起立性調節障害の改善方法
起立性調節障害の改善法 目次
1. 起立性調節障害とは?
1-1. 起立性調節障害の基本的な症状
1-2. なぜ朝起きられないのか?メカニズムを解説
1-3. 起立性調節障害の原因とは?
2. 起立性調節障害が子どもに与える影響
2-1. 学校に行けないことによる精神的ストレス
2-2. 家庭内でのトラブルや親の不安
2-3. 長期化することで起こるリスク
3. 整体師が教える!起立性調節障害の改善方法
3-1. 自律神経を整えるための整体的アプローチ
3-2. 血流を促すストレッチ&マッサージ
3-3. 呼吸法で自律神経を調整する
3-4. 起立性調節障害に効果的な食事と栄養
4. 家庭でできる起立性調節障害のケア
4-1. 朝の過ごし方で症状を軽減する
4-2. 親ができる「声かけ」とサポート方法
4-3. 生活リズムを整えるための具体策
5. 学校との連携|起立性調節障害の子どもをどう支えるか?
5-1. 学校に行けない期間の過ごし方
5-2. 学校や先生への相談の仕方
5-3. 無理をせずに復学するためのステップ
6. まとめ|親ができることと、長期的な視点での改善
「朝起きられない」「頭痛やめまいがひどく、学校に行けない」——こうした症状に悩むお子さんを持つ親御さんにとって、「どうすれば改善するのか?」というのは切実な問題ですよね。
起立性調節障害(OD)は、自律神経の乱れによって血流調整がうまくいかず、朝に低血圧やめまいを起こしてしまう病気です。特に成長期の子どもに多く見られ、「怠けているのでは?」と誤解されることも少なくありません。
しかし、実際には身体の不調が原因であり、適切なケアをすれば症状を軽減し、改善へと向かうことができます。
私は整体師として、これまで多くの人の身体の不調と向き合ってきました。その経験から言えるのは、「起立性調節障害の改善には、自律神経を整えることが重要」ということ。整体的なアプローチや生活習慣の改善によって、症状を和らげ、回復への道をサポートできます。
この記事では、整体の視点から見た起立性調節障害の原因と改善方法を詳しく解説します。
- 整体的なアプローチでできること
- 家庭でできる実践的なケア方法
- 学校に行けない子どもをどう支えるか
親御さんができることを具体的に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。お子さんの回復のために、一緒にできることを考えていきましょう。
1. 起立性調節障害とは?
起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は、自律神経の乱れによって血圧調整がうまくいかず、朝起きられなくなる症状を引き起こす疾患です。特に成長期の子どもに多く見られ、小学生から中学生、高校生にかけて発症しやすいとされています。
しかし、周囲の理解が得られにくく、「怠けているだけ」「サボり癖では?」と誤解されることも多いのが現状です。
この章では、起立性調節障害の基本的な症状・メカニズム・原因について詳しく解説していきます。
1-1. 起立性調節障害の基本的な症状
起立性調節障害の症状は多岐にわたりますが、特に次のような症状がよく見られます。
主な症状一覧
症状 |
説明 |
朝起きられない |
朝になると強い倦怠感があり、起きるのが困難になる |
立ちくらみ・めまい |
立ち上がった瞬間にふらついたり、視界が暗くなる |
頭痛・吐き気 |
午前中を中心に、ズキズキする頭痛や吐き気を感じる |
動悸・息切れ |
ちょっとした動作で心臓がドキドキしたり、呼吸が苦しくなる |
食欲不振 |
朝ごはんを食べられず、食事が不規則になりがち |
集中力の低下 |
授業中にぼーっとしたり、勉強に集中できなくなる |
倦怠感・疲れやすさ |
何をするにも疲れやすく、日常生活に支障をきたす |
特に、朝に症状が強く、午後や夕方になると楽になるというのが大きな特徴です。
1-2. なぜ朝起きられないのか?メカニズムを解説
起立性調節障害の子どもが「朝起きられない」のは、自律神経の働きがうまくいかず、血流調整が正常に機能していないからです。
通常、人間は起き上がるときに自律神経が働き、血圧を上昇させて脳に十分な血流を送ります。しかし、起立性調節障害の子どもはこの調整がスムーズに行われず、次のような現象が起こります。
- 起床時に血圧が低下したままになる → 脳への血流が足りず、目覚めが悪い
- 立ち上がると血圧が急低下する → 立ちくらみ・めまいが発生
- 心臓が血液を送ろうとするが、うまく調整できない → 動悸や息切れが起こる
つまり、身体は「起きたい」と思っても、自律神経のバランスが崩れているためにうまく動けないのです。
1-3. 起立性調節障害の原因とは?
