予防方法は、以下が挙げられます。

・ヒザまわりの筋肉をストレッチ
ヒザまわりの筋肉を強化させることで、ヒザに余計な負担を与えずに済みます。
治療法と同じく、太ももやハムストリングス部分のストレッチを行うとよいですよ。

・体を冷やさない
体を冷やすと、関節の炎症が起きやすくなってしまいます。
日頃から体を温めるようにし、温かい食べ物や温かい飲み物、暖かい服装など、体を温めるようにしましょう。
カイロや入浴も、とても効果的です。

いかがでしたでしょうか。
ヒザのまわりが不調になってしまうと、不安になってしまいますよね。
タナ障害は日常から予防も改善であり、なってしまっても軽度であればセルフケアで改善も可能です。
放置しておくと大変なことになってしまうので、異常を感じたら改善へとみちびきましょう。