起立性調節障害の原因は一つではなく、体質・成長・生活習慣・ストレスなどが複雑に絡み合っています。
主な原因
原因 |
説明 |
自律神経の乱れ |
交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、血流調整がうまくいかない |
成長期のホルモンバランス |
思春期に起こる急激な成長により、自律神経が乱れやすくなる |
低血圧・血流不足 |
血圧が低いため、脳や筋肉に十分な血液が届かない |
運動不足 |
筋力不足で血流が滞り、自律神経の働きが低下する |
生活習慣の乱れ |
夜更かしや睡眠不足、不規則な食生活が症状を悪化させる |
ストレス・精神的要因 |
学校のプレッシャーや家庭のストレスが自律神経の乱れにつながる |
特に、思春期は自律神経が不安定になりやすい時期です。成長期のホルモンバランスの変化や、学校生活のストレスが影響し、症状が出やすくなります。
1章のまとめ
- 起立性調節障害は 自律神経の乱れ によって血流調整がうまくいかず、朝に低血圧や倦怠感を引き起こす病気
- 「朝起きられない」「立ちくらみ」「動悸・息切れ」「頭痛・吐き気」 などの症状がある
- 自律神経の乱れ、成長期のホルモンバランス、生活習慣の乱れ、ストレス などが原因となる
次の章では、起立性調節障害が子どもに与える影響について詳しく解説していきます。
2. 起立性調節障害が子どもに与える影響
起立性調節障害は、単なる「朝起きられない病気」ではありません。
この症状が長引くと、学校生活や家庭生活、人間関係にまで大きな影響を与えてしまいます。特に、周囲の理解が得られにくいことが精神的な負担になりやすいという問題もあります。
ここでは、起立性調節障害が子どもに与える影響を詳しく見ていきましょう。
2-1. 学校に行けないことによる精神的ストレス
起立性調節障害の子どもが一番つらいのは、「学校に行きたくても行けない」という現実です。
朝起きようとしても身体が動かず、無理に登校しようとしても途中で体調が悪化してしまうこともあります。
学校に行けないことによる主な影響
影響 |
説明 |
成績の低下 |
授業に出席できず、学習の遅れが生じる |
友人関係の変化 |
学校に行けないことで、友人との距離ができてしまう |
先生や親の誤解 |
「怠けている」「甘えている」と思われ、精神的に追い詰められる |
自己肯定感の低下 |
「自分はダメだ」と思い込み、気持ちが落ち込む |
特に、周囲から「怠けているだけでは?」と誤解されることが大きなストレスになります。
また、学校に行けない期間が長引くほど、復帰へのハードルが高くなるのも大きな問題です。
2-2. 家庭内でのトラブルや親の不安
学校に行けなくなることで、家庭内の雰囲気にも影響が出ることがあります。
親の立場からの不安
- 「いつまで続くの?」と不安になる
- 学校や周囲の目が気になる
- 無理に起こそうとしてしまい、親子関係がギクシャクする
- 他の兄弟とのバランスに悩む
特に、子どもを無理に起こそうとすると、親子関係が悪化するケースがよくあります。
一方で、親が過剰に心配しすぎると、子どもも「申し訳ない」「迷惑をかけている」と感じ、精神的に負担がかかります。
家庭でのよくあるトラブル
トラブル |
原因 |
親が無理に起こそうとする |
「甘えさせてはいけない」という思いから、無理に起こそうとする |
兄弟との関係が悪化 |
「あの子だけ特別扱いされている」と感じ、兄弟間で不満が生まれる |
生活リズムの乱れ |
昼夜逆転が進み、さらに起きられなくなる |
親がイライラする |
どう対応すればいいのかわからず、ストレスが溜まる |
親としては、「なんとかしてあげたい」「元の生活に戻してあげたい」と思うものですが、無理に改善を急ごうとすると、逆効果になることもあります。
2-3. 長期化することで起こるリスク
起立性調節障害は、放置すると長期化しやすい病気です。
「そのうち治るだろう」と軽く考えてしまうと、次のようなリスクが生じます。
長期化によるリスク
リスク |
説明 |
生活リズムの崩壊 |
昼夜逆転が進み、社会生活に適応しづらくなる |
不登校の長期化 |
学校に行けない期間が長くなり、復学が難しくなる |
うつ症状の併発 |
「自分はダメだ」という気持ちが強まり、気分が落ち込む |
運動不足による体力低下 |
動かないことで筋力が落ち、さらに疲れやすくなる |
社会復帰が難しくなる |
長期的なひきこもりにつながる可能性もある |
なぜ長期化しやすいのか?
起立性調節障害は、「朝がつらい」→「昼夜逆転」→「さらに自律神経が乱れる」 という悪循環に陥りやすい病気です。
特に思春期の子どもは、学校に行けないことを恥ずかしく思い、親にも相談できずに一人で抱え込んでしまうことがあります。
その結果、無理に登校しようと頑張りすぎて、さらに症状が悪化するケースも少なくありません。
2章のまとめ
- 学校に行けなくなることで、成績・友人関係・自己肯定感に悪影響が出る
- 家庭内でも、親子関係の悪化や兄弟間の不和が起こることがある
- 長期化すると、昼夜逆転やうつ症状につながるリスクが高まる
起立性調節障害は、身体の不調が原因で起こるものですが、その影響は精神面や社会生活にも大きく及びます。
そのため、「どうやって改善するか?」を考えることが重要です。
3. 整体師が教える!起立性調節障害の改善方法
起立性調節障害の症状は、「自律神経の乱れ」や「血流の悪化」によって引き起こされます。
そのため、整体的なアプローチを取り入れることで、血流を改善し、自律神経のバランスを整えることが可能です。
ここでは、整体師の視点から見た「家庭でできる実践的な改善方法」を詳しく解説していきます。
3-1. 自律神経を整えるための整体的アプローチ
起立性調節障害の子どもは、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにできなくなっています。
そこで、整体の視点から自律神経を整えるためのポイントを紹介します。
整体的アプローチのポイント
方法 |
効果 |
背骨・骨盤の調整 |
姿勢を整え、自律神経の働きをサポートする |
首・肩のケア |
血流を改善し、めまいや頭痛を軽減する |
呼吸を深くする施術 |
副交感神経を優位にし、リラックスしやすくする |
リンパの流れを促進 |
体内の老廃物を流し、倦怠感を軽減する |
簡単にできる整体ストレッチ
整体院に行かなくても、家庭でできる簡単なストレッチを取り入れるだけで、自律神経を整える効果が期待できます。
1.背骨のストレッチ(猫のポーズ)
効果:背骨をほぐし、自律神経の働きを改善する
方法:①四つん這いの姿勢をとる②息を吐きながら背中を丸め、顔をおへそに近づける
③息を吸いながら背中を反らせ、顔を上げる④これを10回繰り返す
2.肩甲骨ほぐし
効果:血流を促し、頭痛や倦怠感を軽減する
方法:①両手を肩にのせ、肘で円を描くように大きく回す ②前回し・後ろ回しを10回ずつ行う
整体的なアプローチを取り入れることで、少しずつ体が楽になっていきます。
3-2. 血流を促すストレッチ&マッサージ
起立性調節障害の子どもは、血流が悪くなりやすいため、ストレッチやマッサージで循環を改善することが重要です。
血流を改善するストレッチ
ストレッチ名 |
効果 |
方法 |
ふくらはぎ伸ばし |
血液の循環を良くする |
壁に手をついて足を後ろに引き、ふくらはぎを伸ばす(片足30秒ずつ) |
股関節ストレッチ |
下半身の血流を促す |
あぐらの姿勢から上半身を前に倒し、30秒キープ |
首のマッサージ |
頭痛やめまいを軽減 |
親指と人差し指で首の後ろを軽く押しながらほぐす |
特に、ふくらはぎのストレッチは重要です。ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、ここをほぐすことで血流が改善され、朝の倦怠感が軽減されることがあります。
3-3. 呼吸法で自律神経を調整する
呼吸を意識的に深くすることで、副交感神経を優位にし、リラックスしやすい状態を作れます。
簡単にできる呼吸法(4-7-8呼吸法)
効果:副交感神経を優位にし、リラックスできる
方法:①4秒かけて鼻から息を吸う②7秒間、息を止める
③8秒かけて口からゆっくり息を吐く④これを3~5回繰り返す
特に寝る前にこの呼吸法を行うと、眠りが深くなり、朝の目覚めが楽になることがあります。
3-4. 起立性調節障害に効果的な食事と栄養
食事によっても、自律神経のバランスを整えることができます。
起立性調節障害の改善に役立つ栄養素
栄養素 |
効果 |
含まれる食品 |
鉄分 |
貧血を防ぎ、脳への血流を増やす |
レバー、ほうれん草、ひじき |
ビタミンB群 |
自律神経を整える |
豚肉、大豆、卵 |
マグネシウム |
筋肉の緊張をほぐす |
ナッツ類、バナナ、アボカド |
塩分 |
血圧を適度に上げる |
味噌汁、漬物、梅干し |
特に「鉄分不足」や「ビタミンB群不足」は、自律神経の不調を悪化させる原因になるため、積極的に摂るようにしましょう。
3章のまとめ
- 整体的なアプローチで自律神経の働きをサポートする
- ストレッチやマッサージで血流を促し、症状を軽減する
- 呼吸法でリラックスしやすい状態を作る
- 栄養バランスを整えることで、身体の内側から改善を促す
整体的なケアを取り入れることで、「朝起きるのが楽になった」「倦怠感が軽減された」と感じる子どもも多くいます。
4. 家庭でできる起立性調節障害のケア
起立性調節障害の子どもをサポートするうえで、親の対応は非常に重要です。
「どう接すればいいのかわからない」「無理に起こしていいのか迷う」と悩む親御さんも多いですが、適切な対応をすることで、症状の改善を助けることができます。
ここでは、家庭でできる具体的なケア方法を紹介していきます。
4-1. 朝の過ごし方で症状を軽減する
起立性調節障害の子どもは朝の低血圧や倦怠感が特に強いため、目覚めのサポートが重要です。
スムーズに起きるための工夫
方法 |
効果 |
目覚ましを何回かに分ける |
徐々に目を覚ますことで、急激な血圧低下を防ぐ |
ベッドの上で軽く動く |
足首を動かしたり、手をグーパーすることで血流を促す |
カーテンを開ける |
朝日を浴びることで体内時計をリセットしやすくなる |
起きる前に水を飲む |
血圧を上げる効果があり、倦怠感を軽減する |
無理に起こさない |
強制的に起こすと自律神経が乱れ、症状が悪化する |
特に「朝起きる前に水を飲む」のは効果的です。水分を摂ることで血液の循環がよくなり、目覚めがスムーズになります。
4-2. 親ができる「声かけ」とサポート方法
起立性調節障害の子どもは、周囲の理解がないと「怠けている」「甘えている」と思われがちですが、無理に登校を促すとストレスが増してしまいます。
そこで、親の声かけや対応を工夫することが重要です。
NGな声かけ
NGワード |
理由 |
「気合で起きなさい!」 |
意志の問題ではなく、身体の不調が原因 |
「サボっているんじゃないの?」 |
子ども自身もつらいと感じているため、プレッシャーをかけると逆効果 |
「他の子はちゃんと学校行ってるのに」 |
比較すると、自己肯定感が下がる |
「いつまでこんな生活を続けるの?」 |
親がイライラすると、子どもも焦ってしまう |
おすすめの声かけ
声かけ |
効果 |
「今はつらいけど、少しずつ良くなっていこうね」 |
焦らせずに安心感を与える |
「できることから始めよう」 |
小さな成功体験を積ませる |
「つらいときは休んでいいよ」 |
休息を許可することで、気持ちが楽になる |
「どうすれば少し楽になれるかな?」 |
子ども自身に選択肢を持たせる |
親が焦ると、子どももプレッシャーを感じやすくなります。無理に起こそうとせず、「寄り添う姿勢」を大切にしましょう。
4-3. 生活リズムを整えるための具体策
起立性調節障害の改善には、生活リズムの安定が不可欠です。
生活習慣の改善ポイント
方法 |
効果 |
寝る前にスマホやゲームを控える |
ブルーライトが自律神経を刺激し、寝つきを悪くする |
決まった時間に寝る・起きる |
体内時計をリセットし、朝の倦怠感を軽減する |
夕食は寝る2時間前までに済ませる |
消化が終わると、眠りの質が向上する |
昼寝を短めにする(30分以内) |
昼夜逆転を防ぐ |
入浴でリラックスする |
副交感神経が優位になり、寝つきが良くなる |
特に「夜にスマホを控える」のは重要です。スマホやゲームの光は自律神経を刺激し、睡眠の質を下げるため、寝る1時間前には画面を見ないようにするのが理想的です。
4章のまとめ
- 朝の過ごし方を工夫することで、目覚めをスムーズにする
- 親の声かけは「寄り添う姿勢」を意識することが大切
- 生活リズムを整えることで、自律神経の回復をサポートする
家庭でのケアを工夫することで、子どもの症状が少しずつ改善していきます。
5. 学校との連携|起立性調節障害の子どもをどう支えるか?
起立性調節障害の子どもにとって、学校生活は大きな壁になることがあります。
「朝起きられずに遅刻や欠席が続く」「周囲の理解が得られず、精神的な負担が増す」「勉強の遅れが心配」といった悩みを抱える親御さんも多いでしょう。
ここでは、学校とどのように連携し、無理なく子どもを支えるかについて詳しく解説します。
5-1. 学校に行けない期間の過ごし方
起立性調節障害の子どもは、無理に学校に行かせようとすると、かえって症状が悪化することがあります。
しかし、「学校に行けない=何もしない」ではなく、自宅でできることを少しずつ増やしていくことが大切です。
学校に行けない間の過ごし方のポイント
方法 |
効果 |
決まった時間に起きる |
生活リズムを崩さないようにする |
短時間でも学習する |
学習の遅れを最小限に抑える |
先生や友達と連絡を取る |
学校とのつながりを保つ |
オンライン授業を活用する |
負担を減らしながら学習を継続できる |
適度な運動をする |
血流を促し、体調を改善する |
「学校に行けないから何もできない」と考えず、できる範囲で生活のリズムを整えることが大切です。
5-2. 学校や先生への相談の仕方
起立性調節障害は、周囲の理解がないと「怠けている」と誤解されがちな病気です。
そのため、学校の先生に正しく理解してもらうことが重要になります。
学校に相談するときのポイント
- 診断書を提出する(必要に応じて)
- 医師の診断書があると、学校側も対応しやすくなる
- 子どもの状態を具体的に伝える
-
- 「朝起きられず、午前中は活動が難しい」
- 「午後からは比較的体調が良くなるため、午後登校は可能か?」
- 柔軟な対応をお願いする
-
- 「遅刻や欠席が続いても、出席扱いにできるか?」
- 「保健室登校は可能か?」
- 「宿題やテストの負担を軽減できるか?」
- 定期的に連絡を取る
-
- 子どもの状態が変化しやすいため、先生と状況を共有する
相談の例文(学校向けの伝え方)
📌 例:「担任の先生への相談メール」
件名:○○(子どもの名前)の体調についてご相談
○○先生
お世話になっております。○○の母(父)の△△です。
現在、○○は「起立性調節障害」と診断されており、朝の時間帯に強い倦怠感や立ちくらみがあり、登校が難しい状況です。
医師からも「無理に朝から登校すると症状が悪化する可能性がある」と言われており、体調に合わせて登校する形を検討しています。
つきましては、以下の点についてご相談させていただければと思います。
- 午前中は難しいため、午後からの登校は可能でしょうか?
- 保健室登校やオンライン授業の活用ができるかどうか
- 宿題や授業のフォローについての対応
お忙しいところ恐縮ですが、一度お話しできる機会をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
△△(親の名前)
このように、「具体的な症状+対応のお願い」を伝えると、先生も理解しやすくなります。
5-3. 無理をせずに復学するためのステップ
子どもが少しずつ体調が回復してきたら、無理のない範囲で復学を目指すことが重要です。
復学までのステップ
ステップ |
内容 |
ステップ1 |
午後から登校してみる |
ステップ2 |
週に2~3日登校を目指す |
ステップ3 |
授業の時間を少しずつ増やす |
ステップ4 |
フルタイムで登校できるように調整 |
💡 無理にフルタイム登校を目指さず、子どものペースで進めるのがポイント!
「焦り」を感じさせないことが大切
復学の際に、親が「早く学校に行かせなきゃ!」と焦ると、子どもにプレッシャーがかかってしまいます。
「行ける日は行く」「行けない日は無理しない」というスタンスで見守ることが大切です。
5章のまとめ
- 学校に行けない期間も、生活リズムを崩さないようにすることが大切
- 学校には具体的な症状と対応を伝え、理解を求めることが重要
- 無理せず少しずつ登校を増やし、焦らず復学を目指す
起立性調節障害の子どもにとって、「学校に行けないこと」は大きな不安要素になります。
しかし、焦らず「できることから始める」「学校との連携を大切にする」ことで、少しずつ改善へと向かっていくことができます。
6. まとめ|親ができることと、長期的な視点での改善
起立性調節障害は、決して「怠け」や「甘え」ではなく、自律神経の乱れが原因の病気です。
しかし、周囲の理解が得られにくく、子ども自身も「どうして自分は普通に学校に行けないんだろう」と悩み、苦しんでいることが多いのが現実です。
親としては「早く良くなってほしい」「学校に戻ってほしい」と思うのは当然ですが、焦りすぎると子どもにプレッシャーを与えてしまいます。
この章では、親ができることと、長期的な視点での改善方法についてまとめていきます。
6-1. 起立性調節障害の改善に必要な5つのポイント
起立性調節障害を改善するためには、以下の5つのポイントを意識することが大切です。
① 無理に朝起こさない
- 「気合で起きろ!」ではなく、体の準備ができるまで待つことが大切
- 朝はゆっくり体を起こし、水分補給やストレッチを取り入れる
② 生活リズムを整える
- 夜更かしを避け、同じ時間に寝る・起きる習慣をつける
- スマホやゲームは寝る1時間前にやめることで、睡眠の質を上げる
③ 自律神経を整えるためのケアを取り入れる
- 整体的アプローチ(ストレッチ・マッサージ)を活用する
- 呼吸法やリラックス法で自律神経を安定させる
④ 栄養バランスのとれた食事を意識する
- 鉄分・ビタミンB群・マグネシウムをしっかり摂る
- 朝ごはんを無理に食べなくてもOK、少しずつ食べられるものを増やす
⑤ 学校や周囲の理解を得る
- 無理にフル登校を目指さず、少しずつ慣らしていく
- 学校の先生に症状を説明し、サポート体制を整えてもらう
これらを継続することで、少しずつ体調が安定し、朝の目覚めも改善していきます。
6-2. 「すぐに治す」ではなく「長期的に改善する」意識を持つ
起立性調節障害は、すぐに治るものではありません。
「1週間で治る」「○○をすればすぐ改善する」といった即効性のある解決策はほぼなく、数ヶ月~数年単位での改善を目指すことが大切です。
長期的な視点で考えるべきこと
短期的なアプローチ |
長期的なアプローチ |
毎朝決まった時間に起こす |
生活リズムを少しずつ整えていく |
無理に学校に行かせる |
体調に合わせて登校ペースを調整する |
一時的な薬に頼る |
生活習慣を根本から改善する |
焦って親がイライラする |
「子どものペースで成長する」と考える |
「すぐに学校に行けるようになってほしい」という焦りを抑え、「ゆっくりでも確実に良くなっていく」という意識を持つことが大切です。
6-3. 親自身も無理をしないことが大切
起立性調節障害の子どもを支える親御さん自身も、精神的な負担を抱えがちです。
「子どものために頑張らなきゃ」と思うのは素晴らしいことですが、親が疲れてしまっては本末転倒です。
親のメンタルケアのポイント
方法 |
効果 |
完璧を求めすぎない |
「100%解決しなきゃ」と思うと親も苦しくなる |
周囲に相談する |
一人で抱え込まず、家族や専門家に相談する |
リフレッシュの時間を持つ |
親自身も趣味や休息を取り入れることで気持ちをリセットできる |
親の余裕があると、子どもも安心して回復に向かうことができます。
無理をしすぎず、「親も子どもと一緒に成長する」という気持ちを持つことが大切です。
6章のまとめ
- 起立性調節障害の改善には、生活習慣の見直し・整体的ケア・学校との連携が重要
- すぐに治そうと焦らず、長期的に改善を目指すことが大切
- 親自身も無理をせず、周囲に相談しながらサポートすることが必要
子どもが起立性調節障害で悩んでいると、親もどう対応すればいいのか分からず、不安になることが多いと思います。
しかし、焦らずに一つひとつできることを実践していくことで、確実に改善へと向かっていきます。
「親子で一緒に改善していこう」という気持ちで、少しずつ前進していきましょう。
終わりに|この記事を読んだあなたへ
起立性調節障害は決して珍しい病気ではなく、思春期の子どもにとってはよくあることです。
しかし、周囲の理解がないと「怠けている」「サボり癖」と誤解され、子どもが精神的に追い込まれることもあります。
整体的なアプローチや生活習慣の改善を取り入れながら、子どものペースに寄り添い、少しずつ改善を目指していきましょう。
この情報が、少しでもあなたとお子さんの役に立つことを願っています。